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記憶に残っているひと【1】あの日一緒に桜をながめたおばちゃん
何かを共にしないと、人はただの、ヒト。
これから気が向いたときに、記憶に残っているひとについて書いていこう。
ベトナム留学から帰ってきてすぐに就活の荒波に揉まれ、パラレルワールドのようで辟易していた頃だった。すでに何社かはエントリーシートを経て面接へ進み、そのうち何社かからは既にお祈りメールが来ていたかもしれない。
帰り道、ふと、「桜が見たいな」と思った。
方面は全く違っていたが、中学・高校・大
『城崎にて』の類の書きもの
暇だ。
部屋を10時にチェックアウトしてしまって、新宿駅への直行バスまで、あと4時間半もある。いま、ようやく10:40。
先程までいた直行バス客用の控室は、畳敷きに座布団がたくさん置いてあり、外も少しは見えたけれど、何だか避難所みたいだった。薄暗いし、オバチャンたちのお茶会が賑やかだしで、みじめな気もちになったので、すぐに出てきた。
それで、今、お食事処にいる。難民。コーヒー飲み放題だし、静かだ
7/24 Sun. スケッチ
新品の本を買いたい時っていうのがあるのだ。
ぼわんと過ごした日曜日の夕方、すこし湿度の抜けた夏の風がふく。
公園では蝉がしぐれ、カラスがなき、カモは水浴びをし、おじさんはアフリカの太鼓をたたいている。
部活がえりの高校生。ひとりでサッカーボールをける男の子。犬の散歩をする夫婦。
明日から読みはじめる村上春樹は、きっとおもしろいはずだ。
職場のランチタイムが脅かされている。
出社日のお昼はいつも、公園でピクニックをする。
一日中まっ白いオフィスで画面とにらめっこしているので、光合成できるこの時間はほんとうに幸せな気持ちだ。
ところがこのところ、ヤツらの急接近により、私の快適なランチタイムが脅かされている。
そう、カラスだ。
接近レポート~3月2日 (水)~
手作り弁当(おむすび、唐揚げ、みそ汁)を広げていたところ、ヤツは隣のベンチに飛んできた。置きっぱなしだった幼
みんなのほんとうが知りたい
私は、みんなのほんとうが知りたいと思うのだ。
気取った写真でも、いいところだけにトリミングした日常でもなく。
(それも嘘という訳ではないが)
暇をもてあました末の散歩の風景や、澱のように溜まった虚しさ。わざわざ他人に言うほどでもないけれどクスッと笑っちゃったこと、情けなく思ったこと、びっくりしたこと。
たとえば、今私がこれを書いているマンションのベランダで、カラスが目の前30cmのところを横