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犬はナメるが人は手を当てる

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日本発祥の手当て療法であるレイキ。レイキには大きく分けて、日本伝統の靈氣(直傳靈氣)と西洋レイキがあります。その両方のマスターとなった私が、本来のレイキを伝えたいと思い、「ナチュ… もっと読む
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#五戒

レイキの本質は「五戒」にあり

レイキの本質は「五戒」にあり

レイキは宗教ではありませんから、基本的に教えというものはありません。
しかし唯一つだけ、教えに近いものがあります。それが「五戒(ごかい)」と呼ばれるものです。

レイキの五戒とはレイキで「五戒」と呼ばれるのは、次のようなものです。

横書きになりますが、わかりやすく書き起こしてみましょう。

招福の秘法
萬病(まんびょう)の靈薬(れいやく)

今日丈(だ)けは 怒(いか)るな
心配す[る]な 感謝

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「五戒」の「怒るな」について(1)

「五戒」の「怒るな」について(1)

ではいよいよ、レイキの「五戒」の本文について解説をしていきましょう。
「五戒」と呼ばれるように、5つの戒めから成り立っています。
その1つ目がこの「怒るな」です。

日本伝統のレイキでは「怒(いか)るな」と読みますが、「怒(おこ)るな」と読んでも、何ら差し障りはありません。

「今日丈(だけ)は」は前後際断5つの戒めの前に、「今日丈(だけ)は」とあります。
これは、このあと続く5つの戒めのすべてに

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「五戒」の「怒るな」について(2)

「五戒」の「怒るな」について(2)

前回に引き続き、レイキの「五戒」にある「怒るな」という言葉を深掘りしていきましょう。
「怒り」をコントロールすることは、とても重要なことです。
これができたなら、他のことは簡単だと思えるでしょう。
なので、一部繰り返しになりますが、詳しく書いていこうと思います。

怒りは強力なエネルギー「怒り」というのは、非常に強力なエネルギーです。
私が子どものころ、母が一緒に遊んでくれないので、気を引こうとし

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「五戒」の「心配すな」について(1)

「五戒」の「心配すな」について(1)

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの2つ目は「心配す(る)な」です。
昔の言葉なので「するな」ではなく「すな」になっていますが、意味はわかるかと思います。

私たちは、ついつい余計なことに心配しがちです。心配症という言葉もあるくらいです。
その心配をするなと説くレイキの五戒について、考えてみたいと思います。

怒りと心配は最悪の精神活動「怒り」についてはすでに見てきたように、暴力や破壊に至るこ

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「五戒」の「心配すな」について(2)

「五戒」の「心配すな」について(2)

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの2つ目、「心配す(る)な」についての続きです。
心配すること、つまり不安になることは、怒ることに次いで心身によくない精神活動です。
これをするなということが「五戒」の最初に来ていることは、この「五戒」がいかに的を射ていて、素晴らしいものかということがわかります。

心配するのが良いこともある「怒り」のところで、抑圧されない「怒り」そのものは悪いものではないと

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「五戒」の「感謝して」について(1)

「五戒」の「感謝して」について(1)

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの3つ目は「感謝して」です。
最初が「怒るな」「心配すな」と禁止事項だったのに対し、ここから残りは推奨事項になります。

感謝すればいいのかよく子どもに「ちゃんと「ありがとう」って言いなさい!」という親がいますよね?
感謝できる子どもに育てたいと思って、その指導をしているのです。
しかし、ただ「ありがとう」と口に出して言えば、それでいいのでしょうか?

だいた

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「五戒」の「感謝して」について(2)

「五戒」の「感謝して」について(2)

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの3つ目、「感謝して」の続きです。
「感謝」は、命令して無理やりやらせるものでもないし、誰かを操るためにするものでもありません。
ただ「感謝」という状態でいることによって、その表現として「ありがとう」と言ったりする。そういうものなのです。

感謝という状態になるために感謝の気持ちが湧いてこないのに、形だけで「ありがとう」と言っても意味がないと言いました。
もち

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「五戒」の「業を励め」について

「五戒」の「業を励め」について

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの4つ目は「業を励め」です。
昔の書き方なので「業をはけめ」と書いてありますが、「励め」ということですね。
それから「業」は「ぎょう」と読みます。「ごう」とか「わざ」と読むと、また別の意味になってしまいますからね。

業とは何か?「励め」は一生懸命にやりなさいよという意味なので、すぐにわかると思います。
では、何を一生懸命にやれと言っているのでしょう?
「業(

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「五戒」の「人に親切に」について

「五戒」の「人に親切に」について

レイキの「五戒」の本文にある5つの戒めの最後、5つ目は「人に親切に」です。
「一日一善」という標語がありましたが、まるで道徳のお題目のようなこの「人に親切に」には、どのような思いが込められているのでしょうか?

不親切は心配から生まれるこの「人に親切に」することは、単なる道徳的なお題目ではありません。
ただ単に、親切を行うという行動指針ではないのです。
他の戒めと同様に、本当にそのような自分になる

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レイキ施術者が「五戒」を唱える意味

レイキ施術者が「五戒」を唱える意味

レイキの「五戒」の解説は、これが最後になります。
「五戒」は最後に、こう書かれています。
「朝夕合掌して心に念じ口に唱へよ」
毎日の勤行(ごんぎょう)のように、毎朝晩に念じて唱えることを求めています。

「五戒」はレイキ施術者のため?この「五戒」は、レイキ施術者のために書かれたものです。
つまりこの、毎朝晩に唱えなさいと言っている対象は、レイキの受け手ではなく、レイキ施術者なのです。

ここで疑問

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なぜレイキを広めようとしたのか?

なぜレイキを広めようとしたのか?

レイキの創設者である臼井甕男(うすい・みかお)氏がレイキを発見した経緯は、「レイキはこうして生まれた」にて詳述しました。
ある意味で、偶然に発見されたのがレイキです。
臼井氏は、なぜそれを広めようとしたのでしょうか?
単に心身の健康に役立つ手軽な方法だからでしょうか?

それに関する資料が残っていないので、理由はよくわかりません。
しかし、その他の資料からすると、見えてくることがあるのです。

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「五戒」を説かないレイキは偽物

「五戒」を説かないレイキは偽物

直傳靈氣に見られるように、日本伝統のレイキでは「五戒」を大切にします。
それは創設者の臼井甕男(うすい・みかお)氏から、「朝夕合掌して心に念じ口に唱へよ」と言われているからです。

一方、西洋レイキではほとんど語られることがありません。
ただ、「五戒」は知らなくても、レイキを使うことはできます。
したがって、病気や怪我を治すのに「五戒」は不要とも言えます。

しかし、タイトルに書いたように少し厳し

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レイキは宗教か?

レイキは宗教か?

「五戒」の話から、悟りを得るという話をさんざんしてきたので、中には「レイキは宗教なの?」と思われる人がいるかもしれません。
そもそも漢字で書けば「靈氣」という何やらおどろどろしげな感じもするし、わからないから不安に感じるかもしれませんね。

宗教にある手当て療法「手かざし」と呼ばれる手当て療法を行っている宗教があります。
そういうこともあって、レイキも宗教の一派ではないかと思われる方もいるようです

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魂は愛を目指している

魂は愛を目指している

「私たちはなぜ生きるのか?」のところで、私たちの人生の目的、すなわち魂の目的は、体験をすることにあると書きました。
そして「魂は課題を持って生まれてくる」では、それぞれの魂にそれぞれの課題があると書きました。
それは、「存在のすべて」である神をすべて体験しようとすれば、非常に多くの魂が必要で、それぞれがそれぞれに自分らしさを体験する必要があるからです。

では、私たちはそういう体験をして、いったい

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