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新潟県長岡市(旧栃尾市)出身。出版業界で仕事をしてもうすぐ30年。 出版不況が始まった…

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新潟県長岡市(旧栃尾市)出身。出版業界で仕事をしてもうすぐ30年。 出版不況が始まった頃から雑誌編集者となったため、手がけたものが売れた経験はほとんどない。 編集長を務めた雑誌をすべて廃刊させたことを機に、会社を辞めてフリーライター・編集者として独立。

記事一覧

チープでメモ的な勝手に哲学 #006

ミュージシャンでは岡村靖幸が一番好きである。 そういうと、概ね失笑を買う。 なぜなんだ? なぜ、バカにするような目で見られるのか。 高校生の頃からずっと思ってき…

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3週間前
10

チープでメモ的な勝手に哲学 #005

LGBTQ +に関心をもつようになったのは いつからだろう。 ここ10年くらいか。 いや、そうじゃないな。 正確にいうと、性別が2つだけではないというような感覚が芽生えた…

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1か月前
7

チープでメモ的な勝手に哲学 #004

伊丹十三という人は不思議である。 自分を惹きつけて止まない。 ずっと憧れ続けている人だ。 だが、自分が伊丹十三のどこに魅了されているのかがわからないから 不思議で…

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1か月前
9

チープでメモ的な勝手に哲学 #003

急に、本当にいきなり好きになった人がいる。 柴田聡子さんだ。 もう10年以上も前にデビューしていたようだが まったく知らなかったアーティストだ。 たまたまSNSで「ユ…

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1か月前
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チープでメモ的な勝手に哲学 #002

神保町はけしからん街である。 そして、罪つくりな街だ。 勤務した先が神保町にあるため、 これまで「わざわざ、特別に、時間をつくって足を運んでいた街」が 平日の朝か…

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1か月前
9

チープでメモ的な勝手に哲学 #001

「真面目な人が『ストレス』になるとき」 ありますよね。 真面目の押し売り。 真面目の自己主張。 真面目の武装。 もう、「真面目しか勝たん」「真面目最強!」「真面目…

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2か月前
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#010_方向転換は突然に 〜俺は仮面ライターになる!〜

もう2月も終わる。 先月、大好きな大相撲も初場所も終わってしまった。 しかし、今場所の千秋楽は良かった。 久々に本当に見応えがあって、観終わった時は心地よい疲労感…

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2か月前
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#009_廃刊は誰の責任か?

まだ新年がはじまって半月なのに いろいろなことがありすぎて、まったく処理ができていない。 特にここ一週間でいろいろあった。 その中で自分的に重く受け止めた案件が …

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3か月前
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#008_本当にどうにもならないことは確かにあって、それ以外はなんとかなるということ

くそ! まだ、北陸地方の地震が続いている。 しかも、昨日は生まれ故郷がピンポイントで大きく揺れた。 一体何に許しを乞えば、地震はおさまるのだろうか? 生来の気の…

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4か月前
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#007_50代無職がどうのこうのと言ってるオレ、ちっさ過ぎる!

地震・雷・火事・親父。 怖いものを表現するときの古典的な言い方。 でも、この表現が意味しているところは、もう一つあると思う。 怖いものの順番も示しているというこ…

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4か月前
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#006_無職50代で新年を迎えるという新感覚をどう受け止める?

2024年になりましたね。 社会人になって初めての経験です。 無職の状態で新年を迎えること。 素直な気持ちを吐露すると 自殺したいくらい自分が嫌に、世の中が嫌になっ…

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4か月前
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#005_無職で年越しを迎えることに、変に興奮している50代オヤジの脳内

フリーライター・編集者として独立しました! と、いろいろなところで宣言してみました。 そうすれば、長く続けてきた会社員という身分と決別できるかなと思ったからです…

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4か月前
10

#004_「社長はちっとも偉くない」と50代でやっと気づいたスットコドッコイな自分

「この唐変木! おたんこナス! 田吾作! スットコドッコイ!」 自分に言ってやりましたよ。 なんでかって、やっと気がついたからです。 社長なんて、これっぽっちも…

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4か月前
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#003_50代オヤジの「退職代行」後の責められ方

しっぽを巻いて逃げる、という言い方がありますが 50代の自分が「退職代行」で強行突破したことに対する周囲の反応は、 まさにそれでした。 というのも、自分が役職者だっ…

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5か月前
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#002_Z世代の方法で退職した50代オヤジの赤っ恥

50代になって仕事を辞める人は どんな形で会社を去っているのでしょうか? 独立して商売を始めようという人は その前途を応援されたりしているのかもしれません。 部下に…

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5か月前
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#001_50歳を過ぎてから「自分は会社勤めに向いてない」と気づいて、フリーで働き始めた猫オヤジの話

みなさん、はじめまして。 配偶者と息子2人、そして保護猫2頭と暮らしている、 かなり自分勝手な50代野郎です。 コロナ禍が落ち着いて、「さあ! これからだ!」って時…

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5か月前
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チープでメモ的な勝手に哲学 #006

チープでメモ的な勝手に哲学 #006

ミュージシャンでは岡村靖幸が一番好きである。

そういうと、概ね失笑を買う。

なぜなんだ?
なぜ、バカにするような目で見られるのか。

高校生の頃からずっと思ってきた。

でも、なぜ自分は岡村靖幸が好きなのだろう。

これまで「好きなもんは好きなんだから、そこに理屈なんぞねえ!」っていう、
考えることを放棄したい時に使う常套句でゴマかしてきたことを
ちょこっと哲学してみる。

岡村靖幸は自分が初

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チープでメモ的な勝手に哲学 #005

チープでメモ的な勝手に哲学 #005

LGBTQ +に関心をもつようになったのは
いつからだろう。

ここ10年くらいか。

いや、そうじゃないな。

正確にいうと、性別が2つだけではないというような感覚が芽生えたのは
もっともっと前だった気がする。

いつだったろう?
記憶をたどってみる。

頭に浮かぶ風景は保育園と
そのすぐそばに住んでいた、確か「じゅんや」という名前の子の家。

「じゅんや」はきつめの天然パーマが印象的な『男の子

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チープでメモ的な勝手に哲学 #004

チープでメモ的な勝手に哲学 #004

伊丹十三という人は不思議である。

自分を惹きつけて止まない。
ずっと憧れ続けている人だ。

だが、自分が伊丹十三のどこに魅了されているのかがわからないから
不思議で仕方ない。底が知れないと言ってもいい。

知識と教養の圧倒的な量と同時に
広く深く無限に湧き出るクリエイティブな能力を併せもつ。

しかも、それが見事に融合され、何倍にも増幅している。

それが自分を惹きつけているもののような気がする

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チープでメモ的な勝手に哲学 #003

チープでメモ的な勝手に哲学 #003

急に、本当にいきなり好きになった人がいる。

柴田聡子さんだ。

もう10年以上も前にデビューしていたようだが
まったく知らなかったアーティストだ。

たまたまSNSで「ユリイカ」の最新号についての情報が流れてきて
それが柴田聡子さんの特集だということを知った。

いつもなら「ふーん。知らない人だな」とスルーしているのに
その時は「あれ? なんかすごく気になるんだけど」と
「柴田聡子」で検索を始め

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チープでメモ的な勝手に哲学 #002

チープでメモ的な勝手に哲学 #002

神保町はけしからん街である。
そして、罪つくりな街だ。

勤務した先が神保町にあるため、
これまで「わざわざ、特別に、時間をつくって足を運んでいた街」が
平日の朝から夜まで過ごす場所に変わった。

その変化から、まだひと月半である。
にもかかわらず、この街で買った本の総額は8万円を超えた。

これでランチにラーメンやカレーをはじめとする「神保町グルメ」などに
手を出してしまうと散財どころでは済まな

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チープでメモ的な勝手に哲学 #001

チープでメモ的な勝手に哲学 #001

「真面目な人が『ストレス』になるとき」

ありますよね。

真面目の押し売り。
真面目の自己主張。
真面目の武装。

もう、「真面目しか勝たん」「真面目最強!」「真面目が正義!」という態度が、ただの嫌がらせでしかない時が確実にある。

真面目に生きていれば必ず報われるって、本当なのかな?
50年以上生きていたけど、そんな実感はほとんど得たことがないよ。

真面目に不真面目って、猫の怪盗も言ってたけ

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#010_方向転換は突然に 〜俺は仮面ライターになる!〜

#010_方向転換は突然に 〜俺は仮面ライターになる!〜

もう2月も終わる。

先月、大好きな大相撲も初場所も終わってしまった。
しかし、今場所の千秋楽は良かった。
久々に本当に見応えがあって、観終わった時は心地よい疲労感が充実感となっていた。

あぁ、なんて素敵な言葉だろう。千秋楽。
楽日という言い方も粋な感じがして好きだ。

幼少期からテレビ観戦し続けている大相撲。

去年会社を辞めてから3場所目だから、
無職歴も半年に差し掛かっているということだ。

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#009_廃刊は誰の責任か?

#009_廃刊は誰の責任か?

まだ新年がはじまって半月なのに
いろいろなことがありすぎて、まったく処理ができていない。

特にここ一週間でいろいろあった。
その中で自分的に重く受け止めた案件が

「編集長をしていた雑誌の廃刊」
実質的には昨年の初夏に決まっていたことだ。
それがヒキガネとなって自分は退職したわけだが、
会社の意向でオフィシャルにはしていなかった。

そしてついに、オフィシャルにするタイミングが来たというわけだ。

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#008_本当にどうにもならないことは確かにあって、それ以外はなんとかなるということ

#008_本当にどうにもならないことは確かにあって、それ以外はなんとかなるということ

くそ!

まだ、北陸地方の地震が続いている。

しかも、昨日は生まれ故郷がピンポイントで大きく揺れた。

一体何に許しを乞えば、地震はおさまるのだろうか?

生来の気の小ささゆえ、
いろいろと策を講じて、無理難題をどうにかごまかしながら
なんとかしてきた。

自分が起こしたトラブルの現場から
トンズラこいたことも一度や二度じゃないが
なんとかなった。

昨秋、退職代行を使い突然出社せず、
会社の面

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#007_50代無職がどうのこうのと言ってるオレ、ちっさ過ぎる!

#007_50代無職がどうのこうのと言ってるオレ、ちっさ過ぎる!

地震・雷・火事・親父。

怖いものを表現するときの古典的な言い方。

でも、この表現が意味しているところは、もう一つあると思う。

怖いものの順番も示しているということ。

地震はやっぱり怖い。とてつもなく怖い。

自分が生きてきた中で、阪神・淡路大震災があり、
実家のある新潟で中越地震があり、
東日本大震災があり、熊本地震があり、
そして元日の北陸地震があった。

たまたま、本当にたまたま被災地

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#006_無職50代で新年を迎えるという新感覚をどう受け止める?

#006_無職50代で新年を迎えるという新感覚をどう受け止める?

2024年になりましたね。

社会人になって初めての経験です。

無職の状態で新年を迎えること。

素直な気持ちを吐露すると
自殺したいくらい自分が嫌に、世の中が嫌になって、
自暴自棄で誰彼かまわず傷つけてしまいそうな一歩手前です。

世の中、バカでクズで頭が悪かろうと、
どんなに嫌な人間だろうと、
金を持っているヤツが勝ちだって見切りをつけた人が
その復讐で無差別殺人みたいな犯罪を犯すケースがあ

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#005_無職で年越しを迎えることに、変に興奮している50代オヤジの脳内

#005_無職で年越しを迎えることに、変に興奮している50代オヤジの脳内

フリーライター・編集者として独立しました!

と、いろいろなところで宣言してみました。
そうすれば、長く続けてきた会社員という身分と決別できるかなと思ったからです。

要は、本当にフリーでやっていくことに覚悟も自信もない自分を
なんとか奮い立たせ、変えていきたいと思ったのです。

しかし!

自分で自分が嫌になるくらい、
口先だけの塩っぱい輩であることが次々に露呈され、
それを受け入れるのがキツい

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#004_「社長はちっとも偉くない」と50代でやっと気づいたスットコドッコイな自分

#004_「社長はちっとも偉くない」と50代でやっと気づいたスットコドッコイな自分

「この唐変木! おたんこナス! 田吾作! スットコドッコイ!」

自分に言ってやりましたよ。

なんでかって、やっと気がついたからです。

社長なんて、これっぽっちも偉くなんかない

とわかったんです。
52歳の誕生日まで一ヶ月を切った、ある日に。

私はこれまで6社で働きました。
その中で疑うことなく思っていたのが
「どんな零細企業だろうが社長は偉い人」
ということでした。

社長の言うことには

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#003_50代オヤジの「退職代行」後の責められ方

#003_50代オヤジの「退職代行」後の責められ方

しっぽを巻いて逃げる、という言い方がありますが
50代の自分が「退職代行」で強行突破したことに対する周囲の反応は、
まさにそれでした。

というのも、自分が役職者だったためです。
それもまあまあ上の方の。

逆の立場になって考えればわかります。
50歳を過ぎた部長クラスの大人が、
ある日突然、会社に来なくなる。
しかも、会社に辞めますと言うのが自分じゃ嫌だから、
弁護士に代わりにやってもらう。

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#002_Z世代の方法で退職した50代オヤジの赤っ恥

#002_Z世代の方法で退職した50代オヤジの赤っ恥

50代になって仕事を辞める人は
どんな形で会社を去っているのでしょうか?

独立して商売を始めようという人は
その前途を応援されたりしているのかもしれません。

部下に慕われていた人は
互いに涙を流しながら別れたりすることもあるでしょう。

しかし、自分は「退職代行」を利用し、
いきなり出社しないという方法を選びました。

「退職代行」を知ったのはテレビ番組でした。
近年、就職したばかりの若者、つ

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#001_50歳を過ぎてから「自分は会社勤めに向いてない」と気づいて、フリーで働き始めた猫オヤジの話

#001_50歳を過ぎてから「自分は会社勤めに向いてない」と気づいて、フリーで働き始めた猫オヤジの話

みなさん、はじめまして。
配偶者と息子2人、そして保護猫2頭と暮らしている、
かなり自分勝手な50代野郎です。

コロナ禍が落ち着いて、「さあ! これからだ!」って時に
もうすぐ30年になろうかという会社員生活から
ドロップアウトしたオッサンでもあります。

辞めたのは2ヶ月前。
辞めた理由は、ただの不満です。
経営者への、他部署への、同僚への、部下への不満。
要は一緒に働いている人たちへの不満と

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