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文学フリマへの批判と提言
2024年5月19日に、『アラザル』の新刊となる16号を発行します。「政治」を特集した13号(2020年発売)に続き、2度目の特集号として「経済」をテーマに制作しました。昨今の物価高や円安、税制改正によって、お金の問題が生活の中で大きくなっているこのタイミングで、同人それぞれがお金について考えたエッセーを掲載しています。
https://x.com/arazaru/status/1790958
ウンゲツィーファ『動く物』2024
《Documenting20240419》
ウンゲツィーファ『動く物』2024
於:PARA
「ウンゲ演劇集 ふたりぼっちの星」という企画名で、新作『旅の支度』と2本同時上演。この『動く物』の初演は2016年で、再演時にリライトしたものをベースにすでに何度か上演している劇団の代表作だという。私は初見。
舞台は若いカップルが同棲するワンルーム。「毎日休みみたいなもん」で暇を持て余している男と
THE COPY TRAVELERS「THE COPY TRAVELERSのトッピングシャワー」
《Documenting20240225》
THE COPY TRAVELERS
「THE COPY TRAVELERSのトッピングシャワー」
於:東葛西1-11-6-A倉庫
THE COPY TRAVELERS(以下コピトラ)に関しては、2019年のMOTアニュアルなどのグループ展で何度か見ていたが、個展を見るのは初めて。今回の展示は、昨年12月に青森の八戸で見た山車の制作現場が発想源になっ
折坂悠太 らいど 2023/小栗康平『眠る男』
《Documenting》20230929
折坂悠太 らいど 2023
於:昭和女子大学 人見記念講堂
2023年の折坂悠太ツアー最終公演。音楽活動10周年を記念した今回のツアーは、ここ数年取り組んできたバンド編成の「重奏」ではなく、ソロの弾き語りによる「独奏」スタイル。
人見記念講堂の広いステージの中央に、シェードランプ、椅子、衝立、ローテーブル、そしてアコースティックギターが置かれてい
豊岡演劇祭2023 安住の地『かいころく』/市原佐都子×岡田利規×相馬千秋×平田オリザ『国境を超えた創造性』
《Documenting》20230918
豊岡演劇祭2023
安住の地『かいころく』
於:日本基督教団 但馬日高伝道所
(2023年9月18日11時30分の回)
市原佐都子×岡田利規×相馬千秋×平田オリザ
『国境を超えた創造性』
於:豊岡市民プラザ 交流サロン
(2023年9月18日13時30分〜)
私の豊岡最終日は安住の地『かいころく』。関西で活動する劇団/アーティストグループの安住の地は
豊岡演劇祭2023 福井裕孝『インテリア』/y/n『カミングアウトレッスン』
《Documenting》20230917
豊岡演劇祭2023
福井裕孝『インテリア』
於:豊岡市民会館 ギャラリー
(2023年9月17日12時30分の回)
y/n『カミングアウトレッスン』
於:芸術文化観光専門職大学 C311教室
(2023年9月17日15時の回)
豊岡演劇祭参加2日目。まずは福井裕孝の構成・演出による『インテリア』。市民会館の多目的室のような一室の中に、白テープで区切ら
豊岡演劇祭2023 ぱぷりか『柔らかく揺れる』/Q『弱法師』
《Documenting》20230916
豊岡演劇祭2023
ぱぷりか『柔らかく揺れる』
於:豊岡市民プラザ
(2023年9月16日11時の回)
Q『弱法師』
於:城崎国際アートセンター
(2023年9月16日14時の回)
2019年からスタートした豊岡演劇祭に初参加。豊岡は「東京からもっとも時間のかかる土地」と言われているそうで、前日の金曜日に電車で6時間かけて前のり。
最初に観劇したの
Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展/民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある/大友克洋全集『AKIRAセル画展』
《Documenting》20230809
Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展
於:大阪中之島美術館
新宮晋の30cm〜数メートルのモビールが大量に展示されていた。シンプルな幾何学形態の美しさもさることながら、わずかな風でそれが信じられないほど滑らかに動くのにびっくり。造形と物理学の止揚。
レンゾ・ピアノの方は作例の写真とちょっとしたコメントのみで資料性が
青年団第94回公演『ソウル市民』
《Day Critique》163
青年団第94回公演
『ソウル市民』
作・演出:平田オリザ
@こまばアゴラ劇場(2023年4月15日15時の回)
『ソウル市民』は、1994年初演の『東京ノート』より先立つこと5年、1989年に初演された青年団の初期代表作。作・演出の平田オリザは、今回の当日パンフに以下のような文章を寄せている。
「『ソウル市民』は1989年に初演された作品です。当時、私た