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はじめての休職日誌☀

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消せない苦しみも、抱えたまま生きていく

消せない苦しみも、抱えたまま生きていく

「死にたい」って人に言うと、驚かれる。

驚く人は一人や二人じゃないということを知ってから、「あっ、これって普通じゃないんだ」と気がついた。

いつからこう思うようになったのか、はっきりとは覚えていない。でも、どうしてもこの言葉が頭から離れてくれないのだ。特に嫌なことがあると、それを上書きするように「死にたい」というテキストが連続的に打ち込まれていく、そんな感覚がする。

聞いたところによると

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自分が自分じゃなくなりそうになったら、鏡を見てみる

自分が自分じゃなくなりそうになったら、鏡を見てみる

私はまるい顔をしている。小さい頃からずっと、童顔だと言われていた。子供扱いされるのが恥ずかしかったので、いつも反発するのだが、でもやっぱりまるいままなのだ。
さらに言うと、どちらかというと明るそうにみられる。実際、人と話すときは反射的に明るく振る舞うタイプだ。卒業アルバムでは「いつも笑顔な人」トップ3にランクインした。驚きはしなかった。

しかし、性格はどうかというと、たぶんかなり暗い。昔は特に内

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「自分になる」ことへの障害

「自分になる」ことへの障害

人に合わせるほうが、楽なんじゃないか。そのほうが生きやすいんじゃないか。でも、やっぱり、限界があるらしい。

この間、昔のテレビドラマ「3年B組金八先生」を観た。もう約15年も前に放送されたものだが、「性同一性障害」をメインテーマに扱う第6シリーズは、同世代であれば記憶に残っている人は多いのではないだろうか。

上戸彩演じる鶴本直は、自分を「生物学的には女だが、性自認は男」だという。「男らしく」「

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精神疾患があっても「できる」ということに気づいた

精神疾患があっても「できる」ということに気づいた

ツライ。私がここで文章を書くときは、決まってこの気持ちでいっぱいだ。

ときどきは心が穏やかになることもあるが、ほとんどの時間は後悔や罪悪感の渦の中にいる。最近は特に、夕方から夜になるにつれて気持ちがどんどん暗くなってしまう。

今日が終わってしまう。こうして時間だけは過ぎていくのに、私は一体何をしているんだろう。何もしていない。前の記事でも述べたように、何も手につかない状態なのだ。
過去を思い返

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職場から離れれば「スグ元気になる」わけではないと知った1カ月目

職場から離れれば「スグ元気になる」わけではないと知った1カ月目

適応障害により休職してから約2カ月が経とうとしている(ちなみに、来月も休職予定)。「職場から離れた生活」にようやく、少しずつ慣れてきた今、ここまでの休職生活について振り返ってみることにした。

「適応障害の定義」と「私の場合」まず、以下のように適応障害は、"ストレス"が原因で発症し、そのストレス源から離れれば改善するとされている病だ。

適応障害とは、ICD−10(世界保健機構の診断ガイドライ

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「はじめての休職生活」が始まるまで

「はじめての休職生活」が始まるまで

新卒でインターネット広告代理店へ入社して満4年。
「5年目」を迎えると同時に、私は「適応障害」と診断され、人生初めての"休職"が決まった。

適応障害になる原因は、やっぱり"ストレス"である。

思い返すと、ここ約半年の間、私はいつもギリギリの状態だった。

急な増員により、初めて任されたリーダーというポジション。入社して間もない年上の部下、精神疾患を持つアルバイト、パワハラ上司に囲まれながら、営

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