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臨床心理士・石川裕理「ナゼだかみんな心理が大好き」

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心理カウンセリング歴25年、個人セラピー3万時間超えの臨床心理士・石川が、クライアントに話していないことをこっそり話します。知りたい!と言ってくれた人たちへ、感謝を込めて。どうし… もっと読む
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#依存症

抗うつ薬、一生飲み続けますか?

抗うつ薬、一生飲み続けますか?

精神科・心療内科(まとめて「メンタル・クリニック」と称することが多い)に、通院して服薬している人が多くなった昨今。

主治医のほうから減薬や断薬について何も言われていないから、自分からは言い出しにくいという理由でなんとなく漫然と、年単位で飲み続けている人や、やめることが不安で飲み続けているという人によく出会います。

副作用が出ないのなら飲み続けても問題ない、という医師もいますが、はっきり言ってそ

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好評発売中!内容を一部紹介します

好評発売中!内容を一部紹介します

おかげさまで、お読みくださった皆さまから

「読みやすくて、考え方を変えるきっかけになった!」

「自分と家族についての想像が止まらなくなる、自分を知りたくなる、カウンセリングを受けたくなる本」

などの感想をいただいております。

「ありのままの自分に気づけばうまくいく〜夫婦と家族の心の傷の癒し方」【こんな方にお勧め】

◯夫に腹が立っている◯夫が何を考えているのかわからない◯夫と分かり合えない

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書籍を出版します

書籍を出版します

気づけば、まる二年もこちらnoteを更新しておらず、それでも古い記事にスキを付けてくださったり、マガジンをフォローしてくださるキトクな方々がいらして、日々感謝して過ごしておりました。

わたくし石川は2019年から今まで何をしていましたかと言いますと、マッチングアプリで遊んでいました。ではなくて、

書籍の出版を目論んでおりました。

思えば、このnoteから全て始まったんです。

私の言いたい放

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「傷ついた治療者だけが、癒すことが出来る」

「傷ついた治療者だけが、癒すことが出来る」

サイコセラピーや、異常心理学的な事件を扱った内容の映画というのは多いですが、
「本質的に臨床心理学的(またはサイコセラピー的)」だと私が思う3本の映画があります。
その3本とは

①英国王のスピーチ(The king’s speech)
②愛を読む人(The reader)
③キャッチミー・イフ・ユー・キャン(Catch me if you can)

「英国王のスピーチ(The King’s s

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精神療法(サイコセラピー)を受けることへの根強い偏見

精神療法(サイコセラピー)を受けることへの根強い偏見

最近、2つの発言にイラッとした自分がいたので、
「なぜ私はイラッとしたのか」

と自分の内面を洞察してみました。

1つ目の発言は、心理の大学院受験を目指している女性のもので
これは、私が日頃からイラッとしてるのが明らかなものですが

「自分が心理の専門家目指してるのに、つらいからカウンセリング受けたいと思っちゃうとか、すごいダメですよね〜」

…は?

悪いけど何言ってるのかわからないし、カケ

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PIAS麻布カウンセリングセンター・セミナー「アディクションの正しい知識と自己チェック」

今年(2018年)4月オープンのPIAS麻布カウンセリングセンター、プレ・オープン記念に開催した無料セミナーです。来られなかった方のために、動画を公開いたします。
この続きは6月16日(土)14時~、各種依存症の原因と治し方について、こちらは有料セミナー(1000円)として、少し内容深めで開催いたします。
詳細・お問い合わせはこちらまで
http://pias.main.jp/

「〇〇療法」「〇〇セラピー」はもう、いらない

「〇〇療法」「〇〇セラピー」はもう、いらない

上記が
「PIAS 麻布カウンセリングセンター」(18年4月開室)を立ち上げるに至った、私の実感です。

私は、中学3年生の時に
自分は対人恐怖症だ、と思って
「森田療法」の本を読みました。

そして「森田療法をやりたい」
と親に訴えたところ、
鼻で笑われて相手にされず。

高校1年になって、
今度は「交流分析」の本を読みました。
この本の中に
「死にもの狂いのストローク」という概念があり、

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逆から考える心理学・依存症編

逆から考える心理学・依存症編

逆から考える心理学YouTuberの
石川です。

過去記事の閲覧数を見て、
依存症関連がコンスタントに読まれているとわかりました。

やっぱりみんな、依存症なんだね!!!
(≧∀≦)
…笑うところではないです。

依存症は、正確な数字として罹患者数を出すのが難しいです。

摂食障害にしてみたって、たんに食い意地がはっているのか、
ダイエットが趣味なのか、
ってわかりづらいですし。

王道のアル中

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依存症から回復すると浦島太郎になる

依存症から回復すると浦島太郎になる

私はかつて、立派な?摂食障害者であったり恋愛依存症だったりしましたという話の続き。

詳細はこちら→「依存症の治し方」

摂食障害のみならず買い物依存でも、
ギャンブル、アルコール、リストカットなど自傷行為、痴漢、万引き、売買春など不法行為の依存でも、

あるいは戸締まりなどが気になる確認嗜癖(確認強迫)、不潔が耐えられない不潔恐怖(潔癖症)でも、

ぜんぶ同じなのですが

依存の渦中にある本人は

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依存症の治し方「治さないで、治るんだよ」

私自身が過食症(摂食障害)だった人で、今ではもう治ってから20年以上が経ちます。

まだ小学生だった11歳で拒食症発症して激やせ。中学2年から過食に転じて激太り、高校3年から嘔吐を覚えてまた激やせ。
一番痩せた時で身長160センチ、体重37キロ。
それ以上減らすことも可能だったのだけど
「これ以上は、死ぬかも」と恐怖心があって、踏みとどまりました。

治ったのは25歳でしたが、何しろ11歳から15

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