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それ、幻想かもよ!

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本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。
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#結婚

「己を知る」ために必要な「ありがとう」の言葉

「己を知る」ために必要な「ありがとう」の言葉

社人研の2024年推計結果が発表されて、各メディアが以下のような記事をあげているんだが…

高齢者が増えるのは今に始まったことではないし(現に日本今世界一の高齢化率の国)、単身世帯が増えるって話も実際に世帯類型別で単身世帯が「夫婦と子」世帯を抜いてトップになったのは2010年の国勢調査段階だし、単身世帯が4割になるという推計も5年前の社人研の推計で発表していることであって、特に「急にふってわいた話

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女性の高学歴化と社会進出が起こす「結婚と出産のインフレ」ジレンマ

女性の高学歴化と社会進出が起こす「結婚と出産のインフレ」ジレンマ

台湾の若者を取り巻く問題が日本や韓国に酷似(中国とも)していて、誰が考えても問題の本質は経済的な問題だと思うのだが…。

そんな中、久しぶりに支離滅裂な出鱈目な話を目にしたので言及したい。但し、これは厳密には少子化について言及したものではないが。

日本と韓国と台湾の年齢別の女性労働力率のデータを比較して、日韓でいわれているM字カーブが台湾には見られないことから、

そして、それは「小さな子どもの

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「吾輩は猫である」にて予言されていた結婚滅亡

「吾輩は猫である」にて予言されていた結婚滅亡

夏目漱石の「吾輩は猫である」という有名な小説がある。題名なら誰しもが知るところだと思うが、あれに書かれている内容を今も覚えている人は少ないだろう。

覚えているのは大体、冒頭の「吾輩は猫である。名前はまだない」というところだけだ。

かくいう自分も、小学校あたりの読書感想文のために読んだ記憶があるが、覚えているのはなぜか主人公の先生(漱石がモデル)が、自分の鼻毛を原稿用紙に几帳面に並べていく様を猫

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見せたくないモノを見えないようにする 

見せたくないモノを見えないようにする 

こちらの動画を見て、どのカップの中にモノがあるかをじっくり観察していただきたい。別に手品ではないのでちゃんと見ていれば100%当たるはず。時間のない人は1分15秒すぎくらいからみればいいと思う。

動画の中でネタバレしているが、ほとんどの人はここに出てくるアヒルの存在は見えなかっただろう(最初から知っていれば簡単にわかるのだが)。

元ネタは2004年にイグノーベル賞を受賞した有名な「見えないゴリ

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ウガンダからの留学高校生に教えられたこと

ウガンダからの留学高校生に教えられたこと

テレ東でやってる「YOUは何しに日本へ?」をたまたま見たのですが、そこで密着取材されてたウガンダからの留学高校生ニコラスくん。

高校から留学してきたのに、日本語も堪能で、しかもちゃんと敬語も使い分けるし、日本人が書けないような漢字まで習得している。謙虚で礼儀正しくて、決してオラオラもせず、かといってウェーイでもなく、物静かでとても冷静。
高校では生徒会長もやるくらいだから、同級生からの人気もある

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利権に群がる政治家と我利業者が少子化を加速させる

利権に群がる政治家と我利業者が少子化を加速させる

久しぶりに呆れたニュースを見た。

毎年のように「今年がラストチャンス」とか言っているんだが、閉店セールといいながらいつまでも閉店しない店みたいなことしている場合か?

出生数が増えないことは、1990年代後半からゼロ年代頭にかけて第三次ベビーブームが来なかった時点で確定している。一人当たりの母親が産む子ども数が減っていないのに、全体の出生数が減り続けているのは、そもそも産む母体の数の減少「少母

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フィンランドを見習うのであれば、ありのままの現状を見よう

フィンランドを見習うのであれば、ありのままの現状を見よう

一時期「少子化対策は北欧を見習え」みたいな話がものすごく流行った時期があって、Xで界隈が叫んでいるだけならまだしも、大新聞やテレビまでがそれを言いだしてうんざりしたことがある。

まず、事実を正確に認識することが大事。

世界最高レベルの子育て支援と言われてきたフィンランドでさえ出生率は1.26にまで激減している。1.26は2022年の日本の数値と一緒で、その時は「過去最低の出生率」とかでマスコミ

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構造を理解しないと無駄な負け戦をする

構造を理解しないと無駄な負け戦をする

恋愛なんて平等なものではありません。
そんなことはみんな薄々気付いていたでしょ。まあ、恋愛どころかこの世の中平等でなんかあるわけがないのだが、その辺は置いておいて恋愛の話をば。

男も女もモテる奴は一部。その一部の恋愛強者に集中する。よって、恋愛は1対1になんかならない。一部の強者総取り現象になります。わかりやすくいえば、浮気、二股三股ということです。

ただ、そうした状態も「若気の至り」で若い時

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2023メディア出演まとめなど振り返り

2023メディア出演まとめなど振り返り

今年も間もなく終わろうとしています。
毎年恒例ですが、個人の備忘録としてまとめを載せておきます。ありがたいことに今年もなんだかんだたくさん仕事をいただきました。

特に、今年は本を2冊出しているのがトピックス。

個人的には、青森の三内丸山遺跡、鳥取砂丘、出雲大社という今まで行きたくて行けなかったところに行ったのがよかった。

三内丸山遺跡

鳥取砂丘

出雲大社

以下順にメディアなどに出た内容

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「たまたま」という偶然性が自分の彩りになる

「たまたま」という偶然性が自分の彩りになる

殺人事件とか詐欺とか増税とか殺伐したニュースばかりが目につく昨今、年末にほっこりする記事を見かけました。

このニュースを報じた十勝毎日新聞の人気コーナーに「私の赤ちゃん」というのがあるそうだが、25年前に同じ日の記事に並んで載った2人が、偶然の出会いを重ね、引き寄せられるように結婚したそうだ。

地方ならではの偶然性でもあり、必然性でもある。

記事が出た3年後に家族同士が偶然出会うことも、この

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「真似る」ことから「学ぶ」が始まる

「真似る」ことから「学ぶ」が始まる

マッチングアプリ業者や婚活サービス業者は広告料を払っている広告主だったりするので、メディアは絶対に否定的なことを言わない。メディアによっては、「マッチングアプリのネガな部分を記述した記事は掲載できません」とか表現規制的なことを言い出す出版社系メディアもある。そんなところとはお付き合いしないのでいいのだが、大新聞までもが「PR」表示なしに、マッチングアプリが少子化の救世主だとかいうトンでも記事まで書

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小さな村でいくら出生率が高くても、日本の少子化は改善しない

小さな村でいくら出生率が高くても、日本の少子化は改善しない

政府目標の出生率1.8というけれど、断言してもいいが、向こう30年絶対に達成できない。日本の現時点における出生率の最大値は思い切り楽観視しても1.56で、妥当なところで1.4程度だろう。

そして、そんなことは厚労省の官僚もわかっているけど、「1.8くらいにしておかないと次の選挙が…支持率が…」という政治家のごり押しがあるのだろう。

それはさておき、冒頭に貼った日経の記事では地方の小さな町村の出

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選挙と天下り先のことしか考えない政治家と官僚が制度を迷宮にする

選挙と天下り先のことしか考えない政治家と官僚が制度を迷宮にする

記事にある通りのことなので、いちいち詳細は省くが、所得制限を撤廃したり、支給対象年齢を拡大したり、第三子のカウントを修正したり、といろいろ細切れな追加修正を加えて、「古い旅館が無計画な増築や改装を重ねたがために客も従業員も使いにくい迷宮化する」パターンで、もう作ってる本人たもわけがわからなくなっているのではないか?

これに対して、「いい方向に少しずつ修正されるのは悪いことではない」などというのも

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「結婚は金」の問題であり、それも「額面給料ではなく手取りの問題」

「結婚は金」の問題であり、それも「額面給料ではなく手取りの問題」

私自身も少子化に関する専門家としていろいろなメディアから取材を受けるが、最近閉口しているのは、岸田内閣の異次元の少子化対策発表以降、「俺もいっちょかみしたい」という門外漢が増えて、政府の少子化対策と同等の的外れなことを言う内容を何の疑いもなく取り上げるメディアがあることだ。

中には、「政府の家族関係支出GDP比を増やせば少子化解決(ハンガリーを見習え)」とか「今子どものいる夫婦がもうひとり産めば

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