記事一覧
シェアハウス・ロック0511
ハリー・ベラフォンテ1960年in Japanを発見
前述のカーネギーホール・コンサートは、1959年のことである。その翌年、ハリー・ベラフォンテが来日した。
1960年の日本公演は2日間だったはずで、その公演を見た三島由紀夫は、ベラフォンテを「褐色のアポロ」と言っている。さすがうまいこと言うもんだね。新聞に掲載されたコンサート評中の言葉なのだろうが、私は、当然リアルタイムで読んでいるわけで
シェアハウス・ロック2404下旬投稿分
世界0421
「世界」は、福澤諭吉が明治2年刊の『西洋事情』において、worldの訳語として用いたのを嚆矢とする。ウソウソ、口から出まかせです。でも、本当にそうだったとしても、それは単なるマグレ当たりだ。
世界は明治以降の言葉と思われるかもしれないが、実は江戸時代から使われている。私は、渡辺保さんの『東洲斎写楽』でそのことを知った。
話がちょっと横道にそれるが、あるキーワードが本のタイトルに
シェアハウス・ロック0510
『ダニーボーイ』について、私が知っている2、3のこと
『ダニーボーイ』は、もともとはアイルランド民謡の『ロンドンデリー・エア』である。イアン・マッコ―マックという戦前の名テナーが歌詞を替えて歌い、世界中に知れ渡ったものであると、これもどこかのライナーノーツで読んだ記憶がある。記憶と言っても、60年前の記憶だ。
で、あてにならないのでネットで確かめたところ、どうも「イアン」は記憶違いで、「ジョン
シェアハウス・ロック0509
ハリー・べラフォンテは私の先生だった
ベラフォンテという人は、私にとって、即座に音楽の先生になったわけだが、当然英語の先生にもなり、また、人文科学系の先生にもなった。
最後のひとつがわからないと思う。『ダニーボーイ』は戦争で死んだ我が子を悼む歌であり、これはどの戦争のことかと思ったわけだ。当時はインターネットなんかなかったので調べるのも大変だったが、どうもダニーくんは外国に行った様子もないし
シェアハウス・ロック0508
初めて買ったレコード
私が生まれて初めて買ったレコードは、ハリー・べラフォンテのカーネギーホール・コンサート(1959年)の抜粋版『ダニーボーイ』だ。シングル盤。小学4年のときである。これはミラード・トーマスのギターだけで始まる。
その『ダニーボーイ』が素晴らしかったので、それからはレコード店に頻繁に出入りし、カッタウェイ盤でカーネギーホール・コンサートの他の曲目のシングル盤を買いあさった。
シェアハウス・ロック0507
『翻訳語成立事情』
表題は、『翻訳語成立事情』(柳父章、岩波新書)のことである。つい最近、古本市の3冊100円コーナーで発見したものだ。まだ、きちんと読んでいない。きちんと読んでいないものの、この本も、近代日本語の成立を考えることになってからすぐに読みたかった本であると思った。『哲学字彙』と同様である。
ちゃんと読んでいないので、とりあえず目次を紹介する。
1 社会 societyを持た
シェアハウス・ロック0506
【Live】飲み会 in シェアハウス
先週の金曜日は、前に何回か出て来た四谷のライブバー「461」(夫妻)が、我がシェアハウスに遊びに来た。
出迎え後、まず京王堀之内駅の南方2㎞ほどのところにある長池公園に、「見附橋」なるものを見に行った。これは、四谷見附にある橋(いまもある!)を改築するときに、その半分ほどをこの公園に移築したものである。それで、「見附橋」だ。私らがこっちに移住してきて割
シェアハウス・ロック0505
英語がひとつで訳語がいっぱい
前回は、後半でとんでもないことまで言ってしまった。今回は、本来の「近代日本語をつくった人々」シリーズに近いことを申しあげる。まあ、前回のトンデモは、今回のお話のマクラだと思っていただければありがたい。
まず、マクラの続きから。
そもそも、「言語記号の音声(形態)とその意味との間には必然的な関係性はない」わけだから、言語A―意味―言語Bが、そんなにすっきりいくは
シェアハウス・ロック0502
華英・英華の辞書
福澤諭吉が万延元年遣米使節の軍艦奉行・木村摂津守の従者として咸臨丸に乗り、サンフランシスコに渡ったことは『シェアハウス・ロック0426』(「福澤諭吉」の項)でお話しした。このときに諭吉は、『ウェブスター大辞書』の簡易版と『華英通語』を購入したこともお話しした。
『華英通語』に、福澤自身が英語の発音と中国語の訳語の日本語読みをカタカナで加えたものが『増訂華英通語』である。これは
シェアハウス・ロック2404中旬投稿分
明治時代の言語の断層0411
近代日本語は明治期にそのおおかたが整えられたと思う。だが、その明治期内でも、相当の変遷がある。それを知ったのも、自己流でコツコツ勉強をした過程で、である。
福澤諭吉は明治2年刊の『西洋事情』に、
譬へば訳書中に往々自由(liberty)通義(right)の字を用ひたること多しと雖ども
と記している。ここで、rightを「通義」としている。
だが『学問のす
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シェアハウス・ロック2404初旬投稿分
【Live】忙しい週の後半0401
忙しいときは、忙しいことが重なる。これはどういうことなのだろう。
先週前半は本当に忙しかった。後半も、金曜日はライブを聴きに行き、土曜日は飲み会である。なにもない週(こっちのほうが、実は多い)は本当になにもない。散歩に出るくらいしか外出しない週すらあるくらいだ。
金曜日は、モリさんというピアニストのソロライブだった。
ここから先は、私の言っていることの
シェアハウス・ロック2403下旬投稿分
絶対と相対のあわいに0321
伊藤亜紗さんは、子どものころにピアノを習っていたという。今回のお話は、その関連である。
たぶん「体感」という語/概念を導きたかったのだろう、伊藤さんは楽譜に書かれる速度指定に触れている。
速度指定には、2種類ある。
ひとつは、♩⁼60などという表記で、これは「絶対速度」と言える。1分間に四分音符が60個という意味である。もうひとつは、アンダンテ、アレグロなど
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シェアハウス・ロック2403中旬投稿分
改めて『ぼけと利他』(伊藤亜紗/村瀬孝生)0311
『ぼけと利他』を読みながら、この本のわかりにくさを解決するヒントになるかもしれないと思った箇所には付箋をつけた。16箇所に付箋がついた。こんなに付箋をつけた本は初めてだ。
つまり、今回から、中身に入るわけである。
言い忘れるところだった。以下、数字は付箋をつけた番号で、よって数字そのものには特に意味はない。それに続く文章は『ぼけと利他』から
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