記事一覧
今の自分を認めないと、はじまらない
「自分のことを語る記事を読みたくないんだよね」
ちょっと前まで、エッセイが嫌いだと思っていた。誰かが書いたエッセイを読むたびに、背中がどこかむずむずした。「上手なわけでもないし、人に話して聞かせるほどの経験でもないのに、よく書けるよね」と心の中で毒づくこともあった。我ながら性格が悪すぎる。
「エッセイ、書いてみたら?」と言われることもあった。でも、そのたびに、自分のことはあまり書きたくないんだ
逆再生する瞬間の福音 スペースノットブランク「セイ」をみた
「スペースノットブランク」は、二人組の舞台作家である小野彩加と中澤陽のコレクティブである。既成概念に捉われず、新しい仕組みを研究開発しながら舞台芸術の在り方と価値を探究している。環境や関係により生じるコミュニケーションを創作の根源とし、作品ごとに異なるアーティストとのコラボレーションを積極的に行なっている。「セイ」は、原作をゆうめい主宰である池田亮が担当する「メグハギサーガ」3部作の三作目。私自身
もっとみる2022年の私に起きた、素晴らしいこと
今日は大晦日。2022年の私に起きた素晴らしい出来事を急ぎ足で振り返ってみる。
畑を耕すことに助けられた仕事を辞めて、これまでやってきたことを全部自分がダメにしてしまった気がして、後悔と不安と焦りでいっぱいの私を助けてくれたのが畑だった。
行く場所なんてないし、この先何をしたらいいかわからない。
でも、畑に行くと、里芋の葉っぱが風に揺れていた。茄子の葉が日の光を浴びて気持ちよさそうにしていた
その関心を、相手にそっと向けてみる
私は、人の語りを聞き、書くことが好きだ。
惹かれる理由のひとつに、聞くことを通して、自分自身や人との付き合い方が変化してゆくことがある。
変えようとして、意識的に変えているわけではない。だけど、気づくと変わっている。
自分を追い詰めていた癖が、人の話を聞くうちに、知らぬ間にほどけていってしまう。ほどけたあとに、ああ、私はこんな癖を持っていたのだと気づいたりもする。
なぜだろう。聞くことには