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3年ぶりに元夫と再会した

3年ぶりに元夫と再会した

「東京に転職が決まった。愛犬をしばらく預かって欲しい」

元夫から、ある日突然連絡がきた。
夫公認なので、元夫とはちょこちょこ連絡は取っていた。

ややこしいので、「20代で2回結婚した話」同様、元夫をA、夫をBとする。

Aは九州に住んでいて、東京まで行く途中に、私たちの住む関西に寄って犬を預けに来ることになった。

犬とは、私とAが結婚当初に一緒に飼い始めたシーズーで、もう今年で7歳になる。

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忘れっぽい人の、忘れない仕組み

忘れっぽい人の、忘れない仕組み

飛行機の操縦席は、昔複雑だった話をご存知だろうか。技術がどんどん進歩しても、人間の脳は太古はるか昔からそんなに変わってない。

だから、勉強や気合いでなんとかしようとするより、簡単にできるように仕組みを変えた方が早いと思う。

私はとても忘れっぽい。
特に話したことを忘れて、何度も同じ話をしてしまう。ひどい時は「こんなことがあったんだよね」という話を、その場にいた人に話してしまう。忘れっぽくて、ど

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X(Twitter)をやめた

X(Twitter)をやめた

高校3年生の頃には、すでにTwitterを始めていた。
きっかけは忘れたけど、B'zファンとの交流を目的にアカウントを作った。

Twitter上で知り合った人とライブ終演後に飲みに行ったり、夫婦や親子で親しくさせていただいた人たちもいた。

そのうちB'zファンとの交流はInstagramに移行し、Twitterはオンライン上でゲーム友達を探すためのツールになった。

夫と知り合ったのも、ママ友

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手が抜けない人の手抜き家事

手が抜けない人の手抜き家事

整理整頓が趣味で、妊娠前から自宅は綺麗に片付けている。

10代の時は雑貨が大好きで物をたくさん持っていたが、物はすべてお金で出来ていることに気付いてからは、何でも「好きなものを少しだけ」持つように心がけている。

大容量のクローゼットとタンスいっぱいに持っていた洋服たちは、断捨離して随分と少なくなった。

持たなさすぎるのもなんだか寂しいので、下着や小物も合わせて、一年通して小さなクローゼットに

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なぜnoteに自分の過去を書くのか

なぜnoteに自分の過去を書くのか

B'zが好きだ。高校生の頃から15年くらい。
光芒という曲に、こんな歌詞がある。

「光を求め 歩きつづける
君の情熱が いつの日か
誰かにとっての 光となるでしょう
誰かにとっての 兆しとなるでしょう」

誰しもいろんな悩みや苦労がある。
時には、もう立ち直れないと思うほどの心の傷を負うこともある。

私自身もそうだ。何度も自殺未遂をしたことがあるし、今でも鬱状態の時は希死念慮がある。

それで

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X(Twitter)でママ友ができた

X(Twitter)でママ友ができた

妊娠がわかった時、情報交換をしたり励まし合う仲間が欲しくて、妊婦同士フォローし合うため、当時Twitterのアカウントを作った。
俗に言う「マタ垢」「ママ垢」だ。

妊娠中はつわりがひどく、仕事も早々に辞めてしまっていたので、寝室にこもりベッドとトイレを往復する日々を送っていた。

そんな中、同じ時期に妊娠しつわりと戦う、顔も名前も知らない女性たちの存在は、同志のようで心強かった。

「トツキトオ

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人間関係って結局「興味」だと思う

人間関係って結局「興味」だと思う

私は人から好かれるような、例えば優しくて明るいとか、そんな王道タイプの人間ではない。感情が表情に出るし、人の痛いところがわかってしまうので、そこをわざと突いて、やってやった感を出す性格の悪さがある。

それでもなぜか人には恵まれていて、30年ちょっと生きていて様々な困難にぶち当たったけど、その時々で人に助けてもらった運の強さがある。
私のことを助けてくれた人たちには、感謝の気持ちしかない。

小学

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進学校を中退したらどんな大人になったか④

進学校を中退したらどんな大人になったか④

高校一年生を修了し、私は進学校を中退した。
修了式を終え、クラスメイトたちが続々と新しい教室へ向かう中、1人だけ次のクラスがないのが悲しかった。

勉強やバドミントンをここまでさせてくれた親に申し訳なかったし、友達が大好きだったのでもっと一緒に過ごしたかった。自分は当然のように、国立大学か県内の私立大学に進学すると思っていた。

私は県内の通信制高校に編入した。
そこでは自分で時間割を組み、学校か

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進学校を中退したらどんな大人になったか③

進学校を中退したらどんな大人になったか③

高校に行かなくなった私は、自室に籠っていることが多くなった。

心配した友達が頻繁にメールをくれて、家に遊びにきてくれることもあった。
中でも後に交際する、元夫のAは特に心配してくれて、よく連絡をくれた。
Aは仲間意識が強く、女友達も多くてみんなの相談役といったポジションだった。私に恋愛的な好意があるとかではなく、純粋に私のことを心配してくれていた。

一方で、家庭環境はどんどん悪化していった。当

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進学校を中退したらどんな大人になったか②

進学校を中退したらどんな大人になったか②

2008年の春、私は憧れの高校に入学した。

高校生活はとても楽しかった。
出席番号が近い子達とすぐに仲良くなり、気の合う友達もたくさんできた。
入学してすぐに合宿のようなものがあり、それを経てさらに仲良くなった。

授業は予習前提で進み、宿題の量も多く、1日休めば遅れをとってしまうくらいスピードも早かった。ついていくのは大変だった。

テスト前の期間中だけ、全部の部活動が休みになるので、同じクラ

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進学校を中退したらどんな大人になったか①

進学校を中退したらどんな大人になったか①

自分でも言うのもなんだが、中学生までは勉強ができた。

毎日のように部活と社会体育でバドミントンをしていて多忙だったが、成績表は、小学生の頃は音楽と体育以外「よくできました」で、中学生の頃はほぼ5でたまに4しか取ったことがなかった。

両親が特別教育熱心だったわけではない。父は理容師で、母は元美容師。2人とも大学には行っておらず、美容専門学校卒だ。

母は子供の頃からよく隣の市の図書館に連れて行っ

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婚活かあさん

婚活かあさん

「あんたたちに老後の面倒は見させん」

私が高校1年生の頃、両親が離婚した。
その数ヶ月後、一念発起した母が婚活すると宣言した。

当時は平成真っ只中。まだインターネットは、10代のホームページやブログ、2ちゃんねるの時代。

父が出て行った、古い木造建築の5LDK。そこに、母方の祖父母、母、姉、犬2匹と暮らしていた。
母は当時、パートとして働いていたが、年老いた両親とまだ学生だった娘2人を育てる

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20代で2回結婚した話

20代で2回結婚した話

なんなら苗字は今4つ目。
お母さんが再婚したからね!
どうでもいいけど、出席番号がどんどん下がっていってます。

元夫と結婚したのは24歳の時。
16歳から一度も別れずに8年間付き合ってのゴールイン。高校時代のクラスメイトで、当時から「もう熟年夫婦みたいだよね。結婚式呼んでね」って色んな友達に言われるほど、「ぴったり」な私たちだった。
私が高校中退したり、元夫が浪人して遠距離恋愛になったり、元夫の

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「付き合ってはいけない男」と結婚した②

「付き合ってはいけない男」と結婚した②

前回の話

夫との同棲生活が始まった。

私は仕事を辞めて関東に来ていたので、仕事探しから始めることにした。しかし、その時はまだ双極性障害ということがわかっておらず体調が安定しなかったので、ゆっくり探すことにした。

同棲が始まって約1ヶ月後、私は都内の企業の障害者雇用枠で働くことになった。仕事自体はそんなに大変ではなかったけど、元々九州の田舎に住んでいた私にとって都会の通勤は厳しくて、乗車中に何

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