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いいコトバ

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あらゆるメディアで(インターネットを除く)、巷の会話で、私が「いいな」と思ったコトバについて書きます。
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#仕事

とりとめのない愚痴は、相手をゴミ箱にしているのと一緒。

とりとめのない愚痴は、相手をゴミ箱にしているのと一緒。

■愚痴は大嫌いこれは、
相手の愚痴に悩む相談者に
美村里江さんが紹介した言葉だ
(先日の『日本経済新聞』朝刊/なやみのとびら)。

よくぞ言ってくれた。

*私は新卒入社した花王(当時、花王石鹸)の
社員食堂で愚痴を聞くのが大嫌いだった。
「そんなに嫌ならなぜ辞めないんだろう」
恐らくそれが私の社

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個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。

個性っていうのは、好きなことを集めることからスタートするから、あなたの好きなものを探してみなさい。

「進撃の巨人」のエンディングテーマ
「悪魔の子」がヒット中の
ヒグチアイさんが22歳の時、
ボイストレーニングの先生から言われた言葉です
(今週の『ACROSS THE SKY』)。

彼女は、先生に
「私、個性がないんです」と
アーティストとしては
致命的とも言える告白をする。
冒頭の言葉はそれに対する答えなのだが、
「好きなこと」がもつ力を
改めて教えてくれる。 

実際にヒグチさんは、この言

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できないと思ったら、できない。反対に、やれると思ったことは、やれるんです。

できないと思ったら、できない。反対に、やれると思ったことは、やれるんです。

大谷翔平の登場により、
野手と投手の“二刀流”の元祖として
再び注目されることになった
ベーブ・ルースが、
ある神父から言われた言葉だ
(先日の『yes!〜明日への便り〜』)。

学校には行かずに、近所の不良仲間と
遊んでいたベーブ・ルースは、
ついに父によって
孤児や罪を犯した不良少年が入る
全寮制の矯正学校に、
7歳で放り込まれてしまう。

勉強ができず、
細かな作業も苦手だった彼は、
同級生

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いいかい、最後は、自分を信じるチカラだ。

いいかい、最後は、自分を信じるチカラだ。

「ロックで独立する方法」で、
忌野清志郎はこう言って
「がんばれ、若者! 夢を忘れずに!!」と呼びかけた
(先日の『yes!~明日への便り』)。

そしてロックで独立する秘訣として、
「練習にも作る音楽にも手を抜かない事」
と語っている。

「自分を信じる」大切さを肝に銘じ、
noteに何度も書いてきたが、
改めて、
手を抜いていないかと、
自らに問う。
ロックで大切なことは、
どんな仕事でも大切

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自分でその仕事のイニシアチブをとる。

自分でその仕事のイニシアチブをとる。

4月1日、大井川和彦・茨城県知事が,
県庁の新人職員に向けて投げかけた言葉だ
(1日の『CONNECT』)。

新人は自分で仕事は選べないが、
自分で考え、自分でどんどん引っ張っていけば,
世の中を引っ張るが実感が得られる、と。

まず、考えるということ。
次にそれをぶつけてみる、
ということ。

何年働こうが、この気持ちでやりたい。

これから、いろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道やったら、きっとそれが、それは五十嵐くんの日向の道になるから。

これから、いろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道やったら、きっとそれが、それは五十嵐くんの日向の道になるから。

大部屋俳優という境遇から抜け出せぬまま、
俳優になる夢を断った
五十嵐(本郷奏多)を、
錠一郎(オダギリジョー)は、
妻るい(深津絵里)と
娘ひなた(川栄李奈 )の名前に繋がる
ルイ・アームストロングの
「On the Sunny Side of the Street」を
踏まえてこう励ました
(昨日の『カムカムエヴリバディ』)。

世界で活躍するトランぺッターになる夢を
追うことさえ叶わなかった

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思っていた形になって不幸になるぐらいなら、求められる形で幸せならいいんじゃないの。

思っていた形になって不幸になるぐらいなら、求められる形で幸せならいいんじゃないの。

とカズレーザーさん
(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。

この「求められる形」とは、
親の期待や会社の意向、
先生の助言や愛する人の気持ち、さらに
さまざまな試験の結果なども含め、
多かれ少なかれ
自分以外の存在から求められる道に
影響されて人生を送ること、
あるいは、
神から求められた宿命とも言うべき
流れに乗る人生まで指しているのかもしれない。

対して、
「思っていた形

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「辛い」という言葉に一本加えると、幸せになる。

「辛い」という言葉に一本加えると、幸せになる。

1972年に起きた旧国鉄の
北陸トンネル列車火災事故に遭い、
学生だった自らも長期入院した
中島伸子・井村屋グループ社長が、
事故の直前まで話していた目の前の母子の命を
救えなかったと悔いたとき、
お父さまが言ってくれた言葉だ
(先日の『日本経済新聞』朝刊)。

さらに、

「その一本、人とは違うプラス1を
どう身につけるかを考えろ」と続いた。

井村屋初の女性社長の座に上りつめた彼女も、
かつて

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孤独から逃げるな。誰かに好かれようなんて思うな。

孤独から逃げるな。誰かに好かれようなんて思うな。

先日の「yes!~明日への便り」で、
岡本太郎のこの言葉が紹介されていました。

「自分が自分であるためには、
人に嫌われる事を嫌がってはいけない」

と続くこの異人の激励を、

私はもちろん実践できません。
でも、

何かの壁に挑むとき、
自分の意思が試されているとき、
この言葉を思い浮かべれば、
一歩が踏み出せそうな気がするのです。
少なくとも他人の評価の前に、
自らの思いを優先しよう、
とい

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山(目標)に登るのはどこから登ってもいいのさ。むしろ転んだり、汗を掻き掻き 半ベソくらいした方が、同じてっぺんに立っても、見える風景は格別なんだ。

山(目標)に登るのはどこから登ってもいいのさ。むしろ転んだり、汗を掻き掻き 半ベソくらいした方が、同じてっぺんに立っても、見える風景は格別なんだ。

7月22日で完結した伊集院静さんの「日本経済新聞」連載
「ミチクサ先生」の最終回前日で、
夏目漱石の人生観が
寺田寅彦を介してこう表現されている。

小説家になる前、中学校、高等学校、師範学校、専門学校、大学の
全てで教師を務め、しかも恐らく良き教師であった漱石の
それは自身を振り返った述懐だったのだろうか。

他人から見れば順風満帆の道を捨てたように見えて、
実際はこれ以外の道を進む勇気のなかっ

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マンネリって言われるのが、全然、怖くも何ともないですね。

マンネリって言われるのが、全然、怖くも何ともないですね。

とシラッと言い放った志村けん
(先日の『プロフェッショナル 志村けん~笑いの流儀』)。

「マンネリまでいくのが大変でしょ」とも言ったが、
確かに分野は違うものの、
昭和の文楽・圓生・小さんらの古典落語は、
変わらぬことにむしろ至芸の真骨頂を見せたほどで、
もちろんそれでもまた観たくなる面白さがあった。

マンネリになって新味に欠ける印象が
目立っては無論いけないが、
評価されるマンネリを
もし獲

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正しいことを選ぶんじゃなくて、自分が選んだことを正しくすればいい。

正しいことを選ぶんじゃなくて、自分が選んだことを正しくすればいい。

鈴木保奈美さんが、
過去に出演したドラマから、
好きな言葉として選んだのがこれだ
(先週の『Color of Life』)。

何事もコスパ優先で近道を探す人々の姿が
「正しいこと」を求める生き方と重なる。
「自分のやりたいこと」が分からないからといって
前もって正解を求めても、
そこに必ず正解があるとは限らない。

正しさの保証を求めず、
自分がやってみた道をやりたいことにする
チャレンジ精神の

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むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく。

むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく。

これは株式会社ホリプロの本社玄関に掲げられた
井上ひさしの言葉で、
創業者・堀威夫さんが見て惚れ込み、
直筆での使用を頼み込んだそうだ
(先日の『日本経済新聞』朝刊/私の履歴書)。

難しいことをシンプルに捉え、
簡単そうなことほど深く考え、
深く考えることを面白くする。

と、こう考えてみたが、
人によりこの言葉は、
ふかくひろがる、きがする。

いずれにしても、どんな仕事にも通じる
示唆に富ん

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「毎日、毎日が工夫。」

木綿布団の角がぴんと張るほど綿を詰める「角作り」でシワが寄らない布団作りの技を究め続け、寝る人の自宅を訪ねて寝姿勢に合わせて綿を詰める新貝晃一郎氏(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』)。日々の仕事で昨日と違う工夫をしているかと、自分に問うた。