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唐仁原昌子
2024年3月14日 23:00
先日スーパーでこんなものを見かけた。毎度突然だが、そのときの私の話をしたい。「すぐき」とは、漢字で書くと「酸茎」のこと。「すいくき」と読むこともあり、今でいうお漬物の一種を示す。私が、その単語に初めて出会ったのは「沙石集」だったと思う。かつて私が高校生だったとき、何かしらの過去問の一題に「沙石集」が取り上げられていた。ある種のオタク心に火がついて、無駄に語ってしまいそうになるの
2024年3月7日 23:02
いやほんと。「普通」って難しいよね。不意にそんなことを思う木曜日。エッセイとしつつも、今日は特に取り止めのないお話なので、いつもよりゆるりとお付き合いください。この、「他と特に異なる性質を持ってはいないさま」ってところが、今回の話のキモになる部分だ。なろほど、「普通」という感覚や価値観、判断基準は「他」という比較対象があって、初めて成立するものなのだなと、改めて知る。言うなれば、
2024年3月6日 21:53
私は、よく言葉につまずく。本当に些細な言葉や言い回しでも、一度気に掛かってしまったら、言葉そのものの意味を改めて調べたり、品詞や文法まで掘り下げたりするようなことが、ある。些細なものに引っかかって、一人悶々とその言葉や用法を確認して、自分の中にある正解と、しっかり照らし合わせて噛み締める。そういうことが、よくある。もはや癖になっていると言ってもいい。「一番最初に──」にもつまずい
2024年2月21日 22:45
昨日、自宅近くの横断歩道の前にて。遠くから、救急車の音が聞こえる。信号待ちをしている私の目の前にいる車たちも、それに気がついたらしく、とりあえず道の端に寄って真ん中をあけるような素振りを見せる。私も、青信号になったけど渡らない。見も知らぬ「誰か」のために、みんなが道を譲る。何となく気が向いて調べてみたら、そうか車は緊急車両に道を譲りなさいという法律があるのか。自分が運転をして
2024年1月26日 22:10
週末、金曜日。今日も今日とて風が強くて、冷たい。あたたかい屋内ですべきことをしている途中、ふとYouTubeで目に止まった動画を観た。五分足らずの、ランドセルで知られている「セイバン」さんが出している動画だった。五分でいいんです、ちょっと観てみてもらえませんか。冒頭二分で、見ている側の世界が一気に変わる。こどもが見る、世界。親と子は、原則切っても切れない関係で繋がっている
2024年1月20日 23:38
人間生きていたら、まあそれなりの頻度で「嫌なこと」はある。毎日毎日、わー嬉しい楽しいハッピー!とはいかないもの。そりゃそう。そんなとき、どうしてる?と問われたので、少し考えてみた。今日はそういうお話。前もって言っておくが、私は基本的に「根暗」な人間である。決して、常時ポジティブで、飄々と生きているわけではない。どうやら、そういうふうに見えやすいらしいのだけれども。ただ、テン
2023年12月20日 23:46
私は元々、わりと短気な人間だし、感情の起伏は激しいタイプだと思っている。良くも悪くも、すぐ泣くしすぐ笑うしすぐ怒る…!今日は、そのうちの「怒る」ということについて書いてみたいと思う。自分が気がついた、自分のための自己分析のメモのようなもの。それ以上でも以下でもないということを前置きとして書いておく。では、いざ。冒頭にも述べたが、私は自分自身について、決して気性の穏やかな人間だとは
2023年12月4日 21:56
昔から、取り留めのないことを考えることが好きだ。もしも話は、想像力をフルに稼働させられて楽しい。想像力は、言葉の世界では大きな翼になり得る。昔から、空想することが好きだ。ある種の自衛や、現実逃避の役割なんて部分もあったかもしれない。授業中、教科書の偉人の略歴に思いを巡らせ、ノートの隅っこで夢を見た。人間の本質なんて、そう簡単には変わらない。多分私は、死ぬまでいろんな想像をして
2023年11月30日 21:41
私はこれから先の人生、楽しいことしかしたくない。誰だって叶うならばそうありたいと思っているだろうけれど、私はもう本気の本心、心の底から強く強くそう思っている。祈っていると言っても過言ではない。悲しいことへの耐性は年々落ちている。他の人が一時間泣いたら乗り切れることでも、私は数日引きずってしまう。もう、私は「私」をよくわかっている。だからこそ。私がこれまでに出会ってきた何にも変え難
2023年11月25日 22:16
最近、よく自分の中に「わがままな自分」を見る。上手く言語化できない気がするから、誤解を招くかもしれない。そしてここまでの自分の価値観で見て「わがまま」という言葉を使ったが、私はこれをさほど「わがままだ」とは思っていない、という前置きをした上で。「したくないことはしない」とか「気が乗らないことは無理にやらない」とか、そう感じたことをそのまま「実行する」ようになったというか。社会に出て
2023年11月23日 23:51
最近よく思い出す曲がある。いつだったか、演奏会で歌ったもの。谷川俊太郎氏の詩に、信長貴富氏が曲をつけた混声合唱組曲「朝のリレー」の三曲目、「美しい夏の朝に」という曲。YouTubeで検索して、上位にきたものをのんびり聴き、一番気に入った「東京大学コーロ・ソーノ合唱団」さんのものを拝借。この曲何が好きって、歌詞がいいんだよなあ。さすが谷川俊太郎さん。巨人になりたい、と繰り返され
2023年11月10日 22:21
一年が、経ちました。とりあえず一年、頑張れたよ私。今日はもう、ひたすらそんな振り返りの記事。先んじていうならば、自分用の見直しメインです。募る想いがあり過ぎて、長文必至です。長文というか、引用多めでただ縦に長い。よって、お時間のあるときにお茶でも飲みながら、お付き合いください。では、いざ。スタート地点をたぐる全ての始まりは、ここから。2020年10月27日私は、「私の
2023年11月4日 23:45
「私、かわいくないから」先日、事あるごとにそう口にする人と、少し話しをした。初めこそ、「またそんなこと言っちゃってー」なんて受け流していたのだけれど、五回目あたりでさすがに言い過ぎだろうと思い、話しをぶった切って「やめなよ」と止めた。かわいいって、何なんでしょうね?今日はそういうお話。そもそもの言葉の意味を、いま一度見てみることとする。へえ、可愛いは当て字なのねえ。人が
2023年10月17日 20:43
昨日、「いちばんすきな花」を観てからずっと、自分の中の「好き嫌い」の価値基準とか、男女の友情は成立するのかとか、そういうものに思考の一部を喰われていた。そんな、一日。今日も休憩がてらにつらつら書きます。お時間あるときの暇つぶしに…。ではいざ。好き嫌いの線引き私個人としては、対人面で「好き」と「嫌い」がかなりはっきりしている人間であると自覚している。教員時代は「嫌い」を作る