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人生の参考にしたい

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記事一覧

挨拶できる範囲

挨拶できる範囲

産業僧の事業を始めるにあたり、立ち上げた法人の名前をInterbeingとした。ベトナム出身の偉大な大乗仏教僧、故・ティクナットハン師の「人間(Human-being)は、関係性によって表れる存在(Inter-being)である」という言葉からいただいたもので、大乗仏教の根本思想である縁起・空の世界観を表している。

「産業僧」という文字が表す通り、この事業の主な対象は「働く人」を想定している。し

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メンタルヘルス(と妊婦)に容赦ない国が日本だ

メンタルヘルス(と妊婦)に容赦ない国が日本だ

大坂なおみさんに「CM降板」「早期引退」求める声が集中しているという。これまで応援していた人が手の平を返したように、彼女を攻撃している。これは一体どういう現象なのだろう。

記事にはこう書かれていた。

こんなこと言っている人たちがもし本当にいるなら、彼らは一体大阪なおみさんの、何を知っているというのだろう。

その目線は、「こうあるべき」「こう振る舞うべき」といったルールに基づいており、彼女の真

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公務員からアメリカ、MBAから起業への道。

公務員からアメリカ、MBAから起業への道。

一番最初の仕事は、学校を卒業して、大阪市庁で公務員をしていた時、それはアルバイトではない、初めての「本業」であった。でもなんだか、がっかりしてしまった。単調な毎日。ルールに沿うだけの仕事。面白くないのは自分が本気で取り組んでないからだろう、そう考えて、あれこれ工夫してみた。一生懸命やってみた。心底取り組んで見たら、何かが変わるだろう、そう思って。

市の教育委員会の仕事だった。事務職とは言え、それ

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人は死ぬとどこへ行く? お坊さんが語る「死後の世界」

人は死ぬとどこへ行く? お坊さんが語る「死後の世界」

 言うまでもなく、死は避けたいものです。しかし、永遠に生きることはできません。では、この世の命が尽つきたら、どこに行くのでしょうか?それについての話は、世界中で語られています。これは、「死ぬとどこへ行くのか?」が人類の関心事であり続けているということです。日本でも古くから、さまざまな言い伝えがあります。その中には、ロマンを感じさせる話も見られます。

さまざまな「死後の世界」

◉黄泉の国
 日本

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過去の闇は今を戦う武器になる。今始まったばかりの人生に、あなただけの武器を

過去の闇は今を戦う武器になる。今始まったばかりの人生に、あなただけの武器を

私は双極性障害を持っています。
体も心も満身創痍だった頃、マンションの7階から身を投げたこともあります。何度も追い込まれて暗闇に迷い込んで、今の私があります。

あなたには、相談できる人はいますか。
私には頼れる人が周りにいませんでした。
そばに家族や恋人がいても、一体どこまで自分の悩みを理解してくれているのか、痛みの根っこまできちんと掴んでくれているのか、わからない。
そのうち周囲に対して疑心暗

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Vol.119 50歳上の友

Vol.119 50歳上の友

今年も父の命日がやってきました。
例年通り、週末はお寺で make merit* してきます。
*このmake merit… 日本語に翻訳しづらいのですが、タイの仏教文化において貴重な、徳を積む行いの1つ。お寺でお供えしたりお経を唱えたりします。

さて今年は2人の人物を取り上げます。最初に登場してもらうのは50歳近く年上の“友人“ で、私がまだ東京で仕事していた頃、私の講演を聴きに来てくれて出会

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