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問いログ

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日々の生活や仕事の中で気づいた、自分なりの「問い」を集めてみました。
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記事一覧

アイディアを形にするまでモチベーションを維持するには

アイディアを形にするまでモチベーションを維持するには

いろいろなアイディアは思い浮かぶけれど、それを具現化するまで、モチベーションが続かない。最近そんなことがよくあって、ある人に相談をしていたところ、いくつかヒントを頂いた。整理すると大きく5つほどに纏められる。

1.本当にやりたいことなのか、問い続ける当然といえば当然なのだけれど、それが本当にやってみたいと思えることなのか。心の底からやってみたいと思えることなのか、問い直し、問い続けることが大事と

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関係性を損なわない会議を設計するには

関係性を損なわない会議を設計するには

良い会議のあり方、会議の進め方に関するノウハウは、恐らく世に五万とあるのだろうけど、改めて上手な会議の回し方について考えてみた。

会議の目的とゴールを明確にすること

これは鉄則中の鉄則なので、今更書くまでもないかもしれない。

ビジネスベースの会議であれば、目的とゴールを明確にしやすく、会議によって生み出される効果も測りやすいだろう。

ただ、これが関係者の合意や理解を得るための会議であった場

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現代版「参勤交代」はうまくいくか

現代版「参勤交代」はうまくいくか

政府が掲げる地方創生施策の中で、テーマとなっているものの一つは、東京一極集中の是正だ。

ただ人口動態というものを、政策で変えていくという試みは歴史を見てもなかなかうまくいっていない。

例外があるとすれば江戸時代かもしれない。

猫も杓子も東京に。

東京に行けば何かできるかもしれない。

行けば何とかなるさ。

といった空気感が、当時の江戸にはあったようだ。

司馬遼太郎氏の書いた「歴史との邂

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中世の翻訳ブームは今でいうDX?

中世の翻訳ブームは今でいうDX?

世の中、コロナの話題以外でいうと、DXという言葉をよく見かけるようになった。このDX化の動きを見ながら、中世に起きた翻訳ブームのことがふと頭に浮かんだ。

中世には、ヨーロッパでも、イスラム社会でも翻訳ブームが起きて、それがルネッサンスや宗教改革のきっかけとなり、近代科学文明を築き上げる土壌を作ったと考えられている。

翻訳という行為は、ある文化圏Aの中に存在していた情報を、違う文化圏であるBに輸

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暮らしを使うのか、作るのか

暮らしを使うのか、作るのか

震災から10年。亡くなられた方のご冥福を心からお祈りします。

改めて”暮らし”について、”暮らす”ということについて考えてみた。

僕らの暮らしは必ず誰かによって支えられている。

でも、その”誰かに”気づくことができるのは稀だ。

名もしれぬ誰かによって、苦労して作られた物を食べ、洋服を着て、電気やガスを消費している。

10年前の今日、こうした日常が得難いものだということを、身に染みて感じた

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良い仕事って何だろう

良い仕事って何だろう

昨日、コーチングを受けていて、自分にとって「良い仕事とは何か」という問いについて考えることになった。

ある意味で大きすぎる問い。そして約20年間社会人をやっていて、今更な感じもする問い。

でもこの問いに対して、自分自身あまり真摯に向き合ってこなかったのかもしれない。

良い仕事の定義として、私が最初に考えたのは

「自分の持っている価値を提供して、誰かの約に立つ事」

というもの。

とても普

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公共空間は誰がつくるものなのか

先日、ドイツ在住のジャーナリスト、高松 平藏さんを交えてオンラインサロンを企画してみた。

テーマは「市民一人一人が良き判断者となるために何が必要なのか」という若干硬めの内容で、人数も6名と少人数での対話だったが、なかなかに濃い時間となった。

話の中で、

「公共空間は元々そこにあるものなのか、それともみんなで作っていくものなのか」

といった問いかけがされた。

ドイツでは、公共空間は市民一人

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”問い”について考える3冊

”問い”について考える3冊

昨日の記事でご紹介した「知的創造の条件」でも重要なポイントとして挙げられていた、”問い”について参考になりそうな本を3冊ご紹介。

仕事柄、ワークショップを企画したり、運営したりすることもあり、知人からの薦めで手に取ってみた。

ワークショップなどでは、”問い”の深さ、広さを段階に応じてどのように設計していくかによって、参加者同士の話の流れ方が大きく変わってくる。

全国各地でワークショップを数多

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招待の先にある情報の価値とは

招待の先にある情報の価値とは

iphoneに知らない人からのメッセージが来ていて、しばらくスルーしていたら、知り合いからClub Houseへの招待メッセージということが分かった。

SNSのツールが増えすぎて、新たなものは正直もういいかなぁと思っていたのだけれど、仲の良い知人だったので承諾することにした。

Club House そのものの分析はきっといろいろなところでなされていると思うので、ここでは「招待」という行為につい

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「そうじゃない」人達に来てもらうには

「そうじゃない」人達に来てもらうには

イベントなどを企画する際に、当然のことながら「誰に来てもらいたいか」ということをまず始めに考える。

今もあるイベント(シンポジウム)の企画をしていて、どういう中身にしようかとウンウン悩んでいるところである。

仕事柄、テーマ的に硬くて真面目な内容であり、普通にやると一般の人には聞いてもらえない内容だ。

でも出来るだけ多くの方、これまでにこのテーマに関心のなかった人達にも来てもらいたい。

普通

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ペストは中世を変えた。では今は何か。

ペストは中世を変えた。では今は何か。

ペストによって中世ヨーロッパは大きく変化した。

当時、土地を握っていたのは領主で、そこで多くの人達は農民として囲われて生活していた。ペストによって領主の中でも亡くなる人が増え、この構造が瓦解していったのだという。

そしてこの時代に、教会を取り巻く権力構造も大きく変わり、それによってルネッサンスも開花していった。

日本の中世も、疫病がはやり、応仁の乱が起きるなど、混乱した時代が続いていたが、そ

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判断を早期閉鎖しないためには

医学用語に「早期閉鎖」という言葉があるらしい。

医師が患者の話を聞く際に、本来であれば患者さんの話をじっくりと聞いた上で、その人の抱えている本当の障害は何なのかを判断しなければならない。ただ、数多くの患者さんを限られた時間内で診なければならないことから、往々にして早く話を切り上げて診断を下してしまいがちだ。これを「早期閉鎖」というのだそうだ。

思えば、こうしたことは医師に限らず、我々なら誰しも

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目に見えない問題に気付くには

目に見えない問題に気付くには

3ヵ月に一度、歯医者で定期健診を受けているのだが、今朝はその日だった。何事もないかに見えたのだが、歯周病検査で1点引っかかった。念のためレントゲンを撮ってもらったのだが、特に異常は見られない。どうも以前に処置してもらった詰め物が邪魔して、うまく磨けていないようなので、そこを少し削りましょうということになった。

そその処置は無事に終わったのだが、最終的に院長先生のチェックがあって、「噛み合わせは確

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デジタル化は地方分権を加速するのか

先日の日経新聞に「デジタル時代の地方分権を」という論説が掲載されていた。この論説の中では、これまでの地方分権に関わる議論の経緯を踏まえた上で、今般の政府によるデジタル庁設置の動静などを踏まえ、こうした動きがこれからの地方分権にもポジティブに働くだろうという論調だった。この中では、

デジタル化は地方分権を深化させる手段になる

オンライン化やプッシュ型支援の進展は行政との接点を増やし、住民参加を促

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