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#短編小説
女子会なんて抜け出して、給湯室でキスがしたい
男社会の周縁で夜な夜な繰り広げられる無法者たちの宴、いわく「女子会」ですらゆきずりの愛は肩身がせまい。
「A子、自分のことは大事にしなよ。」
「…わかってるよ。」
ガラスの天井を見上げながら入社後平行線の報酬を噛み締めて若さを消費するわたしたちの味方は白いサングリア。
社会の中心に居てはおれないわたしたちだからわざわざこんなところに集ったのに、だからこそなのか中心のはしっこにくらいに
【小説】 圭くんのリコーダー
僕の友だちの圭くんのおうちは、ちょっと複雑なおうちだ。
お母さんが、刑務所にいる。オトコトモダチと詐欺を働いて、警察に捕まったらしい。
今から3年前、僕たちが小学3年生のときだ。
その話を聞いたとき、僕のお母さんは一言、
「やっぱり。やりそうだったものね、あの人」
と言ったのを覚えている。僕のお母さんは、圭くんのお母さんのことが嫌いだった。
僕も、いつも公園に迎えに来る圭くん
人形はいりませんか?
私は、二十一歳の女性で、いちおう大学生です。
容姿について、顔は人並みだと思います。
私に好意を持ってくれる男子からは、かわいかったりきれいだったり見えるようですが、逆に、敵意を持っている男子から、ブスと言われたこともあります。
ただときどき、中高大で一人ずつくらい、私の顔がすごくきれいで大好きだと熱心になるファン的な女の子がいましたので、私の顔立ちが特に好みに合う方もいらっしゃるかもしれません。
続・人形はいりませんか?
先日、noteにアカウントを開設し、人形はいりませんか? という文章をupした。はてなやアメブロと比べれば、noteの方が適当と思われた。出会い系サイトやマッチングアプリにはもっと適切な場所があるのかもしれないが、全く不案内であり、トラブルに巻き込まれるのが怖かった。
noteについては、以前、お付き合いしていた彼から勧められたのがきっかけで、半年ほどアカウントを持っていた。その彼と交換日記でもす
【短編小説】コスモス畑と秋の風 #同じテーマで小説を書こう
後ろから由衣の声が聞こえた気がした。振り返ってみたけれどそこに彼女の姿はなくて、見知らぬ女性が3人はしゃいでいる姿が視界に入ってきた。そのうちの1人はギターケースを背負っていた。その姿は彼女に似ても似つかないのに俺は自然と由衣と初めて会ったときのことを思い出していた。
俺と由衣が出会ったのは、とあるビルの地下だった。
得意先との商談に初めて1人で赴くことになった。いつも上司とこなしていることを