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●考えること●

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自分の感じ方、考え方をまとめたものたち。
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記事一覧

【エッセイ】スーパーで鎌倉時代に飛んだ話

【エッセイ】スーパーで鎌倉時代に飛んだ話

先日スーパーでこんなものを見かけた。
毎度突然だが、そのときの私の話をしたい。

「すぐき」とは、漢字で書くと「酸茎」のこと。
「すいくき」と読むこともあり、今でいうお漬物の一種を示す。

私が、その単語に初めて出会ったのは「沙石集」だったと思う。

かつて私が高校生だったとき、何かしらの過去問の一題に「沙石集」が取り上げられていた。

ある種のオタク心に火がついて、無駄に語ってしまいそうになるの

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【エッセイ】普通って難しいよね

【エッセイ】普通って難しいよね

いやほんと。
「普通」って難しいよね。不意にそんなことを思う木曜日。

エッセイとしつつも、今日は特に取り止めのないお話なので、いつもよりゆるりとお付き合いください。

この、「他と特に異なる性質を持ってはいないさま」ってところが、今回の話のキモになる部分だ。

なろほど、「普通」という感覚や価値観、判断基準は「他」という比較対象があって、初めて成立するものなのだなと、改めて知る。

言うなれば、

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【エッセイ】言葉につまずく瞬間のこと

【エッセイ】言葉につまずく瞬間のこと

私は、よく言葉につまずく。

本当に些細な言葉や言い回しでも、一度気に掛かってしまったら、言葉そのものの意味を改めて調べたり、品詞や文法まで掘り下げたりするようなことが、ある。

些細なものに引っかかって、一人悶々とその言葉や用法を確認して、自分の中にある正解と、しっかり照らし合わせて噛み締める。

そういうことが、よくある。
もはや癖になっていると言ってもいい。

「一番最初に──」にもつまずい

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【エッセイ】人の「善意」に思うこと

【エッセイ】人の「善意」に思うこと

昨日、自宅近くの横断歩道の前にて。
遠くから、救急車の音が聞こえる。

信号待ちをしている私の目の前にいる車たちも、それに気がついたらしく、とりあえず道の端に寄って真ん中をあけるような素振りを見せる。

私も、青信号になったけど渡らない。

見も知らぬ「誰か」のために、みんなが道を譲る。

何となく気が向いて調べてみたら、そうか車は緊急車両に道を譲りなさいという法律があるのか。

自分が運転をして

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【エッセイ】こどもが見る世界

【エッセイ】こどもが見る世界

週末、金曜日。

今日も今日とて風が強くて、冷たい。
あたたかい屋内ですべきことをしている途中、ふとYouTubeで目に止まった動画を観た。

五分足らずの、ランドセルで知られている「セイバン」さんが出している動画だった。

五分でいいんです、ちょっと観てみてもらえませんか。

冒頭二分で、見ている側の世界が一気に変わる。

こどもが見る、世界。

親と子は、原則切っても切れない関係で繋がっている

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【エッセイ】嫌なこと対処術あれこれ

【エッセイ】嫌なこと対処術あれこれ

人間生きていたら、まあそれなりの頻度で「嫌なこと」はある。毎日毎日、わー嬉しい楽しいハッピー!とはいかないもの。

そりゃそう。

そんなとき、どうしてる?と問われたので、少し考えてみた。

今日はそういうお話。

前もって言っておくが、私は基本的に「根暗」な人間である。

決して、常時ポジティブで、飄々と生きているわけではない。どうやら、そういうふうに見えやすいらしいのだけれども。

ただ、テン

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【エッセイ】怒るのって難しい

【エッセイ】怒るのって難しい

私は元々、わりと短気な人間だし、感情の起伏は激しいタイプだと思っている。
良くも悪くも、すぐ泣くしすぐ笑うしすぐ怒る…!

今日は、そのうちの「怒る」ということについて書いてみたいと思う。自分が気がついた、自分のための自己分析のメモのようなもの。

それ以上でも以下でもないということを前置きとして書いておく。

では、いざ。

冒頭にも述べたが、私は自分自身について、決して気性の穏やかな人間だとは

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【エッセイ】想像力を磨け!

【エッセイ】想像力を磨け!

昔から、取り留めのないことを考えることが好きだ。

もしも話は、想像力をフルに稼働させられて楽しい。想像力は、言葉の世界では大きな翼になり得る。

昔から、空想することが好きだ。

ある種の自衛や、現実逃避の役割なんて部分もあったかもしれない。

授業中、教科書の偉人の略歴に思いを巡らせ、ノートの隅っこで夢を見た。

人間の本質なんて、そう簡単には変わらない。
多分私は、死ぬまでいろんな想像をして

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【エッセイ】そのままを抱きしめる生き方

【エッセイ】そのままを抱きしめる生き方

私はこれから先の人生、楽しいことしかしたくない。

誰だって叶うならばそうありたいと思っているだろうけれど、私はもう本気の本心、心の底から強く強くそう思っている。

祈っていると言っても過言ではない。

悲しいことへの耐性は年々落ちている。
他の人が一時間泣いたら乗り切れることでも、私は数日引きずってしまう。もう、私は「私」をよくわかっている。だからこそ。

私がこれまでに出会ってきた何にも変え難

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【エッセイ】年々わがままになる自分

【エッセイ】年々わがままになる自分

最近、よく自分の中に「わがままな自分」を見る。

上手く言語化できない気がするから、誤解を招くかもしれない。

そしてここまでの自分の価値観で見て「わがまま」という言葉を使ったが、私はこれをさほど「わがままだ」とは思っていない、という前置きをした上で。

「したくないことはしない」とか「気が乗らないことは無理にやらない」とか、そう感じたことをそのまま「実行する」ようになったというか。

社会に出て

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【思考】突然湧く合唱への想い

【思考】突然湧く合唱への想い

最近よく思い出す曲がある。

いつだったか、演奏会で歌ったもの。

谷川俊太郎氏の詩に、信長貴富氏が曲をつけた混声合唱組曲「朝のリレー」の三曲目、「美しい夏の朝に」という曲。

YouTubeで検索して、上位にきたものをのんびり聴き、一番気に入った「東京大学コーロ・ソーノ合唱団」さんのものを拝借。

この曲何が好きって、歌詞がいいんだよなあ。
さすが谷川俊太郎さん。

巨人になりたい、と繰り返され

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【エッセイ】一年note連続投稿を経て、いま

【エッセイ】一年note連続投稿を経て、いま

一年が、経ちました。

とりあえず一年、頑張れたよ私。

今日はもう、ひたすらそんな振り返りの記事。
先んじていうならば、自分用の見直しメインです。

募る想いがあり過ぎて、長文必至です。長文というか、引用多めでただ縦に長い。よって、お時間のあるときにお茶でも飲みながら、お付き合いください。

では、いざ。

スタート地点をたぐる全ての始まりは、ここから。

2020年10月27日

私は、「私の

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【エッセイ】私、かわいくないから

【エッセイ】私、かわいくないから

「私、かわいくないから」

先日、事あるごとにそう口にする人と、少し話しをした。

初めこそ、「またそんなこと言っちゃってー」なんて受け流していたのだけれど、五回目あたりでさすがに言い過ぎだろうと思い、話しをぶった切って「やめなよ」と止めた。

かわいいって、何なんでしょうね?

今日はそういうお話。

そもそもの言葉の意味を、いま一度見てみることとする。

へえ、可愛いは当て字なのねえ。

人が

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【エッセイ】好きとか嫌いとか

【エッセイ】好きとか嫌いとか

昨日、「いちばんすきな花」を観てからずっと、自分の中の「好き嫌い」の価値基準とか、男女の友情は成立するのかとか、そういうものに思考の一部を喰われていた。

そんな、一日。

今日も休憩がてらにつらつら書きます。
お時間あるときの暇つぶしに…。

ではいざ。

好き嫌いの線引き

私個人としては、対人面で「好き」と「嫌い」がかなりはっきりしている人間であると自覚している。

教員時代は「嫌い」を作る

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