Campanula

それがどうした哲学入門 Twitter,Instagram,TikTok:@hana…

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それがどうした哲学入門 Twitter,Instagram,TikTok:@hanatootya

記事一覧

狂感できない

 先日まで、実は1ヶ月ほどあらゆるSNSから距離を置いていた。何故か? 何がどうという明確な理由があって距離を置いていたのか? と問われると明言が難しい(※誰にも問…

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6日前
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勘が鈍る前に

 恒常的に何かを書いていないと勘が鈍る。文章の執筆にしろ楽曲の制作にしろ、なんでもそうだと思っている。演奏者が楽器の練習を怠らないように、創作者も日々の創作時間…

Campanula
8か月前
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急ぐ人、急がない人

 生き急ぐという言葉がある。インターネット上で検索をかけると「限りある命を、急いで終えようとする人」のことを生き急ぐ人の意だと出てくる。この言葉を知った当初、僕…

Campanula
9か月前
12

読書記録

 最近、引っ越しをして、徒歩で20分くらいの距離に最寄駅がある環境となった。その代わりに最寄り駅そのものがそれなりに大きくなり、駅のすぐそばに立っているビルの一角…

Campanula
10か月前
11

還咲

 2019年の今日、「ネリネ」という作品を投稿した。「カンパニュラ」という名前で、活動を始めて間もない初夏のことだった。  この曲は元々、曲作りや楽曲制作ソフトの基…

Campanula
10か月前
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惚気話

 はっきりと言ってしまうが僕は人の惚気話が苦手である。他人はもちろんのこと、その関係性が友人であろうが、そして対面であろうがSNSであろうが、誰かが誰かのことを非…

Campanula
1年前
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読書とコーヒー

 割と読書が好きである。主に小説を読む。地元にいた頃は図書館で借りることが多かったが、関東に引っ越してきてからは図書館が身近にあるという状況がなかなか訪れず、ま…

Campanula
1年前
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嗚呼、晴天。

 小学生の頃くらいから人並みに恋愛感情があった。そもそも初めて人を好きになったのは幼稚園児の頃だったし、小学生の頃もだいたい一目惚れで女子のことを好きになってい…

Campanula
1年前
12

銭湯の一抹

 最寄りのスーパー銭湯に行った時のことだった。  適当に体を洗って室内湯を堪能後、露天風呂に浸かった。始めに入った湯の温度が思いの外高くて数分程度で見事にのぼせ…

Campanula
1年前
2

革命が起きていく

 カンパニュラです。久々のnote更新はでっかいお知らせ。  この度、またフリーダウンロードコンピレーションアルバムを作りました。「その革命の名前は」という作品です…

Campanula
2年前
7

私と詩人

 低気圧、台風、頭が重くてふらついております、カンパニュラです、はい。  ツイッター、ツイキャスでご報告した通り、まつりかまつこさんと作品を作りました。「私と詩…

Campanula
2年前
8

Live に 出ました

 7月23日(金)、世間がオリンピック一色になっている中、僕は町田のライブハウス「The Play House」という場所で行われた「#カシカサレタカシ」というイベントに出演…

Campanula
2年前
10

この世界から消えるまでに

 カンパニュラです。暖かくなってきましたね。春は好きな季節です、僕の誕生日もございやすので。。  新作を投稿しました。「この世界から消えるまでに」という作品です…

Campanula
3年前
11

たいふうの目 下

 前回載せた「たいふうの目」の下になりますね〜〜(掲載分量を間違えたのでこっちの方が短いかも。。。) ーーーーーーーーー  ぼくの反応を見て、沙希はすごく悲しそ…

Campanula
4年前
4

たいふうの目 上

 これまたちょっと前に書いた短編で「たいふうの目」という作品が発掘されましたので、参考程度に載せてみます。今回はちょっと長いので、カッコつけて上下に分けて掲載し…

Campanula
4年前
11

ある消しゴムの話

 数年前にとある企画のために書いた「ある消しゴムの話」という小説が発掘されたので、数年を経た今、再びここに載せてみます。ご興味のある方は読んでみてください。最近…

Campanula
4年前
13

狂感できない

 先日まで、実は1ヶ月ほどあらゆるSNSから距離を置いていた。何故か? 何がどうという明確な理由があって距離を置いていたのか? と問われると明言が難しい(※誰にも問われていないけれど)し、はっきりいつまで辞める、とか、もう金輪際触らない、という明確な決意を持っていたわけではなかった。それでも強いて言うならば、かねてから他ならぬ自分自身のSNS上でのあからさまに矛盾だらけの振る舞いや、見たくも無いの

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勘が鈍る前に

 恒常的に何かを書いていないと勘が鈍る。文章の執筆にしろ楽曲の制作にしろ、なんでもそうだと思っている。演奏者が楽器の練習を怠らないように、創作者も日々の創作時間の確保は当然に大事だと思う。
 しばらく楽曲制作ばかりを行っている機会が多くて、そちらにかまけて小説であったり、こういった雑文を書いたりする時間をそこまで満足にとらないままここまで来てしまった。書いていない期間も、頭の中では常に文章のことは

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急ぐ人、急がない人

 生き急ぐという言葉がある。インターネット上で検索をかけると「限りある命を、急いで終えようとする人」のことを生き急ぐ人の意だと出てくる。この言葉を知った当初、僕はこの言葉を真逆の意味に捉えていた。要するに、生きることに必死になって様々なことを急いでいる人のことだと思っていた。このように、世に普及している言葉の捉え方を独自に解釈して、盛大な勘違いをかましていることがこれまで何度もあるのだが、なぜかこ

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読書記録

 最近、引っ越しをして、徒歩で20分くらいの距離に最寄駅がある環境となった。その代わりに最寄り駅そのものがそれなりに大きくなり、駅のすぐそばに立っているビルの一角に図書館が入っていることが判明した。
 ものは試しと地元に住んでいる時以来、久方ぶりに図書館に通い始めると、そんなに期待していなかった分、その快適さに随分驚いた。地元にいた頃は親が図書館の利用カードを作っていたから、僕が図書館で本を借りた

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還咲

還咲

 2019年の今日、「ネリネ」という作品を投稿した。「カンパニュラ」という名前で、活動を始めて間もない初夏のことだった。

 この曲は元々、曲作りや楽曲制作ソフトの基本的な操作もまだ分かってなかった時分の僕が一人で楽曲を書き、不慣れだったギターを演奏して録音した。完成したそれをインターネットを通じて知り合い、何度か作品を一緒に制作させてもらっていた、当時は顔も知らなかったれいんさんに映像をお願いし

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惚気話

 はっきりと言ってしまうが僕は人の惚気話が苦手である。他人はもちろんのこと、その関係性が友人であろうが、そして対面であろうがSNSであろうが、誰かが誰かのことを非常に好いていて、かつその人と自分が結ばれていることを殊更にひけらかすような行為が嫌いなのだと思う。それが男であれ女であれ、自分が好きな人の自分しか知り得ないような情報であったり、相手が自分にだけ向けてくれた態度や視線のことを自慢げに語る人

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読書とコーヒー

 割と読書が好きである。主に小説を読む。地元にいた頃は図書館で借りることが多かったが、関東に引っ越してきてからは図書館が身近にあるという状況がなかなか訪れず、また勤めていた先の福利厚生の一環で、毎年図書券を奮発してくれていたため、どちらかと言うと買うことが多かった。勤め始めてしばらく経ってからは電子書籍も活用するようになり、そこからより読書の機会が増えた。
 読む場所や時間にとらわれないことが電子

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嗚呼、晴天。

 小学生の頃くらいから人並みに恋愛感情があった。そもそも初めて人を好きになったのは幼稚園児の頃だったし、小学生の頃もだいたい一目惚れで女子のことを好きになっていたと記憶している。
 初めて対面で女子に告白をしたのは小学5年生の頃だったと思う。その子は学校一と名高い美少女だった。外見のみならず性格も明るく溌剌としていて、言いたいことはズバッと言い、それでいて平等に優しい素敵な子だった。自分で言うのも

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銭湯の一抹

 最寄りのスーパー銭湯に行った時のことだった。
 適当に体を洗って室内湯を堪能後、露天風呂に浸かった。始めに入った湯の温度が思いの外高くて数分程度で見事にのぼせてしまったため、立ちくらみを感じつつそばに設置されていたリクライニングチェアに横になった。ほんの少し目を閉じるだけのつもりが、10分近くもそうしていたようで、気付けば体から水分は抜けて、ほんのり肌寒い感覚に襲われていた。ふと気づく。季節はも

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革命が起きていく

 カンパニュラです。久々のnote更新はでっかいお知らせ。

 この度、またフリーダウンロードコンピレーションアルバムを作りました。「その革命の名前は」という作品です。

 URL:https://twitter.com/hanatootya/status/1455837976085237763?s=20

 上記、僕のツイートのurlです。

 この企画の途中で企画書を紛失してしまったので、メン

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私と詩人

 低気圧、台風、頭が重くてふらついております、カンパニュラです、はい。

 ツイッター、ツイキャスでご報告した通り、まつりかまつこさんと作品を作りました。「私と詩人」という、CD付イラスト詩集です。

【詳細】
CD付イラスト詩集「私と詩人」/24p 2,000円
制作 / 絵 : まつりかまつこ(https://twitter.com/m_matsurika)
音楽 / 詩 : カンパニュラ

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Live に 出ました

 7月23日(金)、世間がオリンピック一色になっている中、僕は町田のライブハウス「The Play House」という場所で行われた「#カシカサレタカシ」というイベントに出演しました。
 (前日には新作でプロセカNEXT応募作品でもある『ハウ・トゥ・トゥモロー』を投稿したり、とにかくこの一週間バタバタ気味でした。。)

 ライブはとても楽しいひと時でした。
 リハーサルから楽屋でのひと時から、本番

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この世界から消えるまでに

 カンパニュラです。暖かくなってきましたね。春は好きな季節です、僕の誕生日もございやすので。。

 新作を投稿しました。「この世界から消えるまでに」という作品です。

【URL】
 nico:https://www.nicovideo.jp/watch/sm38506720
 you:https://www.youtube.com/watch?v=4SE_9jJUPkM

 以上から飛んでください

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たいふうの目 下

 前回載せた「たいふうの目」の下になりますね〜〜(掲載分量を間違えたのでこっちの方が短いかも。。。)

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 ぼくの反応を見て、沙希はすごく悲しそうに笑った。ぼくは遅いと思いながらも少しだけ首を振って謝った。
「ごめん」
 沙希が驚いたように否定する。
「なんで謝るの? 涼ちゃんは悪くないよ!」
 ぼくは黙っていた。沙希はそう言った後もそのままじっとぼくのことを見ていたが、やがて

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たいふうの目 上

 これまたちょっと前に書いた短編で「たいふうの目」という作品が発掘されましたので、参考程度に載せてみます。今回はちょっと長いので、カッコつけて上下に分けて掲載してみます。

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 どうやら明日は休校になるらしい。その理由としては、今はその兆候すら見られないが、どうやら今年一番大きな台風が今日から明日にかけて到来するらしいから、ということだった。別のクラスにいる友達からそ

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ある消しゴムの話

 数年前にとある企画のために書いた「ある消しゴムの話」という小説が発掘されたので、数年を経た今、再びここに載せてみます。ご興味のある方は読んでみてください。最近小説書いてないな。また書かないとな。

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 俺は何の変哲も無い昔ながらの黒鉛筆だが、今回ここに記そうと思うのは俺の話じゃない。かつて俺と同じようにこの場所にいた、俺のちょっとした友達の話だ。
 昔、この場所には俺と共に

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