シンガー TOKYO ZOMBIE

人生の酸いも甘いも音楽で表現する半オルタナ半体制のシンガーソングライター。会社員とミュ…

シンガー TOKYO ZOMBIE

人生の酸いも甘いも音楽で表現する半オルタナ半体制のシンガーソングライター。会社員とミュージシャンの両輪からよき社会を目指す。主に音楽、映画、テレビについて執筆。同じフィーリングを持つ方フォローよろしくです。 https://linktr.ee/tokyozombie

マガジン

  • 私の音楽の好きなあり方

    おるたな、インディー、e.t.c.

  • 生きていてよかったこと

    人生の価値はお金でしょうか?ステータスでしょうか?旅行に行ったり美味しいものを食べた時でしょうか? ふとした時に訪れる幸福感を深掘りする無料マガジンです。

  • 大衆のジレンマ

    ザ・サラリーマンとして体制の側につきつつ、ロックミュージシャンとしてのリベラルな心に揺れる葛藤の日々。もしくはゾンビと人間の心の葛藤。

  • シンガーのグッときた映画

    シンガーソングライター東京ゾンビのぐっときた映画。 ミニシアター、早稲田松竹率高めの琴線に触れる情報をお届け。

記事一覧

FAVORITE MUSIC OF 2022

年末恒例のオバマ元大統領プリイリスト風の東京ゾンビ版2022です。 簡単な紹介をさせていただきます。 今年はレッチリの新譜にJOHN FRUSCIANTE復活に加えまさかの2枚リ…

今はない下北沢の服屋のお兄さん

我が輩はモノを捨てられない男である。 どのくらい捨てられないかというと大学生の時に買った3000円くらいのジャケットすらまだ家にあるレベルだ。 また使う時がくるかも…

杉本博司「江之浦奇譚」から知の探求のヒントを得る

私が以前から押している現代アーティスト杉本博司の本「江之浦奇譚(きたん)」について。 現代アーティスト杉本博司  写真家からアートプロデューサーまで幅広く活動す…

革新的映画「マトリックス」続編 感想

■プロローグ  1999年、進学校で受験勉強に励んでいた高校時代、大学進学をせずにアメリカへ行くという同級生が現れた。渡米して映画監督を目指すのだという。その彼が触…

電車にしがみついて社会にしがみついて

朝。通勤電車。車両が到着してる順番に搭乗しようとしているのに、乗り遅れまいとぐいぐい推してくるおじさん。不快だ。慌てずともドアは閉まりやしないさ。 乗る時もそう…

くるりのプレイリストがやっぱりセンスよい

spotifyですが、くるりのプレイリストとてもよくてオススメ! くるりの音楽的引き出しの広さやイノベーションにはこういった背景があるのか〜、そりゃーそーかと思う奥行…

3.11というものさし

2014年3月12日のブログ記事の再掲です。 テーブルにPCを据え置きすることでレコーディングしやすく、パソコンで音楽しやすくなりました。音楽へのアクセスが容易になり、…

音楽制作という祈り

最近は音楽や映画やエンタメで成功するにはやりたいこととかとは別で、並外れたテクニックがあるか、方程式に寄せる知性と戦略の巧みさがないとしんどいね。前者は普遍的に…

巷で気になる存在"宮田裕章"がForbesの表紙飾ってる...

ステイホームでAmazon率高まるご時世ではあるが、書店には定期的に通うことにしている。何だかんだ書店を訪れる人の数は一定数ある気がする。書店は情報量が程よいから好き…

日曜美術館「雄々しき日本画〜横山操、伝統への挑戦〜」

戦後の日本画の風雲児と言われるくらい、独特の個性を発揮した画家。なかなか日本画はとっつきにくいわけだが、横山操(みさお)は是非とも見たいと感じさせるパワーを感じ…

Survival

2020年はなかなかでした。せっかくの10年の節目のDECADEなのにコロナとかいろいろあって悲し過ぎますよね。 自分は世の中の多様な生き方の中で、会社員とか比較的保守的な…

お勉強したりお説教したり

お久しぶりです。 コロナになってからルーティーンで英語の勉強を続けられている。 4月から8月までオンライン英会話一日一回を継続できたし、TOEICも受けてみた。しか…

【日曜美術館】STARS〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ

六本木森美術館で「SATARS展〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ」という世界に羽ばたく日本を代表するアーティストの初期作品と最新作品を展示する企画をやっている。…

山登りは物語りの扉を開く

<プロローグ> なぜ山に登るのか? と問われ、ちょっとかっこいい答えをしたかったので「登るときだけ物語の主人公になれるからじゃないかな」なんて言ってしまったの…

SUMMER OF LOVE EVEなプレイリスト

【Spotifyプレイリスト公開】 夜風が気持ちいい。夏の訪れの手前の湿った生暖かい夜の空気に包まれたプレイリスト作りました。愛する人や家族や友達や誰かを想う夜は尊い。…

残されたものたち

‪今までこんなことなかったけど、若く交通事故に巻き込まれて亡くなったいとこが今も生きている夢を見た。彼女はとても人を魅了する人だったから今も生きていたら、素敵な…

FAVORITE MUSIC OF 2022

FAVORITE MUSIC OF 2022

年末恒例のオバマ元大統領プリイリスト風の東京ゾンビ版2022です。

簡単な紹介をさせていただきます。

今年はレッチリの新譜にJOHN FRUSCIANTE復活に加えまさかの2枚リリースのほか、久しぶりのYEAH YEAH YEAHS新譜が嬉しかった。

そして胸にすっと入ってくる不思議な声の持ち主BETH ORTONのアルバム「WEATHER ALIVE」は素晴らしかった。夕暮れのポートレイト

もっとみる
今はない下北沢の服屋のお兄さん

今はない下北沢の服屋のお兄さん

我が輩はモノを捨てられない男である。

どのくらい捨てられないかというと大学生の時に買った3000円くらいのジャケットすらまだ家にあるレベルだ。

また使う時がくるかもしれないから、もしくはもったいないから。後者の方が多いと思う。

そのため、ここ数年はメルカリなどで売るのが性に合っている。大した金額にならなくても、古着屋に大量に持っていっても100円にも満たないことが多いから、それが10倍くらい

もっとみる
杉本博司「江之浦奇譚」から知の探求のヒントを得る

杉本博司「江之浦奇譚」から知の探求のヒントを得る

私が以前から押している現代アーティスト杉本博司の本「江之浦奇譚(きたん)」について。

現代アーティスト杉本博司

 写真家からアートプロデューサーまで幅広く活動する彼の頭の中は知識の塊だ。とりわけ歴史、哲学、宗教に精通し、古美術に関しての知識量が豊富である。彼は写真家としてアメリカで成功し、アメリカで古美術商としてのキャリアを築きつつ現在のポジションを確立している。
 多くの芸術作品を残す彼だが

もっとみる
革新的映画「マトリックス」続編 感想

革新的映画「マトリックス」続編 感想

■プロローグ

 1999年、進学校で受験勉強に励んでいた高校時代、大学進学をせずにアメリカへ行くという同級生が現れた。渡米して映画監督を目指すのだという。その彼が触発を受けたのがマトリックスだった。
 当時、体を後ろに反らせてありえない体制で弾丸を避けるキアヌ・リーブスに世間は興奮し、ものまねする人が増えるくらい流行ったのを記憶している。しかし正直私はそこまでピンと来ていなかった。だから、映画監

もっとみる
電車にしがみついて社会にしがみついて

電車にしがみついて社会にしがみついて

朝。通勤電車。車両が到着してる順番に搭乗しようとしているのに、乗り遅れまいとぐいぐい推してくるおじさん。不快だ。慌てずともドアは閉まりやしないさ。

乗る時もそうだったし、降りる時もそうだった。この人は電車に乗り遅れるのが怖いのだろうか?

それとも彼は社会からも乗り遅れそうで、必死の行動をとるだろうか。

在宅ワークによって、戦場にいるのに近いという言われる満員電車のストレスが軽減されていく中、

もっとみる
くるりのプレイリストがやっぱりセンスよい

くるりのプレイリストがやっぱりセンスよい

spotifyですが、くるりのプレイリストとてもよくてオススメ!

くるりの音楽的引き出しの広さやイノベーションにはこういった背景があるのか〜、そりゃーそーかと思う奥行きの広さです。

そういえば、昨日ちょうど久しぶりに下北沢のアナログレコード垂れ流しのつむじ風でさよならストレンジャーを聴いてぐっと来たんだった。そして今日。こういう新しい出会いの嬉しさはアルバム単位よりも人が選んだプレイリストの時

もっとみる
3.11というものさし

3.11というものさし

2014年3月12日のブログ記事の再掲です。

テーブルにPCを据え置きすることでレコーディングしやすく、パソコンで音楽しやすくなりました。音楽へのアクセスが容易になり、触れる機会が各段に上がって専念できそうです。物理的な距離ってのは凄く大切で、離れているとやはり意識が遠のいてしまうわけで。

2012年の夏にボランティアで岩手の南三陸と石巻にいった時の話です。

南三陸での下水溝のボランティアの

もっとみる
音楽制作という祈り

音楽制作という祈り

最近は音楽や映画やエンタメで成功するにはやりたいこととかとは別で、並外れたテクニックがあるか、方程式に寄せる知性と戦略の巧みさがないとしんどいね。前者は普遍的に好かれるけど、後者の方はだいぶ好み分かれる。そしてどちらにも当てはまらない人は、エンタメをやることに対しての哲学とか意義とか主義主張だったりひたすら祈りみたいな感じでやり続けるのかな。生きるために苦労して飯とか食いつつ、一方で生きるとは何か

もっとみる
巷で気になる存在"宮田裕章"がForbesの表紙飾ってる...

巷で気になる存在"宮田裕章"がForbesの表紙飾ってる...

ステイホームでAmazon率高まるご時世ではあるが、書店には定期的に通うことにしている。何だかんだ書店を訪れる人の数は一定数ある気がする。書店は情報量が程よいから好きだ。Amazonみたいにあまりオススメマーケティングされすぎていない程よい新刊の並び方及び量、店員さんのポップやおすすめ、程よく立ち読みして選べる良さなど。ここには独自の価値がある。ただ今の時期は色んな人が本に触るから気をつけなければ

もっとみる
日曜美術館「雄々しき日本画〜横山操、伝統への挑戦〜」

日曜美術館「雄々しき日本画〜横山操、伝統への挑戦〜」

戦後の日本画の風雲児と言われるくらい、独特の個性を発揮した画家。なかなか日本画はとっつきにくいわけだが、横山操(みさお)は是非とも見たいと感じさせるパワーを感じた。

出征、シベリア抑留という地獄を経て描く世界は怒りに満ちている。

現代の我々はそんな経験をすることもそうない故に、そのような痛みを伴う創作ができるのだろうか。

黒と赤を基調として描く、炭鉱的などろくささの迫力は鬼気迫る躍動感。消失

もっとみる
Survival

Survival

2020年はなかなかでした。せっかくの10年の節目のDECADEなのにコロナとかいろいろあって悲し過ぎますよね。

自分は世の中の多様な生き方の中で、会社員とか比較的保守的な人間だけど、それだけでは満足行かない気持ちが音楽活動となって現れた10年前。初めてとりあえず曲完成させようと思って、当時ミッド20sなりに背負ってきた悲しみとかその時の決して幸せではないフィーリングを詰め込んで、YOUTUBE

もっとみる

お勉強したりお説教したり

お久しぶりです。

コロナになってからルーティーンで英語の勉強を続けられている。

4月から8月までオンライン英会話一日一回を継続できたし、TOEICも受けてみた。しかし勉強法がいまいちで伸びは遅く、TOEICの点数も恥ずかしてく言えない結果だった。胸を張ってこんなに上達したんだぞとはとても言えないけどしっかり続けたことはよかった。

毎日遊んだり過ぎていく日々に比べて、何かが蓄積されていると思う

もっとみる
【日曜美術館】STARS〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ

【日曜美術館】STARS〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ

六本木森美術館で「SATARS展〜現代美術のスターたち〜日本から世界へ」という世界に羽ばたく日本を代表するアーティストの初期作品と最新作品を展示する企画をやっている。特集を見たら行きたくなった。

日曜美術館でそのアーティストの対談をやっていたが、とてもウィット過ぎてしびれたので個々に記す。

■生と死を追求する現代美術家の杉本博司とデジタルアートの宮島達男の対談

宮島:DNAには記憶が残ってい

もっとみる
山登りは物語りの扉を開く

山登りは物語りの扉を開く



<プロローグ>

なぜ山に登るのか?

と問われ、ちょっとかっこいい答えをしたかったので「登るときだけ物語の主人公になれるからじゃないかな」なんて言ってしまったのものだから、今回の登山はそれを意識しながら登らざるを得なくなった。

<登山準備>

2020年9月上旬、台風によって断念しようか悩んだが、台風がのろのろしてくれたおかげて決心がついた初登山泊。初テント泊ということで悩みに悩んだソロテ

もっとみる
SUMMER OF LOVE EVEなプレイリスト

SUMMER OF LOVE EVEなプレイリスト

【Spotifyプレイリスト公開】
夜風が気持ちいい。夏の訪れの手前の湿った生暖かい夜の空気に包まれたプレイリスト作りました。愛する人や家族や友達や誰かを想う夜は尊い。近日同名シングルリリース予定。

🌌SUMMER OF LOVE EVE(THINKING ABOUT SOMEONE)
https://open.spotify.com/playlist/2uAbqbTj7qstH4Z0k7W

もっとみる
残されたものたち

残されたものたち

‪今までこんなことなかったけど、若く交通事故に巻き込まれて亡くなったいとこが今も生きている夢を見た。彼女はとても人を魅了する人だったから今も生きていたら、素敵な未来が待っていただろうし、今ならもっと楽しい深い話もできたろう。

東日本大震災で亡くなった人々、何もできなかった無力感、病気で苦しんで亡くなる人々、今も世界中で起こる戦争や暴力で亡くなっていく人々。

残されたものたちはその分生きる使命が

もっとみる