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ビジネスの万能理論か?CAIサイクルを検証する。

0まえがき 世の中には理論と実践の両方が必要だ。Thinkers50にはその両方が詰まっている。

世の中のビジネス書はあまりにも多く、全て読んでいては人生がなくなってしまう。それを趣味とする身としても、真に役立つ本に絞り込まなければならないと思い軸を作った。

それが理論と実践の両方を持った本だけを読むということだ。

1理論だけでは正しいかもしれないがそこまで効果がないものがある。

「ナッジ理論こそが今後の経済を変えるんだ!!」と思っていた時期があったが、ナッジ理論は正しいものの実際の効果はそこまでないということでショックを受けたことがあった。このように、正しくとも効果はそこまでないケースが多々ある。ナッジ理論とは、コツンとちょっと叩くように行動を変えてあげることで、塵も積もれば山となり大きな変化を生むというもの。どうやらコツンとした差は、少しは拡大するようだが大きな変化とまではいかないようだ。

2実践だけではちょうど本人の運がすこぶる良かっただけのケースや、その当人の特殊事例を除外することができない。

BOLDの本の中で、「イノベーションを起こす過程へのイノベーションに取り組んだ」クワーキーが特に凄い!!と書いてあったが、

クワーキー自体は経営破綻してしまった。いかに姿勢が優れていても確率論的に成功しない場合も多々あって、それだけを参考にすることはできない

そこで、その両方を満たした内容であれば、良いと考えビジネス書であれば、Thinkers50がその両者だ!ということが分かった。BOLDもThinkers50殿堂入りの書籍のため大変参考になっている。

しかし、そのThinkers50でも隔年で50人認定されるので、かなりメンバーが連続しているものの、全てを網羅するのは大変だ。特に読みたいビジネス本の軸がなく、けれど本気で役立つビジネス書を読みたいと思うならば、Thinkers50の殿堂入りだけを読んでいくことを勧めたい。これなら数はそこまで多くない。

3そこでCAIサイクルが登場した。

しかし、Thinkers50の書籍を読んでいるとどうやら根底はどれも一緒で、同じ○○について話していると感じるようになった。

ということは、「その根底が何か?」を明らかにすれば、「ああ、あれはこれこれのこの部分のことか」と何が飛んできてもすんなり理解することに繋がる。むしろ、それ以外の部分の方が辺境的で、イノベーティブで、優れた洞察にとって重要だと見抜くこともできる。

そのときに分かってきたことが、「その根底とは」Plan計画、Do実行、Check評価、Action改善のPDCAサイクル、それを入れ替えたDCAPサイクル、See(見る)、Think(考える)、Plan(計画する)、Do(実行する)のSTPDサイクル、Observe(観察)・Orient(状況判断/方針決定)・Decide(意思決定)・Action(行動/改善)のOODAループや、U理論などのサイクルのような関係にあるということだ。

これは、統合された理論である、インテグラル理論が渦であるイメージともよく合っている。

そして、これらのサイクルの根幹でもあるだろう、ということだ。よく見れば、必ず「①情報収集をして」「②判断・意思決定をして」「③行動する」の順番になっていることが分かる。

 情報を集め、意志決定をして、行動する。

決定するために情報を集めるために行動するために決定する……という順番で、物事は決まっており、これの方法についてThinkers50は、どの書籍も説明していることが分かった。しかし、それだけでは何か深みがあるというよりは、「そりゃそうだよね」という内容に過ぎない。逆に言えば「そりゃそうだよね」なのだから、この時点ではちゃんと万能理論として機能していることにはなるが、逆に当然すぎて使うまでもないのかもしれない。

 情報を集めよ、意思決定をせよ、行動せよ。行動するために、意思決定をするために、情報を集めよ。

とはたしかにどのビジネス本も言っているようだ。そこで、どう情報収集をしているか?どう判断・意思決定をしているか?どう行動をしているか?がメインになった。

4 情報収集とは知の統合、意思決定とは自らの生きがい、行動とは協力。

意思決定を行うために情報を集めるのだから、集めた情報はやがて実行できるように統合されていく。ということは、情報収集は知の統合であると捉えることができる。これは自体は、1=1、A=Aの範疇だ。

 知の統合をして、意思決定をして、行動する。行動するために、意思決定をするために、知の統合をする。

次に先に行動の方を説明するが、そもそも人は一人でできることは多くはなく、生活を送るにも誰かとの協力を必要とするし、そもそも何かを行動するのも、基本的には誰かに協力することを伴う。「情報収集は知の統合」ほど必ずしもそうではないかも知れないが、ほとんど行動とは協力であるとは言えるだろう。

 知の統合をして、意思決定をして、協力する。協力するために、意思決定をするために、知の統合をする。

そして最後が意思決定の話となるが、意思決定プロセスにマーケティングを参考にする。

購入意思決定プロセスはAIDMA(アイドマ)「注目→興味→欲求→記憶→行動」の順で動いている。他に内容が追加されたものも多数あるが、基本的にはこの順のようだ。このうち、「注目→興味→欲求→記憶→行動」のうち、情報収集と行動の部分は通り過ぎているので「興味→欲求→記憶」のところが意思決定をしての本質になる模様。

すると、興味、欲求、記憶の三つを含んだものでかつ、それに向かって進みたくなる指向性のあるものと言える。これは欲求が満たされた時の感覚なので、幸福や生きがいだと言えるだろう。

 知の統合をして、生きがいに対する決定をして、協力する。協力するために、生きがいのために、知の統合をする。

そして、生きがいというのは、好き、得意、価値、貢献の四つの要素で成り立っていることが分かっている。

生きがいの四要素について最初に説明された時の図。

ここには、価値と貢献という二つの協力なしには成り立たない要素が含まれている。ということは、「協力のための生きがい」であるとも言うことができる。

よって、知の統合をして、生きがいに対する決定をして、協力する。協力するために、生きがいのために、知の統合をする。

と呼ぶ。知の統合は、統合Integrationか、集約Aggregationが候補になり、生きがいはそのままIkigaiのI、協力CollaborationのCとなる。

よって、CAIサイクルか、CIIサイクルとこれを呼ぶことができるだろう。しかし、順番が分かるように、CAIを選ぶことにした。

協力Collaboration→知の統合Aggregation→生きがいIkigaiの三つの要素がCAIサイクルとなっている。

5 たしかにThinkers50に限らず、数多のビジネス本も、自己啓発本もCAIサイクルについて説明している。

CAIサイクルは、そもそもPDCAサイクルやU理論などの、ビジネスで使えるサイクルのエッセンスを抽出してその本質を描いたものだ。だから、万能なサイクルであるかはともかくとして、これらのいずれのサイクルの代替品ともなることは確定だろう。

しかし、ここからが本番で、少なくとも筆者からはどれだけ多くの本を読んでも、この順で進めるようにと説明しているのだ。少なくともThinkers50になるようなまともなビジネス本ではこの順でないものは見たことがない。

▽「チームメンバーの情報共有がしやすくなるために、チームの心理的安全性を高めるC→A」(恐れのない組織)

▽「アイデア出しは協業であって独創ではないC→A」(アイデア・ハンター)

▽「真に重要なものが何か分かるものは必ず勝てるのにもかかわらず、なぜみなこぞって取り組まないのかA→I」(イノベーションと企業家精神)

▽「ビジョンを語り、メンバーを惹きつける」I→C(真のリーダーとは何か)

このように考えると、たしかにCAIサイクルはビジネス界の万能ツールなのだ。少なくとも筆者にはそう思えてならない。

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