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【書評】女二人のニューギニア(有吉佐和子 著 河出文庫)
11代目伝蔵 書評100本勝負 48本目
書店で本書が目に飛び込んできた時、手を伸ばしのたは特別理由があったわけではありません。そもそも有吉佐和子の小説を一冊も読んだことがなかったんですから。ただ随分前に急逝して忘れられた作家(少なくとも僕にとっては)であるのに再び再文庫化していることに興味をもったからです。
彼女の小説を一冊も読んだことがないのに強い印象を持っているのは出演したテレビ番組の影
【書評】アクロイドを殺したのはだれか(ピエール・バイヤール著 大浦康介訳 筑摩書房)
11代目伝蔵 書評100本勝負47本目
以前書評に取り上げた「読んでない本について堂々と語る方法」を読み終え、訳者のあとがきをパラパラめくっていたら、随分前に読んだ「アクロイドを殺したのはだれか」の著者もまたピエール・バイヤールであることを知り、俄然興味が湧きました。「面白かった」という記憶はあるものの、その内容については一ミリも思い出すことができず忘却の彼方にあったこともかえって再読意欲を刺激
読んでいない本について堂々と語る方法(ピエール・バイヤール ちくま学芸文庫
11代目伝蔵 書評100本勝負 45本目
唐突ですが、僕は元来夢想家です。だから何か次のような夢想を半分本気で夢見たりします。それはどこか名の知らぬ無人島に1ヶ月ほど逃避してしかもその島はなぜか電気はもちろん下水道が完備されていて食材その他も完璧なので、毎日料理を作りながら、昼間から(或いは朝から)ビールを飲にながら本を読み耽るです。取り敢えず謝っておきます。ごめんなさい。
持ち込む本は100
【書評】原子力時代における哲学(國分 功一郎著 晶文社)
11代伝蔵の書評100本勝負 37本目
本書は昨年9月福井県の敦賀駅前にオープンした複合施設の本屋「ちえなみき」で購入しました。「ちえなみき」は編集工学研究所監修の本屋ですから書棚はかなり個性的です。原発銀座と称されることもある(有り難くない名称でしょうけど)福井県には15基の原子力発電所があります(そのうち3基は40年経過)から本書が目立つ場所に平積みしてあるのは当然かもしれません。
本書の著
【書評】眼の誕生(アンドリュー・パーカー著 草思社)
11代目伝蔵 書評100本勝負36本目
イケシャーシャー
[副]《「いけ」は接頭語》憎らしいほど平然としているさま。「あんなにしかられたのに―としている」(デジタル大辞泉)
だいぶ間が開いたよなぁとは思っていましたが、何と3ヶ月ぶりの投稿で、もうびっくりなんですけどぉ。100本の書評が密かな目標(去年の)だったので要するに目標不達成ですが年も明けたことですし、上記の言葉と共に再開ですわ。