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郷酒 厨房 日記

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東京九段下/神保町にある小さな居酒屋『郷土料理と日本酒のお店 郷酒』 食べること飲むこと大好き!な料理人でもある女将が、季節の食材のストーリーと、こだわりのお酒、旬のおつまみレシ… もっと読む
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#日記

食事とは、気持ちの交歓

食事とは、気持ちの交歓

おかげさまでとても忙しく過ごしている。
諸々の制限が落ち着いて、日常が戻って来たら、あっという間に怒涛の日々となった。

少し前、お酒を飲む事が、人と交流する事が、(誤解されるかもしれないけど、)しばらく、悪いことと言われた。(制限されるってそういうことだと思っていた。)
大人には一時的な措置だとわかるし、いつかはおわる、一時的な辛抱だったと思う。しかし、思ったより長く続いた自粛生活は、私たちの日

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しっかり食べて、よく休んで、粘り強く真っ直ぐに。

しっかり食べて、よく休んで、粘り強く真っ直ぐに。

今回は、普段のレシピとはあまり関係ないことを書きます。WBC、侍JAPANの試合、優勝を見て、感動していてもたってもいられなくなったからです。

私は大谷翔平君の地元出身です。

大谷君のインタビューが話題になり、とてもとても嬉しく思いました。

MVPの大谷翔平選手、「どこの惑星から来たの?」と聞かれ、どう答えた? その一言が素朴で最高だった (ハフポスト日本版)

大谷君の、あの田舎からこ

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幸せなため息

幸せなため息

おうどんの一杯からこんなにも幸せな気持ちになれるとは、と衝撃的なおいしさでした。

神保町のうどん丸香さん。

うどん 丸香

東京都千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000629/

朝から食べていなかったのでお腹ペコペコ。釜たまときつねうどん、ちくわ天をいただきました。

コシはしっかりし

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新米の季節!!おむすび?おにぎり?どう呼ぶ?それにしてもなんて美味しいのだろう♡

新米の季節!!おむすび?おにぎり?どう呼ぶ?それにしてもなんて美味しいのだろう♡

『天空のサクナヒメ』が少し前に流行っていましたよね。米作りが出来るゲームだとか。旦那がプレイしていましたが、いわく、『サクナヒメといい、あつ森といい、「仕事で疲れて帰ってきて、ゲームの中でも働くのがしんどい」』だそうです。なるほど。

さて、おむすび?おにぎり?どう呼んでます?

包む素材は?経木?竹皮?アルミホイル?ラップ?お弁当箱?ワックスペーパー?

↑ある日の朝ごはん 大葉味噌のおにぎり

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【365日の魚介レシピ】Ca va bien.merci !〜秋サバの味噌煮〜『鯖、威張る』

【365日の魚介レシピ】Ca va bien.merci !〜秋サバの味噌煮〜『鯖、威張る』

今日も元気だ!ご飯が美味しい!

新米の季節ですね。郷酒にもうちの弟が作ったひとめぼれの新米が届いてます。(お米の中の緑のお米、それは未熟なお米ではないそうです。緑米がちょっとあるほうが香り良く炊き上がるのだとか。絶妙なタイミングで刈られたから、だそう。一方、黒いのは、カメ(コメムシ)なので、良くないです。)

焼き魚や野菜、納豆などとともに食べる白いご飯の定食は最高です!!

お米の美味しい国に

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【365日の魚介レシピ】〜鮭の味噌ガーリックバター焼き〜カムイ・チェプ(神の魚)をありがたく食べる

【365日の魚介レシピ】〜鮭の味噌ガーリックバター焼き〜カムイ・チェプ(神の魚)をありがたく食べる

先日の郷酒ランチは秋鮭の味噌バター焼きでした。

いくらも使いたかったので、岩手産のメスの秋鮭を仕入れました。

地元では今の時期、北上川などで鮭の遡上が見られます。遊具も公園もなく、ボーッと川を眺めるくらいしかやることないな〜という帰り道も、いま思えば豊かな時間でした。

さて、秋鮭は脂がさっぱりしていて、塩焼きやフライにすると淡白になりがちです。なので、ちゃんちゃん焼き風の味噌バター焼きにしま

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人の心に残るのは結局、普段の何気ないごはんなのかもしれない。

人の心に残るのは結局、普段の何気ないごはんなのかもしれない。

友達にもらった梅で梅干し(土用干ししてないから梅漬け)漬けたのだけど、おばあちゃんの作ってたみたいな、しょっぱすっぱくはならなかった。

塩分20%でやったけど、意外と食べやすい。

寝かすとさらにまろやかになるというから、もしかしたらさらにマイルドになるかもしれない。いただいた梅の熟し方や特性もあると思うのだけど、なんだかフルーティでジューシー。

一昨年、別の友達にいただいた梅はアクが強くて、

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どうしてお酒×料理を提供したいのだろう…その理由、私の場合。

どうしてお酒×料理を提供したいのだろう…その理由、私の場合。

決意表明のような、愚痴のような、他の方にとってはどうでもいいようなことだろうけど、書いておきたいと思いました。コロナ禍においての雑感の記録のようなものとして。お酒と料理と、生産者さんとお客さんを愛する一料理人の呟きです。

お酒類提供禁止要請により、泣く泣く、またもや夜の営業をお休みしています。また乾杯しましょう。頑張ってください。そう言って、常連さん達は帰って行きました。

(引き続き、ランチ定

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