私室のニシムラ。

亡くなった母へのコンプレックスを拭い去りつつあるライター・ニシムラが、日々のよしなしご…

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亡くなった母へのコンプレックスを拭い去りつつあるライター・ニシムラが、日々のよしなしごとに粛々と向き合うだけのnote。わるいことも、いいことも、きたないものも、きれいなものも、しっかり見つめて、すこやかに受け入れられますように。

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記事一覧

【chatGPT】怖い話をオーダーしたら村を一つ救った

みなさん、こんにちは。会社勤めの傍ら、個人事業でもライター業をしているニシムラ ハツネです。 先月、会社でもらったのが「GPT-4を使って記事量産できるかどうか、そ…

たぶん、もうずっと「ライターズブロック」

遅まきながら、最近「ライターズ・ブロック」という言葉を知りました。 "いつまで経ってもタイピングが進まない。" "パソコンの画面は真っ白なままで、時間だけが刻々と…

この機会にゆっくり考えてみた。子宮のこと。

生理に少し困難や苦しみがあるものの「大丈夫」と思っていた。これは私が35歳にして「子宮のこと、もうちょっと大切に考えてみようかな」と感じた話です。 (「子宮って病…

読んだことのないグリム童話が心を洗ってくれた(私室の読書感想文)

「何か読みたいのに、じっくり本を読むのがなぜかしんどい…」せっかくの休日に、そんなジレンマに悩まされることがあります。 ふと思い出す。江國香織さんの小説『ホリー…

10年かけて母に整理をつけたのかもしれない

人ってなにか、特定の居場所があるような気がします。 たとえば私だったらリビングテーブルかな。息子だったらリビングの床。旦那さんだったらお店の厨房、とか。 いろん…

BUMP OF CHICKENについて思う事(I got you)

最近はいつも、スマホの起動画面にあらわれる「Galaxy」の文字を、「Gravity」に空目します。ふじくんの結婚報道があった際は、大好きな親せきのお兄さん(※架空です)が…

母の13回忌に寄せて

命日はもう少し先ですが、今日は母の13回忌の法要です。 13回忌はこの世を去って満12年後、数えて13回目の命日のこと。 12年!小学生が中学生になってしまうほど長い年月…

これもすべて楽しい人生の途中

子どものころに思い描いていた34歳の私。 子どもを2人くらいもうけて、家事をこなして、家族みんなで仲良く暮らしてた。 おじいちゃん、おばあちゃんにはたまに顔を出す…

【子育て】木の上に立って見る親が丁度いい

「子どもには自由にのびのびと生きてほしい」 親御さんのなかには、こんな風に考えながら子育てしている方も多いのではないでしょうか? 私もそのひとりで、根底には「子…

積み重ねの力が未来を作る

数日前、齢65歳の実父が心筋梗塞で入院しました。今も集中治療室ですが、点滴も酸素吸入も外れ、術後の経過もよさそうです。 父は男やもめですから、身の回りの手続きは祖…

クリスマスの楽しみは「親子の攻防戦」だった

子供の頃、クリスマスの楽しみといえば、言うまでもなくプレゼントでした。我が家にはサンタさんがいて、手紙を書いたり母へ伝えたりすることで、ほぼ毎年ほしいものを貰え…

母親への激情をただ受け入れるようになった話

私は「母を癒してあげる子供」として愛されるのがずっと辛かった。 母から無条件の愛情が欲しかった。 心の中にはいつも子供の私がいる。 子供の私はいろいろなことに飢え…

【chatGPT】怖い話をオーダーしたら村を一つ救った

みなさん、こんにちは。会社勤めの傍ら、個人事業でもライター業をしているニシムラ ハツネです。

先月、会社でもらったのが「GPT-4を使って記事量産できるかどうか、それで数字が上がるかどうかを1ヶ月トライしてみて」というミッション。

それで毎日GPTとたわむれながら、試行錯誤の毎日を送っています。

これが、結構、疲れる。

そこでちょっとした気分転換を思いつきました。

「GPTさんに怖い話を

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たぶん、もうずっと「ライターズブロック」

たぶん、もうずっと「ライターズブロック」

遅まきながら、最近「ライターズ・ブロック」という言葉を知りました。

"いつまで経ってもタイピングが進まない。"

"パソコンの画面は真っ白なままで、時間だけが刻々と過ぎていく。"

このような「書けない」状態は、割合、多くの人がぶつかったことがあるのではないでしょうか。

(案件が多すぎたり、スケジュールが詰まりすぎたりすると、心身が疲弊して書けなくなくなってしまうことも珍しくない。そんなときは

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この機会にゆっくり考えてみた。子宮のこと。

この機会にゆっくり考えてみた。子宮のこと。

生理に少し困難や苦しみがあるものの「大丈夫」と思っていた。これは私が35歳にして「子宮のこと、もうちょっと大切に考えてみようかな」と感じた話です。

(「子宮って病気じゃないと取っちゃいけないの?」という疑問をじっくり考え抜いた話でもあります)

1. 健康診断で「子宮内膜症疑い」
健康診断センターの婦人科の担当医は「余計なモノはすべてスパンっと切り落としてきましたー!」というほど端的でサバサバし

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読んだことのないグリム童話が心を洗ってくれた(私室の読書感想文)

読んだことのないグリム童話が心を洗ってくれた(私室の読書感想文)

「何か読みたいのに、じっくり本を読むのがなぜかしんどい…」せっかくの休日に、そんなジレンマに悩まされることがあります。

ふと思い出す。江國香織さんの小説『ホリーガーデン』の登場人物が、次のようなことを言っていまして。

「ときどき不思議に思うの。世の中の、三十歳の独身の女はみんな、休みの日に一体何をしているんだろうって」
「見たい映画がなくて、買物もしたくないときにはどうするのかしらね」

「本

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10年かけて母に整理をつけたのかもしれない

人ってなにか、特定の居場所があるような気がします。

たとえば私だったらリビングテーブルかな。息子だったらリビングの床。旦那さんだったらお店の厨房、とか。

いろんな要素に左右されて、いつのまにか、その人らしいテリトリーになっているような場所、ってあるような気がします。

そして、そこにいるべき人がぽっといなくなってしまったとき、心をえぐる衝撃と永遠の不在を認識する。

通夜から葬儀、そして火葬へ

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BUMP OF CHICKENについて思う事(I got you)

BUMP OF CHICKENについて思う事(I got you)

最近はいつも、スマホの起動画面にあらわれる「Galaxy」の文字を、「Gravity」に空目します。ふじくんの結婚報道があった際は、大好きな親せきのお兄さん(※架空です)が結婚したかのように喜び、涙しました。ちなみにここ2日間は、ポケモンと冒険に出るべきかどうかを迷っています。

しかし今回の出来事で、BUMP OF CHICKENの曲を聴くときの気持ちや心象風景は、ほんの少しでも永遠に変わってし

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母の13回忌に寄せて

母の13回忌に寄せて

命日はもう少し先ですが、今日は母の13回忌の法要です。

13回忌はこの世を去って満12年後、数えて13回目の命日のこと。

12年!小学生が中学生になってしまうほど長い年月!

時間の流れは恐ろしく早く、ときどき飲み込まれそうな気持ちにさえなってしまいますね。

母は「激情の人」でした
「母親への激情をただ受け入れるようになった話」でも書きましたが、母は私にとって「激情の人」です。

本人が「親

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これもすべて楽しい人生の途中

これもすべて楽しい人生の途中

子どものころに思い描いていた34歳の私。

子どもを2人くらいもうけて、家事をこなして、家族みんなで仲良く暮らしてた。

おじいちゃん、おばあちゃんにはたまに顔を出す程度でいいかあ、なんて考えたりして。

ぜいたくせずとも、たまに外食や旅行に行くような暮らしぶり。

それが、現実は?

34歳までのリアル・母亡くなる
・⇒コンプレックス10年引きずる
・稽留流産経験
・父病気⇒同居に。
・99.9

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【子育て】木の上に立って見る親が丁度いい

【子育て】木の上に立って見る親が丁度いい

「子どもには自由にのびのびと生きてほしい」

親御さんのなかには、こんな風に考えながら子育てしている方も多いのではないでしょうか?

私もそのひとりで、根底には「子どもの自己肯定感を養いたい」という目的があります。

しかし……しかしですよ。この「自由にのびのび」がなんとも難しい。

「口は鼻の下にあります」突然ですが、親子で最近ハマっている絵本がTupera tuperaさんの「かおノート」です

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積み重ねの力が未来を作る

積み重ねの力が未来を作る

数日前、齢65歳の実父が心筋梗塞で入院しました。今も集中治療室ですが、点滴も酸素吸入も外れ、術後の経過もよさそうです。

父は男やもめですから、身の回りの手続きは祖母と叔母に手伝ってもらいつつ、私が中心におこなっています。今日はその間、ちょっと胸が熱くなった話を記しておこうと思います。

「しっかり治して戻ってこい」この4月から、父は県外で所長を務めることになっていました。60歳の定年退職後、契約

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クリスマスの楽しみは「親子の攻防戦」だった

子供の頃、クリスマスの楽しみといえば、言うまでもなくプレゼントでした。我が家にはサンタさんがいて、手紙を書いたり母へ伝えたりすることで、ほぼ毎年ほしいものを貰えていたのです。

しかし小学4年生で体験したある出来事により、私のクリスマスの楽しみが一変しました。

ある日、発見してしまった!!これは忘れもしない小学4年生の秋のこと。

なぜかは忘れてしまいましたが、このとき私は押し入れを覗いていまし

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母親への激情をただ受け入れるようになった話

私は「母を癒してあげる子供」として愛されるのがずっと辛かった。
母から無条件の愛情が欲しかった。

心の中にはいつも子供の私がいる。
子供の私はいろいろなことに飢えている。

「だから大人の私が飢えを1つ1つ満たしてあげないといけない」

こんな思いでずっと生きてきた。

この使命感は、時に私を急かして、責めて、追い込む。
そんな日の私はとにかく泣いているし、怒っている。

しかし、とある本に載っ

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