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『ナチスは「良いこと」をしなかった論法がジェノサイドを擁護するとき』/補論『現代左翼の反ユダヤ主義』
前回の記事を書いたあと、健全な知的生活へと戻るためにもこの話題に再び触れるつもりはなかったのだが、
仲正氏が批判的に言及して田野氏の熱心な信者(仲正氏からは「ナチ・プロ」と名付けられた)たちから荒らされていたり、
最近米議会がイスラエルによるパレスチナ人へのジェノサイドを擁護・隠蔽しようとする動きを見て心を痛めていた時に、ふと以下のポストが目についてしまった。
この「意図的な戦争犯罪の兆
【翻訳】とあるハーバード大学教授とブロガーたち
約2年前、ハーバード・ビジネス・スクールが、著名な大学教授であるフランチェスカ・ジーノにデータ詐欺の疑いで調査中であると通告した日は、奇しくも彼女の夫の50歳の誕生日でもあった。彼女は予定していた誕生日祝いをキャンセルし、大学警察官が移送を監督する車に乗ってキャンパスまで向かった。
「結局、二人で行くことになった」とジーノ博士は振り返った。「自分一人では行けなかった。よくわからないけど、自分
ナチスは「良いこと」もしたという主張は、歴史的事実の検証によって否定できない
※追記本記事を書き上げた後実際に本書を読んでみたのだが、前政権から引き継いだ政策だから(引き継ぐという判断をしたにもかかわらず)良いことをしていないだの、ろくに良いとされる政策が実際には悪かったことを証明ができておらず、挙げ句の果てに難癖がつけられなくなると「2万人の女性を救ったのは確かに良いことだが、家父長制的干渉主義によるかもしれないから悪いことと言えないか?(明らかに良いことだけど、悪いこと
もっとみる【翻訳】ロジャー・スクルートンからオーストリア学派の経済学者が学べること
何らかの権威がなければ自由は存在しない。
保守派もリバタリアンも同様に、その権威を適度な規模の仲介機関に求めることができ、良い政府にとって同意や地域性、家族や場所の重要性を認識している。
ロジャー・スクルートン卿の例は、ある種の保守的な文化的条件が、市場ベースの経済を繁栄させることを示している。
部屋の中は楽しい議論、皿や銀の食器を鳴らす音、笑い声、そしてスマートに着飾った給仕が部屋を歩き回る
【翻訳】私が保守主義者になった理由/ロジャー・スクルートン
私が育った時代は、国政選挙で英国民の半数が保守党に投票し、英知識人のほとんどが「保守主義」という言葉を罵倒語とみなしていた時代であった。
保守主義とは、若さと対立する年寄り、未来に抗う過去、革新に反動する権威、自発性や生活に反する「構造」の側に位置するものだと言われていた。
このことを理解した上で、自由な発想を持つ知識人としては、保守主義を否定する以外に選択肢がないことを認識すれば良いとされ