記事一覧
【カラオケ】ギラギラ☆Summer Days
さあ、君もれなりのぴーちゃんになりきって ギラギラ☆Summer Daysを歌ってみよう! この恋のBig Waveに君は上手く乗れるかな!? 歌付き:https://note.com/abetaka/n/nc…
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊿ 『楽しいショーがはじまるよ』
「舞台の脚本を書いてみないかね」と友人に誘われたのが二年前。
それはちょうど僕が脚本を担当していた深夜ドラマが打ち切りとなった秋の頃。『公然のアッコちゃん』というそのドラマは、ネットにより透明化された社会で会社員であるアキ子がプライバシーを失っていくという、デジタル世界における危機管理を題材としたブラックコメディ作品で、僕の意欲作だった。それが打ち切りとなり、当然自信喪失。ネット上では好意的な
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊾ 『日本バンガル通信』
近頃、若者たちの間でバンガルが再び脚光を浴びている。
これは大変驚くべきことである。バンガルは日本において忘れられた存在となって久しい。
私のようにバンガルの普及運動を行なっている者にとっては大変喜ばしいことである。
約半年前のことだ。
多くの若者たちに支持され、絶大な影響力を持つユーチューバーのチュー太氏が自身のチャンネルである「チュー太のチューチャンネル」内で「目指せ日本代表
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊽ 『橋の上の物語』
私がかつて住んでいた所は、大きな橋がある小さな町だった。
人々は毎朝、徒歩や車でその橋を渡り、職場や学校へ向かった。
橋は一級河川の上にかかり、全長は五百メートルはあった。幅も広く、車が片側二車線走行することができる。歩道は約百メートルおきに外側に向かって半円形に膨らみ、そのスペースにベンチが設えられていた。橋のちょうど真ん中にコンクリート製の台座があり、鐘が吊るされていた。晴れた日は、
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊼ 『きつね色に染まった日』
「かん、かん」となにかが屋根を打つ音で私は目覚めた。時計を見ると午前八時四十二分であった。年末の激務から昨夜ようやく解放されて、今日はなにがあっても昼までは寝てやろうと思っていたのに、雨だかミゾレだか知らぬが、とんだ邪魔が入ったものだ。私は猛烈に腹を立てたが、なんとかもう一度眠りにつこうと目を閉じた。やがてその音は、「かんかんかんかん」と激しさを増し、「が————」っと凄まじい音に変わっていった。
もっとみる俺はどうすりゃよかったんだ
十月の朔日のことであるがサザンオールスターズが行った茅ヶ崎ライブの映画館に於けるライブビューイングに行ってきた。
コンサートなどというのは現地で鑑賞するのが一等良いに決まっておるが、その次に良いのは大きなスクリーンと音響設備の整った劇場でのライブビューイングかもしれぬ。五年前、サザン40周年のコンサート「ちょっとエッチなラララのおじさん」も劇場でみてそう思ったので今回も行くことにした。
しかし今
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊻ 『神宮でナイター』
一回の裏
ずっと野球が嫌いだった。
子供の頃、テレビで読売巨人軍の試合中継があると父親が必ず視聴し、他のチャンネルにすることを許さなかった。僕には野球の面白さが少しも分からず、それがまず最初のきっかけだった。水曜日に放送していたドラゴンボールのアニメが、野球によって休止になることも嫌だった。それから、そうとは知らず入学した高校が何年かに一度、夏の甲子園に出場するような強豪校で、その学校の野
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊺ 『ハウオリ・オラ』(後編)
ハワイにやってきて三日後。わたしは三十歳になった。
誕生日の早朝、まだ薄暗い時間に目覚めてしまったわたしは、一人で歩いてワイキキビーチに向かった。ダイヤモンドヘッドの頂から朝日が顔を出し、まるで太陽がわたしの誕生日を祝福してくれているみたいに、街を照らし出した。波は穏やかで、ココナッツの香りを含んだ風がわたしの頬をなでた。生まれ故郷から何千キロも離れた場所にいるのに、わたしは今まさに、故郷で
私立べーあん高校 校歌
夏の甲子園を見ていたら、自分でも校歌が作ってみたくなり、
『私立べーあん高校(男子校)』の校歌を制作いたしました。
歌・演奏:阿部 敬史
アナウンサー:min
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊹ 『ハウオリ・オラ』(前編)
丁寧にサーブされた機内食を、わたしは感動と共に眺めた。
隣に座っていたエッちゃんは、そんなわたしの様子を見て言った。
「え、メーメー初機内食?」
「そうだよ。というか、飛行機だって修学旅行で沖縄に行った時しか乗ったことないし」
「そっか、海外がはじめてなんですもんね」
「うん。機内食って憧れだったんだよねー」
わたしは何枚も写真を撮ってからようやく食べた。
食べ終えた頃、機長
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊸ 『溶けたアイスクリーム』
八月のある日曜日。午後二時十六分。外気温36℃。
閉めたカーテンの隙間から差し込む光。ベッド脇の壁に葉影を映す。
エアコンの室外機が顫動し、建て付けの悪いベランダの床板がガタガタと立てる音。窓の外を子供たちが何事か叫びながら走って行く音。金槌が木材を打ち付ける音。車の音。もっと耳をすますと、通りを二つ隔てた公園から大勢の蝉たちが歌うラブソングが聞こえてくるのが分かる。それから、ベッドが軋
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊷ 『愛しい人よ、笑っておくれ』
恐ろしい疫病が流行してしまった。
そのウイルスに罹患してしまうと、高熱が出て、激しい倦怠感に襲われ、咳が止まらず肺に炎症をおこしてしまう恐れがあった。重症化しなくとも、場合によっては嗅覚が失われ、それにより味覚が無くなるという症状もあった。でもそれは大分マシな方だった。命を落とすことの次に恐ろしいのは、いや、ある意味じゃそれより恐ろしいことは、その疫病にかかってしまった人から「笑い」が失われ
ショートストーリー劇場〜木曜日の恋人〜㊶ 『コミュニケイション・ブレイクダウン』
悪夢を見ているような喧騒だった。
いつもは閑散とした路線の閑散とした時間帯の電車内であったが、ある駅で停車した時、夏祭りか花火大会の帰りだろうか、若者たちがどっと乗り込んで来た。座席に座り文庫本を読んでいた私は、その若者たちの喧騒に読書を諦めて文庫本を鞄にしまった。目を閉じて心を無にしようと努めた。しかしながら、彼らの話す言葉が、容赦なく私の耳に飛び込んでくる。私の隣に座った女二人組の一人が
さあ、君もれなりのぴーちゃんになりきって
ギラギラ☆Summer Daysを歌ってみよう!
この恋のBig Waveに君は上手く乗れるかな!?
歌付き:https://note.com/abetaka/n/nceafba2f669d
作詞・作曲:あべたかふみ
編曲:あべたかふみ、髙橋太郎
吹き抜ける風に想いをのせて
どうか届けと呟く
でも不思議ね この浜辺に
二人だけしかいないような気分