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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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2021年6月の記事一覧

「愛される女」を脱皮することはできるのか?

「愛される女」を脱皮することはできるのか?

私は、いわゆる”フェミニン”な服装が好きだ。
春や夏は軽やかで揺れる素材が好きだし、淡い色も発色の強い色でも「綺麗」「可愛い」と思えば身につける。背が低いので流行のオーバーサイズは似合わないので、タイトな服を着るし、そのために冬についた脂肪を削ぎ落とすようなダイエットもする。

ネイルもアクセサリーもメイクも全部好きだ。

それら全ては「私は私が大好きだ!」という叫びのようなものだ。
もちろんTP

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ワーキングペアレンツと無意識の偏見について

ワーキングペアレンツと無意識の偏見について

こんにちは。ワーキングペアレンツ向けハイクラス転職サービスwithworkを運営しています、上原です。

ちょっと前にこんなツイートをしたら、色々と反響をいただきました。

見えにくかったパパへの偏見
ワーママがぶつかるキャリアの壁についてはかなり顕在化してきており、「ガラスの天井」といった「女性が一定以上のキャリアに昇進できない課題」に対して、問題意識を持っている企業も増えてきた印象です。しかし

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合理的配慮への違和感

合理的配慮への違和感

※文化時報2021年6月14日号の社説です。

 障害者への「合理的配慮」を全事業者に義務付ける改正障害者差別解消法が、5月28日の参議院本会議で全会一致で可決、成立した。

 バリアフリーを進め、障害を理由とする差別をなくそうという立法の趣旨には賛同する。だが、どうしても引っ掛かるのが、合理的配慮という言葉である。不合理的、あるいは非合理的配慮があるとでもいうのだろうか。

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辺境にいる同志たちへ 〜「アート思考」と「境界人」

辺境にいる同志たちへ 〜「アート思考」と「境界人」

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日はちょっと「境界人」について書きたいと思います。

そしてこの記事はとくに、そんな「境界人」のみなさんに向けたお手紙でありエールでもあります。

マジョリティの中のマイノリティ昨年ジェンダーギャップについて発信したところ想像以上に反響をいただき、それをきっかけに、それまでなかった場での登壇や講演の機会もいただくようになりました。

たとえば↓こちらの

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あなた達が”ツイフェミ”と呼ばれる理由

あなた達が”ツイフェミ”と呼ばれる理由

「なぜ、フェミニズムという言葉は不快なものになってしまったのでしょうか?」(女優:エマ・ワトソン)

<引用元>エマ・ワトソンが国連スピーチで語ったこと。

こんにちは。
今回の記事は、もともとの予定では「ツイフェミ」の語源というかルーツを調べて載せたいと思っていたのですが、かなり根を詰めて調べたものの、まだ「これだ!」というものに辿り着けなかったため、その点については先送りとします…。

ツイッ

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「名誉男性」という現代の”魔女”認定

「名誉男性」という現代の”魔女”認定

「名誉男性」はSNSが由来なわけではない?今回は、最近またちょっと話題に出ることが多くなった「名誉男性」という言葉です。

皆さんは、SNS上では「名誉男性」がどのような意味合いで使われるのを目にするでしょうか?

ソーシャルアクティビストとして著名な石川優実さんの言葉をお借りすると、

「女性差別をしている男性社会によりそうような言動をする女性」

とのことです。

しかし、この「名誉男性」とは

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ジェンダロール

一つ前の記事に「女はこうあるべき」「男はこうあるべき」みたいな話はなくなればいいと書いたけど、この思考は自分のジェンダーから由来してると思う。

おおっぴらに話すことはあまりないけど、自分は無性だと思ってる。無性とは、男性・女性どちらの要素も持たない性自認のことね。感覚としては、女であることも、男であることも肯定をしてない。

確かに体の凹凸の差や、分泌されるホルモンは異なるとは思うけど、自分的に

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選択的夫婦別姓についての記事がトホホでした(*´Д`)

diamond onlineに書かれていた
選択的夫婦別姓についての記事が
何と言うか、トホホなものでした(*´Д`)

リンク先

選択的夫婦別姓の議論がスルーする、「実は同姓支持多数」という不都合な真実 | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

記事のタイトルが
「選択的夫婦別姓の議論がスルーする、「実は同姓支持多数」という不都合な真実」。

記事の中でも

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石川さんを救いたい

石川さんを救いたい

 KuToo本裁判から3週間が経過しました。原告側が控訴されている為、裁判についての言及は避けますが、経緯を知りたい方はまずこちらの記事をご覧ください。

① はじめに 先日、私と対立関係にあるKuToo支援者から「石川さんを助けて欲しい」という旨の長文DMが送られてきました。

基本的にアンチとされる人からDMが送られてくる場合は、車の中から自分のイチモツを女子中学生に見せつけて嫌がられる反応を

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「お弁当」が「母親」の中身を作り、女性抑圧の再生産をしているという話

「お弁当」が「母親」の中身を作り、女性抑圧の再生産をしているという話

Japanese Mothers and Obentos: The Lunchbox as Ideological State Apparatus という文献、アルチュセールの国家のイデオロギー装置について調べている時に見つけました。日本で母親業をするものとして、とても面白かったので、日本語にして響いたポイントをメモ的に書いてみました。この文献を書いたアリソン(Anne Allison)は、文化人

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旧姓利用男性同士の対談から、ダイバーシティについて考える

旧姓利用男性同士の対談から、ダイバーシティについて考える

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

本業では「LinkedIn」(リンクトイン)という世界7億7500万人以上が利用するビジネスSNSサービスの日本版を運営しているのですが、コロナ禍での新しい試みとしてライブ番組を(ほぼ)毎週やっております。仕事専用のSNSということもあり様々な専門家の方々が利用していますが、そのときの旬なテーマに合わせたゲストをお招きして、私と40分対談するというトーク

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フェミニズムと音楽 #2|ポップミュージックに込められた思想

フェミニズムと音楽 #2|ポップミュージックに込められた思想

昨年公開した「フェミニズムと音楽」シリーズ第二弾。今回は、2020年以降にリリースされたDua Lipa「Boys will be boys」とMarina「Man's world」の歌詞を詳しく解説しながら、ポップミュージックに込められたフェミニズムの思想について書いていきたい。
(前回書いた記事はこちら。ありがたいことに20,000viewを超えました...!)

Dua Lipa「Boys

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