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GW読書 万物の黎明 デビッド・グレーバー/デビッド・ウエングロウ
久しぶりにバンクーバーに来ているぜ.
GWには論文を書くという仕事もあったがそれをサボって700ページを読み終えたぜ。
この前にグレーバーのブルシット・ジョブを読んでその勢いのまま突っ走った。
人類学と考古学の新しい発見をもとに、文明とは何か、国家とは何か。農耕の起源はどうだったか。女権社会はあったか、というのを見直していく試みの本だよ。
これまでの歴史が、農耕革命や、男のヒーローが歴史を変え
Sin Rumboの夜
「エロスとポルノの違いってなんだと思う?」
9センチピンヒールの葉月が聞いた。脚が隠れる流れるような白いスカートを着ていた。
「そうやって綺麗な足を隠して中を想像させるのがエロス、露骨に見せるのがポルノ」
「えーそれはないよ、だったら私はポルノになっちゃう」
Sin Rumboは四谷にあるアルゼンチンタンゴバー。
カウンターの中で聞いていたミニスカートのルリが笑いながら言った。
ヒサシも顔を乗
アマゾンのフロレンシア
メキシコの作曲家ダニエル・カターンのオペラ「アマゾンのフロレンシア」。今年のメトロポリタンオペラの配信映画の一つ。
世界的オペラ歌手フロレンシアは、恋人を探すついでに公演しにマナウスへ向かう。オペラとマナウスという設定は、アギーレ・神々の怒り(ヘルツオーク)を彷彿とさせるが、これはオペラである。音楽はアマゾン川をゆっくり遡りながら、そこでいくつかの愛が語られる。
川だから音楽もゆっくりしている。
Groundhog day
今日2月2日はGroundhog day. 北米では春の訪れを占う日、ということになっている。日本では3月5日ごろに啓蟄があるが、これの北米版であろうか。
さて、このGroundhogというのはリスの仲間。もともとドイツ移民が、春の音連れをアナグマで占ったことがきっかけで、この祭りが広まったとされている。
別にこの日が特別というわけではないけれど、この日をテーマにした映画“Groundhog da
鈴木隆美「恋愛制度 束縛の2500年史
富田林でレースがある。家から往復してもよかったのだが、その近くのお不動さんの古刹の前にある門前屋に泊まった。玄関の自動ドアが壊れ他に客がいないが夕食は出すという。Wifiなどはない。今風呂を沸かしているから少し待ってと言われている間に鈴木隆美「恋愛制度 束縛の2500年史」を読んでいる。「緊縛の」ではなかったからSMは関係なかった。
とここまで書いたら外から念仏が聞こえてきた。部屋の外には滝修行