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不登校児の親の思い

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不登校児の親もまた、不登校の子と同じように見悶えている。いや、自分ではどうすることも出来ない無力感に、子ども以上に気を病んでいるかもしれない。我が子が可愛くない親はいない。不登校… もっと読む
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今日、お母さん辞めます

今日、お母さん辞めます

特段、何かがあった訳では無い。
不登校の3兄妹との日常も、そつなくこなしていた。
ある朝、急に虚しくなってしまった。それは、いつもとなんら変哲のない、日常だった。

日常朝4時半に目覚ましが鳴る。昨日は22時過ぎても寝れなかったんだ。体が重い。布団の中でまどろんで、起き上がって時計を確認する。5時半。あぁ、起きるまでに1時間過ぎてしまったか。調子、あんまりよくないかもな、なんて考える。

カーテン

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言わなくていいこと言わないって大事

言わなくていいこと言わないって大事

心が安定している、とか、安心できてる、とかそういう状態って、『大好きな人に囲まれている時』じゃない。『周りに誰も嫌いな人が居ない状態の時』だよ。と、いつかみたYouTubeで言ってたな。

私は最近、とても心が堕ちているのを感じる。
嫌いな人が生まれかけているのも感じている。でも、諦められないでいる。嫌い!さいなら!と言えたらどんなに楽だろうと思う。

でも心が抵抗する。話せば分かってもらえるはず

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「許せること」と「譲れないこと」

「許せること」と「譲れないこと」

新学期長男たこ、長女ぴこ、次女ちぃは、昨年より引き続き不登校ではありながら、気が向いたら極々稀に学校に行く日もある。

そんな中で、新年度を迎え、昨年まで許されていたことが、新年度はできない、という事もいくつかある。
小学校で許されていたことが、中学校ではできません。であったり。
小学校でも、先生が変わり、価値観がまた少しづつ変わっていく。

”良い””悪い”ではなくて、疑問に思う。それぞれの人に

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親の抱える「問題」の問題

親の抱える「問題」の問題

戦友(不登校を一緒に戦ってきたママ友)の考え方、問題の捉え方に沢山救われてきたことがある。その一つに、この『親の抱える問題の問題』というものがある。

パッと聞いただけでは、理解できないロジックだと思う。
けれど、ロジックを解いて理解すると、確かにそうだよな、と思う。

親の問題について子育てをしていて、「躾がなってない」とか、「親が親なら、子も子だ。」とか、「この親にして、この子あり」と、色々と

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人を頼る 話

人を頼る 話

家庭の波線長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、最近はほとんど学校に行っていない。
日がな一日メディア漬けだ。

母はこのままでは、いけないなぁ。なんとかしないと『ひきこもり』が悪化していくなぁ。とゆるりと考えている。
どうしてこんなに悠長に構えているのかと言うと、叱咤激励を毎日繰り返し、親子で潰れた時期を経験したからだ。

「どうして学校に行けないのか」尋問を繰り返した。
「このままであなたたちはどう

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日常に感じる違和感の話

日常に感じる違和感の話

保育園児に見る違和感

長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、不登校・不安定登校の日々だ。

母は、精神の浄化と、パンパンに思考と情報に埋め尽くされている脳の整理のために、最近『散歩』を日常生活に取り入れていた。

Amazonプライムや、YouTubeを各々の機器で楽しんでいる我が子たちにも、もちろん声をかける。
「ママ、散歩行くけど。一緒に行く?」
即答で「行かな~い。」と返ってくる。
もう慣れたが

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不登校について考えるの話

不登校について考えるの話

自分の心を整える

長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、不登校だ。
不安定登校をしていたが、もう、2週間、誰ひとり、1ミリも学校に行っていない。
立派な不登校だ。

夜は、「明日は行こうかな」とたこは言う。
「明日は心の相談員さん来る日だ!ちぃ、行く!!」とちぃも言う。
しかし、朝にはホットカーペットに張り付いて、惰性的にテレビをつける。
任天堂SWICHの電源を入れてプレイしだす。

母だって、そん

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不登校児の親と薬

不登校児の親と薬

はじめにお伝えしておきたいのは、『不登校児の親の薬』というような、効能が期待できる教訓めいた話は一切ない。我が子の状態と、私の薬遍歴から得た見解をお伝えしたいと思う。

市販薬でやり過ごしていた時期

長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、絶賛不登校・不安定登校の日々だ。

不登校には4段階ある、なんて話は調べればすぐに出てくるが、不登校の子どもが3人ともなると、親は絶えず『混乱期』だ。

一人が上向き

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学校欠席後の放任と容認の話

学校欠席後の放任と容認の話

毎朝の出欠選択

長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、絶賛不登校・不安定登校の日々だ。

今週は、誰も、1日も、全く学校に行かなかった。1週間フルで休んだ。
もちろん毎朝「今日、学校どうする?」と母は聞いていた。
それは母がとても聞きたいことだったから。

不登校の子どもたちを親の登校プレッシャーで潰す気はナイ。
けれど、腫れ物を扱うように、聞きたいことも聞けないのも、なんか違うと感じている。

母の

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不登校児の親と先生の言葉

不登校児の親と先生の言葉

通学班に乗れなくなる

長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、絶賛不登校・不安定登校の日々だ。

両親は、フルタイムで共働きなこともあり、不登校を容認することに時間がかかり、『激しい行き渋り』という死闘を日々繰り返していた。

子どもたちは、まず通学班に乗れなくなった。
学校へ行きたくないから寝坊する。それももちろんあったが、そもそも通学班というシステムがあまり好きではなかった。我が子たちには、自分のペ

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不登校3兄妹の母の話

不登校3兄妹の母の話

長男たこ・長女ぴこ・次女ちぃは、不安定登校・不登校の日々だ。
学校に行きたい!と言い出す兆しも、家でクリエイティブなことはじめよう!という意欲も、感じられない。今日も惰性的に3兄妹がリビングで過ごしている。

学校と言う社会からはみ出した我が子たち。そんな子を育てた親は、一体どんなトンチキ母ちゃんだ?と思う人が居るかもしれない。
私は、ごく普通の、そこらへんにいる人間だ。

天才的な才能もなく、世

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