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実際に存在する人間について書いたもの。 見た人、近くにいる人。 その人たちから学ぶことについて。
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記事一覧

旦那のこと

旦那のこと

最近登場回数が右上がりな旦那のはなし。

10代からの仲でもう付き合いは長い。

歳を重ねるごとにシンプルになる旦那。

服も、身につけるものはもちろん、考え方がシンプル。

だから、くよくよ悩まない。

だからわたしは相談できない。笑

でも、それはそれでいいのである。

雨に濡れてもお構いなし。傘はいらないという。

まわりからみたら奥さんだけ傘さして、いじわるな奥さんにみえているだろう。

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ラクダと戯れるおっちゃん

ラクダと戯れるおっちゃん

動物園へ行ったときのはなし。

でっかいラクダがいた。

背中にのることもできる。

休憩して伏せているラクダの背中をスリスリ触り何度も何度も頬擦りする。

かなりのラクダ好きなんだろうなと横目でとおりすぎる。

20代くらいの若いカップルがいて、彼女がラクダを撮影していた。

えっ、今撮ったらおっさん映るでっ!!
頬擦りして、めちゃくちゃええ顔はしてるけど、それでもいい?

って、わたしの心は叫

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時代はかわる。

時代はかわる。

子供が喉が痛いと言ったから3年ぶりくらいに通っていた小児科へネット予約した🖥

閉院していた。

そういえばおじいちゃん先生だった👴

いい先生だった。

優しい先生。
優しいの中にも厳しさのある人だった。
だから信頼できた。
先生オススメの本棚には図書館でみかけない絵本もあった。
子供たちが大好きだったのは、さいとうしのぶさんの『あっちゃんあがつく』📕
毎回行くたびに読んでたな📕

先生

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Say Hello

Say Hello

選挙carが道を行く。
家のまわりもはしる、はしる。

『みなさん、どうぞ清き1票を〜!!』
と窓から白い手袋をつけたおばちゃんが笑顔でアナウンス。

知らない人。
見た事ない人。

もちろん向こうも私をしらないのに、キラキラの笑顔で手を振ってくれた。

選挙じゃなければありえない笑顔。
選挙がおわればあのおばちゃんたちが私に笑顔をむけることはない。

損得考えず、いつ何時あの笑顔をつくれたらきっ

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声

わたしは電話が苦手である。
コールセンターで1年ほど働いたことがあるが、今おもえば、何故苦手な電話の仕事に就いたのか。
あの頃の自分に聞いてみたい🦻

それもあってか仕事を辞めてからしばらくは電話の呼び出し音に心臓がバクバクして、これは職業病というやつなのか?と感じたほどだった。

予約をとるのも、できればネットがいい。

直接会って顔と顔で向かい会って話すのが好きだ。

けれどどうしても電話を

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日傘と老夫婦

日傘と老夫婦

仕事の帰り道、車から横断歩道を渡る老夫婦をみた。歳は70代くらい。
老夫婦とよんでは失礼かな。

旦那さんが、奥さんに日傘をさしてあげていたのがとても印象的だった。

靴は色違いのconverseを履いていた。
多分converseだ。
もどきではないと思う。
なかなかお洒落な夫婦だった。

だって70代でconverseよ?
お洒落でしょ。
ファッション興味あるでしょ。

いつだって女性は、エス

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低姿勢なおじいちゃん

低姿勢なおじいちゃん

店にお客が来た。
75歳くらいのおじいちゃん。

店の子から色々やり方を教えてもらう。

フーン
なるほど
そういうことか
と、リズムよく返事をし頷く。

そのやりとりがめちゃくちゃ感動した。
教える側、教わる側
どちらも謙虚なら、のみこみがどうこう関係なく気持ちがいいものだ。
おじいちゃん、ファイト👍👍

創作大賞2023#エッセイ#エッセイ部門

釣りのおっちゃん

釣りのおっちゃん

海へ散歩に行った。

こんぶと梅干しのおむすび握って。

釣りをしている人が多かった。

知らんおっちゃんと話した。

直感でこのおっちゃんと話した方がいいとおもったから。話したかった。

カタクチイワシという種類のイワシを釣っていた。

おっちゃんはツミレ団子汁にしたり天ぷらにして食べるのが上手いと教えてくれた。

5分くらい知らんおっちゃんと話した。

帰り際、おっちゃんが『気をつけてな』と言

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隣のおばちゃん2人組

隣のおばちゃん2人組

親友がうまいランチを食べに行こう!
えぇとこ知ってるから連れたげらぁああー!ってことでオッサレ〜なお店へ連れてもらった。

無農薬にこだわったメニューばかりで、素材の旨みが楽しめて、変わったメニューばかりでめちゃくちゃ楽しめた。

今回、料理に花が入っていて驚いた。
メインのチキン南蛮は、黒い器でタルタルソースに青い花びらがはいっていた。
茶碗蒸しには黄色い花が入っていた。
色から元気をもらった。

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いろんな味がするケーキのはなし。

いろんな味がするケーキのはなし。

月に一度、体のメンテナンスのために整体へ行くことがわたしの楽しみである。
これがあるのと、ないのでは私の1ヶ月の働きっぷりは全く違うといってもよい。

先日奥さんが体調を悪くされ、現在はご主人1人で施術をしてくれている。

奥さんも本当にいい人柄で、ただの客の1人にすぎないわたしであるがいつもよくしてくれるので本当に大好きな夫婦である。

差し入れにケーキを渡した。
『奥さんと食べてください。』

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51歳の友達

51歳の友達

彼女と出会ったのはたまたま家が近所だったのと、散歩中に『こんにちは』の挨拶で、この人は友達になれると直感でわかった。

かれこれ6年の仲である。

一回り半以上歳は違うが、彼女はまさに少女である。

天真爛漫とはまさに彼女のための言葉である。

パワフルで気さく、まっすぐでユーモアがあり、なにより素直である。

食事を彼女とすればどんな食事も豪華にみえる。

一口食べるごとに、目を鶴瓶以上に垂らせ

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運送業のお兄さん

運送業のお兄さん

雨の中、制服がべちょ濡れになりながら荷物を運ぶお兄さん。

車の中で赤信号待ちに外を見ていて気づいた。

荷物は濡れないように大きく腕で抱え込む。

自分は色が濃く変わるほどぬれている。

幼い記憶では、よく私のお母さんは、配達してくれた業者の人に

『暑いからバテやんようにこれ飲みなぁ』とリポビタンを渡したり、アイスコーヒーをわたしたりしていた。
好みが分かれるため、無糖と微糖を用意していたなぁ

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佐川急便の兄ちゃんと、スーパーヒーローな爺さんのはなし。

佐川急便の兄ちゃんと、スーパーヒーローな爺さんのはなし。

会社の草むしりをしていたら、佐川急便の兄ちゃんが配達に来た。

荷物台車にバランスよく8箱積む。
なかなかの高さになっていた。

そこへ近所の爺さんが紙袋を持ちながら一言。

『配達先ちがうの混ざっとったぞ〜』

なんて優しい爺さん。

佐川急便の兄さんも『ほんま助かります。ありがとうございます』とぺこぺこ。

端午の節句の首振り虎みたいやったな。

爺さんは、佐川急便の兄さんも、正しい配達先のお

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