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思い出に浸りたいとき

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一人の人間のなつかしい思い出に浸る記事です。恋愛もの、青春もの。良いものも、良くないものも。お時間あるときにどうぞ♡
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卒業、時が経った今もなお忘れられないメッセージがある

卒業、時が経った今もなお忘れられないメッセージがある

「ねー。明日遊べる?」
「明日は無理かなー」
「じゃあいつ遊べるー?」
「うーん、ちょっと分からない」

小学生女子の会話が聞こえてきて、思い出した。

わたしもかつては小学生だった頃がある。
受け身で消極的な性格だったため、友達との遊ぶ約束でさえ受け身だった。
「今日遊べる?」
この言葉を言うのにかなり勇気がいった。
断られたら悲しい。
とにかく傷つくのが怖くて、聞けない。
傷つくくらいならと自

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10代20代の若者に捧ぐ

10代20代の若者に捧ぐ

自分よりも若い世代の方の記事を読むのが好きだ。
もちろん同世代の方の記事も共感や発見が多く、いつも楽しみにしている。
それ以外に、若い世代にしかない悩みや葛藤、最近の出来事を読ませていただくことも好きなのだ。

わたしは子育て中の専業主婦なので、日常的に接する人が
小学生以下と、30〜50代と決まってしまっている。

極端に接する機会が少ないのが
高校生〜20代の若い方たち。
その方たちの考えや想

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わたしがポケモンだった頃

わたしがポケモンだった頃

「Yuuuちゃーーーーん!!!!」

あら。会ってしまったね。

「あああー!今日もかわいいーーー!」

ぎゅぅっ。

はいはい。と、わたしは背中をポンポンと叩く。

中学生の頃。
わたしは目立つことは好きではなくて、照れ屋だった。
みんなに注目されるのはどうも恥ずかしい。

しかし、そんなわたしも慣れてしまったのだ。

ショートカットの彼女は、
わたしより身長が10センチは高く、活発でボーイッシ

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もうすぐ命日だったりする。

もうすぐ命日だったりする。

思い出というものは美しいものだけではない。

それは、わたしの故人に対する想いとは別物で
大切な人だったとしても、だ。

身近な人であればあるほど思い出の数は多く、
思い出の数が多ければ多いほど、その思い出の種類も多様だ。

父が亡くなって20年以上経つ。
もう何回忌かもパッと答えられないほど昔になってしまった。
父が亡くなった年齢と、今のわたしの年齢は
1年前に追い越してしまって。
もちろん、わ

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山と先輩に救われた日。

山と先輩に救われた日。

「なんか、似てるよね。」
と、先輩は言った。

会社勤めをしていたころ、同じ部署の女性の先輩たちと仲良くさせてもらっていた。
わたしは転職組だったのだが、キャリアも年齢も上の、5人の先輩のグループに入れてもらった形になる。
そこで出会った2つ歳上のまみさん(仮名)が言ってくれた“似てる”という言葉。

まみさんは美人でさっぱりした性格、交友関係が広く男女年齢関係なく飄々とした態度、でも面白くて多趣

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好きな子に対する態度

好きな子に対する態度

小学校を卒業したあとの春休み。
家に電話がかかってきた。

もうすぐ中学生、と
そわそわふわふわしていた時期に。

「Yuuu電話〜!石川くん(仮名)から。」
母からコードレスの電話を受け取る。

自分の部屋に入り、電話に出た。

「もしもし。。?」

石川くんは同級生。
はじめての電話。何事だろうか。
公立中学進学のわたしと違い、石川くんは中学受験をしていたはず。

「あ、Yuuuちゃん?オレ、

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小学生日記「子供とは不便なのだ」

小学生日記「子供とは不便なのだ」

わたしが小学生時代に住んでいた場所は
都会でもなく、田舎でもなく、そこそこ便利な住みやすい土地だった。

小学生時代のわたしの遊び方といえば
下校してからは、友達の家に行く、近所にある団地内の公園に行く、がいつものパターンで
そこらじゅうがまるで庭で、自転車を乗り回していた記憶がある。

当時は習い事をする子もあまり多くなく
小学生はみんな同じような行動パターンだった。

〇〇公園集合ねー。
今日

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いわゆる男女の友情とは #2

いわゆる男女の友情とは #2

1からの続きです。

居酒屋のアルバイトで出会った同じ歳の「まっつん」とわたしは仲良くなった。

でも、まっつんと恋愛には発展しない理由があった。

わたしには当時彼氏がいた。
彼氏も同じアルバイト先のキッチンで働いていて、わたしより先に入っていた彼氏と付き合い始めたのは、丁度まっつんが入った頃。

わたしはちゃんと彼氏のことが大好きだったし、大切にしてもらっていたと思う。
友達としてまっつんのこ

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いわゆる男女の友情とは #1

いわゆる男女の友情とは #1

男友達は多い方ではない。
学生のときなんかはグループで遊ぶことは色々あったが、一対一の、本当の意味で友達と呼べる男の子は少なかった。

でも、不思議と居心地が良い人がいた。
恋心はない。

短大に通っていたころ居酒屋でアルバイトをしていた。
そこの居酒屋は、近辺にある大学に通う学生のアルバイトが多かった。切れ者で感覚の若い店長と、同世代の集まりのアルバイト達は仲が良く、週3日ほどのシフトを待ち遠し

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好きな、タイプ

好きな、タイプ

いま、わたしはある人に無中になっている。
正確に言うと、ある人の「声」に。

今までもその人の「声」を聞いたことはあったし
「好みの声」だとは思っていた。
しかし。
ある曲のあるフレーズを聴いてから、その「声」にドキドキしてしまっている。

よく聞く「声フェチ」は友人にも何人かいる。
この俳優さんの声が、この声優さんの声がたまらない!とのことだが
わたしは声フェチではないので
へえーー、ほおーー、

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偶然の3回目は運命と呼べるのか #3

偶然の3回目は運命と呼べるのか #3

中1のときに片想いしていたAくんのことを
年に数回、ふと思い出す。

それはなぜかというと
偶然に会う機会があったからである。

出会い編↓

偶然の1回目編↓

+++

わたしは結婚した。
地元から離れた場所で結婚生活を送っていた。

結婚生活が数年経った頃
妊娠が判明し、安定期に入るとさっそく地元に帰った。

それまでもわたしは年に2回ほど帰省していた。
結婚生活を送る場所に知り合いが少なか

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偶然の3回目は運命と呼べるのか #2

偶然の3回目は運命と呼べるのか #2

わたしには年に数回、ふと思い出す人がいる。

その人との出会いはこちら。

+++

高校3年生の春。
わたしは受験のため、ある塾へ通うことになった。
受験対策ばっちりの大手集団塾は、競うことが苦手なわたしには合わなそうだったため
個別塾に行かせてもらっていた。

塾へ行くには電車に乗り、7〜8つ目の駅で降りる。
そこは大きな駅なので出口がいくつもあり、メインの改札から1番離れた出口を使う。
そこ

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偶然の3回目は運命と呼べるのか #1

偶然の3回目は運命と呼べるのか #1

びっくりするような偶然って
あるようで、ない。
ないようで、ある。

同じような日常を過ごしていたら偶然なんてないことが多いけど、
少し環境や行動を変えたときに
偶然って起こりやすいような気がする。

わたしにはたまに思い出す人がいる。
年に1、2回レベルだけど
見かけたわけでもなく、会話の話題に出たわけでもなく、突然フッと思い出す。

+++

それは
中学1年生のときに好きだった男の子。

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きゅん、とする瞬間を集めてみた

きゅん、とする瞬間を集めてみた

過去の経験と、ドラマや漫画と、あとは妄想。
きゅんとする瞬間を集めてみました。

Part 1

放課後、教室で何人か集まりテスト勉強中の
「どう?」

「教えようかー?」でもなく
「ここ分かるー?」でもなく
「どう?」
ただ気にかけてくれている。

みんなで勉強だなんて、実際そんなに捗らない。
一緒に居たい気持ちがあるから教室に残っているだけ。

Part 2

部活の後輩とたまたま帰り道が一緒

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