記事一覧
プールとパン(創作)
ぼくはプールで彼女と一緒にご飯を食べることを夢見ていた。四時間目の授業の間はそのことを主に考えていた。夏の強すぎる日差しが、窓際に座るぼくのその考えの爽やかさを増した。自分に青春みたいなものは縁があってはならないと考えているからか、空想でさえめまいがしそうだった。しかもその空想のせいで、苦手な数学の授業の理解は、高二にして、少なくともすでに一時間分遅れたことになる。
妄想のなかでぼくは、購買で
ぼくはプールで彼女と一緒にご飯を食べることを夢見ていた。四時間目の授業の間はそのことを主に考えていた。夏の強すぎる日差しが、窓際に座るぼくのその考えの爽やかさを増した。自分に青春みたいなものは縁があってはならないと考えているからか、空想でさえめまいがしそうだった。しかもその空想のせいで、苦手な数学の授業の理解は、高二にして、少なくともすでに一時間分遅れたことになる。
妄想のなかでぼくは、購買で