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小鳥も花も人も、いのちはみんな同じ。そのことを映像や小説やエッセイや音楽で日本中、世界…

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小鳥も花も人も、いのちはみんな同じ。そのことを映像や小説やエッセイや音楽で日本中、世界中に伝えていきたい。こうした創作活動を通して、借り物である地球に恩返しをしていく、会社の形をしたチームです(代表・映像作家:増田達彦)。

マガジン

  • 詩と散文詩でつづる「日本の自然と心のうた」

    映像作家 増田達彦(ペンネーム:みずすまし げんごろう) が、日本の風景の中を歩いて気づいた「心のうた」を、瑞々しい言葉で綴る詩・散文詩。あなたの心のちょっとした栄養剤になれば嬉しいです。

  • birdfilmのお仕事

    映像・音楽等のクリエイト会社 birdfilm が日々作り出しているお仕事の内容や裏話、クリエイターの想い。

  • オリジナル短編小説・シナリオ集

    birdfilmの映像作家 増田達彦が書く、映画やショートムービーの原案になるような不思議な短編・掌編小説や、昭和の時代を感じられる戦中戦後の少年成長物語、業界エンターテインメント中編小説など、ジャンルも色々なので、お好みに合わせて、ぜひ覗いてみて下さい。

  • Bird Gallery

    birdfilmの過去の映像作品から最新作やその予告編など、 短編映画、音楽映像、教育映像、リポート映像、映像詩と幅広いジャンルの映像を視られます。

  • 映像作家の告白とエッセイ

    テレビマン経験43年(現役)、現在は主に映像作家としてオリジナル映像作品を作り続けているbirdfilm代表、増田達彦の失敗談や、制作日記、世界への想いを、その日の気分でつぶやきやエッセイにしてランダムに綴っていきます。

記事一覧

固定された記事

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お伊勢参りで、初夏のお花見をしませんか?

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79年前の4月の沖縄に想いを馳せて

 ウクライナ、ガザ、そして今、イランとイスラエルも戦争になりそうな危うい時代。わずか79年前の今ごろ、この沖縄の美しい海いっぱいに、アメリカ軍の上陸用舟艇が並び、…

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龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて その後編

 水と浄化を司る、謎の神様、 瀬織津姫様を、 主祭神としてお祀りする 全国でも数少ない神社を探し、 愛知県東栄町の槻神社を訪ねた 私と友人。 ちなみに前編でも記しま…

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龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて 前編

noteを3日サボっておりました。 birdfilmの増田達彦です。 実は秘かな旅に出ておりました。 みなさまは瀬織津姫という、 日本の女神様をご存じでしょうか? 伊勢神宮正…

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窓の外は群青色のスクリーン

大雪警報の中 「ひかり」は京都を出た 案の定、米原で臨時停車 最初からそうなることを 誰もがわかっていたのだろう この車両に乗っているのは 菜穂子と ボクの  二人…

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何だかきょうは大変でした。
心がめちゃくちゃ疲れてしまいました。
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スキャンダル・à gogo    #1 プロローグ

(書き下ろし) 「こんな領収書、経理通るわけないじゃないの!」  制作庶務担当の遠山佳子に怒鳴られたオレは逆に聞いた。 「え?どの領収書?店の名前言ってみて?」…

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君に出会えた奇跡

作詞・作曲 増田達彦(2011年) 天秤座CD「わすれもの 1976~」12曲目 広い世界の片隅で  君に出会えた偶然は 目には見えない神様の  起こした奇跡と信じよう たま…

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道ばたから消えた、幻の在来種ミミナグサに会いたい!

こんにちは! birdfilmの増田達彦です。 春は道ばたがお花畑になって、 お散歩するだけで楽しい季節。 でも、明治以降は外来種が増え、 日本古来からの在来種の中には、 …

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パイパティローマ ~アジサシの海~

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日本最南端の有人島、波照間島の南にあるという幻の島、南波照間島(パイパティローマ)。すべてのしがらみを捨て、自由な白い鳥になって、さあ、幻の島を目指し海へ漕ぎだ…

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   十月中旬というのに、この島を照らす日差しはまるで真夏だった。  珊瑚礁に囲まれた海は、近頃増えたカラフルなクルーザーに占領された小さなこの港の中まで、狂っ…

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今さらですが 自己紹介です 

今さらですが 自己紹介です 

はじめまして。
birdfilm代表で、
映像作家の増田達彦です。
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★私の「なりわい」20代からテレビ番組制作が中心です。
音楽番組、情報番組、バラエティー、
ドラマ、ドキュメ

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日照雨(そばえ)

日照雨(そばえ)

ありふれた 毎日が 
風のように 過ぎ去ってゆく

夏休み 子供たちは 
はしゃぎながら 駆け出していく
   
つられるように 降り返れば 
そこに咲いてた 日傘の花

くるり くるり うしろ影に 
ふと見つけた あなたの面影
  

雲ひとつ無いような 
夏空なのに 
ひとしずくの雨が 
頬を濡らす

あの日から もう幾年月   
昔のような 昨日のような

あなたを想う 哀しみは   
笹百

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お伊勢参りで、初夏のお花見をしませんか?

お伊勢参りで、初夏のお花見をしませんか?

こんにちは!
birdfilmの映像作家 
増田達彦です。

GWも終わると、伊勢神宮内宮は、
参拝者の数も落ち着き、
美しい新緑と清々しい初夏の空気に
心癒される季節です。

桜、ツツジも終わった内宮ですが
初夏は純白の花々が、
私たちを出迎えてくれます。

トベラの花には、
様々な蝶が蜜を求めて集まります。

もし5月に内宮を訪れるなら、
ぜひこの花を探してください。

唱歌「夏は来ぬ」の一節

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短編物語 竜宮磯

短編物語 竜宮磯

 初夏、志摩の磯の海女漁が解禁になった。
 海で母親を亡くし、男手一つでここまで育ててくれた病弱な父親を支えるため、水絵は今年から海女デビューした。
 豊かな熊野灘とはいえ、経験の浅い15歳の水絵にとって、限られた時間内に海底の岩に張り付いた保護色のアワビやサザエを見つけ出すのは、まだまだ難しかった。

 先輩の海女さんがコツを教えてくれる。
「アワビはな、アラメが好きやもんでな、まずアラメの多い

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映像詩:いのち輝く竜泉寺の谷戸(最後に映像あり)

映像詩:いのち輝く竜泉寺の谷戸(最後に映像あり)

こんにちは!
birdfilmの映像作家 
増田達彦です。

大都市、名古屋市に残された、
数少ない谷戸(里山)が、
近々埋め立てられ、
宅地に変わろうとしています。

私の恩師で知人が、その谷戸で、
完全有機栽培の田んぼを、
こつこつ続けることで、
貴重な自然生態系を
守ってきました。

そこには分かっているだけで、
80種類以上もの絶滅危惧種が、
細々と生息しています。

昨年、恩師が亡くなり

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日本の自然美 #13【水の旅】

日本の自然美 #13【水の旅】

空に浮かんでいるときは

雲 という名で呼ばれてた

雨 という名で落ちてきて

日本の森に 滲みこんだ

ブナの落ち葉に 吸い込まれ

ゆっくりゆっくり 滲みこんだ

 

  
あれから 何年たっただろ   

気づけば 岩のすきまから

水 という名で滲み出した

 

  
お天道さんに 照らされて

きらきら さらさら 流れ出す

これからどこに 行くんだろ

森から生まれた 水の旅に

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79年前の4月の沖縄に想いを馳せて

79年前の4月の沖縄に想いを馳せて

 ウクライナ、ガザ、そして今、イランとイスラエルも戦争になりそうな危うい時代。わずか79年前の今ごろ、この沖縄の美しい海いっぱいに、アメリカ軍の上陸用舟艇が並び、艦砲射撃が沖縄の街を爆破し、上陸した米軍兵士たちと日本兵が沖縄の住民を巻き込んで、地獄の市街戦が行われたことをボクたちは忘れちゃいけない。戦争は今どこで起きてもおかしくないのです。

 そんな思いを込めて、以前投稿した短編小説を改題し、改

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龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて その後編

龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて その後編

 水と浄化を司る、謎の神様、
瀬織津姫様を、
主祭神としてお祀りする
全国でも数少ない神社を探し、
愛知県東栄町の槻神社を訪ねた
私と友人。

ちなみに前編でも記しましたが、
瀬織津姫とはこんな神様。

さて、その瀬織津姫を祀る神社の 
浄化のパワーに癒されつつも、
槻神社が元熊野神社であることから
本来、瀬織津姫が祀られていた、
合祀前の槻神社の所在地を探すべく
友人と共に付近を探索することに。

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龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて 前編

龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて 前編

noteを3日サボっておりました。
birdfilmの増田達彦です。

実は秘かな旅に出ておりました。

みなさまは瀬織津姫という、
日本の女神様をご存じでしょうか?

伊勢神宮正宮にお祀りされている、
天照大御神の荒御霊をお祀りするのが
正宮の横の荒祭宮。

実はその祭神の別名が、なんと、
この瀬織津姫といわれています。
つまり、瀬織津姫は、
天照大御神の荒御霊ということ。

そんな位高き神様な

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窓の外は群青色のスクリーン

窓の外は群青色のスクリーン

大雪警報の中
「ひかり」は京都を出た

案の定、米原で臨時停車

最初からそうなることを
誰もがわかっていたのだろう

この車両に乗っているのは
菜穂子と ボクの 
二人だけだった

いっそこのまま永遠に
停まっていればいいのに

菜穂子は窓の外につぶやいた

ボクたちの「ひかり」は
米原で運転休止となった

音もなく激しく降り積む雪の中
まるで亡者の行進のように
ボクたちは在来線に乗り換えた

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何だかきょうは大変でした。
心がめちゃくちゃ疲れてしまいました。
なかなかコメントお返事できず、すみません。

こういう時は、この子の画像を見るんだ。
モリアオガエルのお玉ちゃん。
まるでスライムみたいで、かわいいです。

スキャンダル・à gogo    #1  プロローグ

スキャンダル・à gogo    #1 プロローグ

(書き下ろし)

「こんな領収書、経理通るわけないじゃないの!」

 制作庶務担当の遠山佳子に怒鳴られたオレは逆に聞いた。

「え?どの領収書?店の名前言ってみて?」

「丸山町の・・・、ルコ源氏、って何よこれ!不潔!」

「え?あんだって?ルコ源氏?そんな喫茶店行ったかな?」

「もう!・・・はい、撤回!」

 遠山佳子は、オレの机の上に風俗店の領収書を叩きつけると、アッカンベーをして庶務の席へ

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君に出会えた奇跡

君に出会えた奇跡

作詞・作曲 増田達彦(2011年)

天秤座CD「わすれもの 1976~」12曲目

広い世界の片隅で 
君に出会えた偶然は
目には見えない神様の 
起こした奇跡と信じよう

たまに心が折れそうで 
前を向くのがつらい時 
君と出会えたミラクルを 
思い出し、信じれば、
また旅立てる 

同じ時代を生きている 
いろんな命が輝くよ
広い地球の片隅で 
明日も誰かに出会うだろう

顔や形の違いか

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道ばたから消えた、幻の在来種ミミナグサに会いたい!

道ばたから消えた、幻の在来種ミミナグサに会いたい!

こんにちは!
birdfilmの増田達彦です。
春は道ばたがお花畑になって、
お散歩するだけで楽しい季節。

でも、明治以降は外来種が増え、
日本古来からの在来種の中には、
ほぼ街から消えてしまった花も。
その代表がミミナグサです。

外来種のオランダミミナグサは、
大都市の街中でもよく見かけます。

外来種とはいえ、先が二つに割れ、
ネズミの耳のように見える花びらが
とってもかわいいので、
ボク

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パイパティローマ ~アジサシの海~

作詞・作曲・歌・演奏:増田達彦

00:00 | 00:00

日本最南端の有人島、波照間島の南にあるという幻の島、南波照間島(パイパティローマ)。すべてのしがらみを捨て、自由な白い鳥になって、さあ、幻の島を目指し海へ漕ぎだそう。相変わらず歌はヘタですが、のんびりやさしい夏気分になっていただけたら嬉しいです❤

短編小説 海人(うみんちゅ)

短編小説 海人(うみんちゅ)

 
 十月中旬というのに、この島を照らす日差しはまるで真夏だった。

 珊瑚礁に囲まれた海は、近頃増えたカラフルなクルーザーに占領された小さなこの港の中まで、狂ったように澄み切っている。
 この島を訪れる本土からのリゾート客の目には、この海が原始の頃のそれのように、純粋で汚れの無い無垢の海に映るらしい。海底に無残に散らばる珊瑚の死骸がなければ、この島に海人として生まれ、海人として育った那彦でさえ、

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