記事一覧
ワタクシの政治的流儀【エッセイ】二八〇〇字
「五本に一本は書かねば、筆が腐る」ということで、政治ネタ。そのTOP画像は、昨年4月の新宿区議会議員選挙のポスターを真剣に見つめ話し合う中学生カップルの写真。こんな子たちが多く育てば、日本の政治成熟度も高まるのだが。
東京15区:59.3%、島根1区:55.38%、長崎3区:64.55%
先日の補選のこの数値、「投票率」? いや違う。だったとしたら、(高率とは言えんけど)まだいい。悲しいかな
スタート【エッセイ】六〇〇字
早大エクステンション「エッセイ教室」春講座が4月6日から始まった。年末からの1か月あまりの入院で、1月からの冬講座は全休。春講座の初日6日も欠席したので、先週13日が、久しぶりの授業になる。
6日に出た1回目の課題は、「スタート」。死に損なったワタクシには格好のお題と思いきや、「男と女」を絡めろ、と師匠がおっしゃっているとのこと。まだ「再」がつくなら、しっぽり感のある内容にできるかもしれないけ
節酒のススメ【エッセイ】二四〇〇字
「悪いこと言わない、酒、やめた方がいいよ」
週2日の休肝日でも、なかなか実行できない、そんなあんた! 週2日なんて言っているからできないんだよ。思い切って、酒をやめてしまいな。命に関わるような病気で入院したと思ってさ。やめるほうが、楽。どうしても飲みたければ、週2日だけ飲む。逆にする。このほうが飲める日が待ち遠しく、楽しみになってきて、酒の美味さが増すってもんだ(ホント、そう思うよ、今)。でない
生きがい【エッセイ】一四〇〇字
お騒がせの退院から体力が徐々に戻ってきており、中断していた通信講座の課題を確認する余裕もようやく出てきた。すると課題は、なんと「生きがい」。死に損なった人間に、あまりにもタイムリーすぎる。これまで「生きがい」なんぞ、まったく意識してこなかった。ただただ前を向いて進んできただけ、猪突猛進の猪だった。
内閣府の2021年の調査によれば、60 歳以上の男女(2,435 人)に、現在どの程度、生きが
もう「政治屋」はいいよ【エッセイ】二八〇〇字
「裏金」事件。政倫審でも正直に答えようとしない、ウソをつく。その場に出てこないヤツもいる。このあと証人喚問をやったとしても(たとえ罰則規定があろうが)同じこと。規制する法律を何度変えても、これまでの繰り返し。「政治屋」が、自分たちに不利な法律を作るはずがない。これまで騙されっぱなしではないか。その体質は変らない。「政治家もどき」「政治屋」にはご退場願い、そろそろ国民目線に立った、政治に誠実にむき
もっとみる怪我の功名【囁きエッセイ】三二〇〇字
レッドカードからイエローに変ってなんとか入院1か月でシャバに戻された、ワタクシ。これまでの何度かの入院とは違って、全身の皮膚をするりと脱ぎ捨て、ほやほやの皮に覆われつつある感覚なのだ。
退院して自宅に戻る前に、四谷三丁目の和菓子屋で「元祖イチゴ大福」(脂質制限があるなかで許される嬉しい逸品)を入手。1か月ぶりにコーヒーを淹れ、ベランダに出て大福をほおばり、コーヒーを口にしたのだが、とても苦く感
旅支度【エッセイ】一四〇〇字
当たり前のことだけど、いつ、突然、旅立ってもおかしくない。当たり前のことだけど、形あるものは、みな消えて無くなる。それを、どこかで「ひょっとしたら、自分だけは違うんじゃないか」と、思うところに悲劇、いや喜劇を招く。「お、きたきた。いいよ、いつでも。準備はできているからさ」と思えば、明るく旅立っていけるのではないか、と思った、この一か月の入院であった。あんたなんか、私・俺の重篤さに比べればまだまだ
もっとみる「時間」【エッセイ】一八〇〇字(復帰第一作)
エッセイを書く。料理をする。考え事をする。そんなときに決まって聴く(かける)CDがある。"Don't Worry, Be Happy"が入っている『THE BEST OF BOBBY MCFERRIN』である。5年前。ニューヨーク旅行の際に予定していたブルーノートに出演するからと、繰返し聴いていたボビー・マクファーリンの1枚である。その後も、部屋に流しっぱなしにすることが多い。歌詞が単純で全体を
もっとみる憂い【エッセイ】二〇〇〇字
この投稿のあと、休養します。
実は最近、体に異変を感じ区の健康診断を受けていました。結果、再検査を必要とする部位が明かになりました。本日、通いなれている慶応義塾病院への紹介状をもとに、精密検査のための入院手続きに入ります。その後、楽観的に判断しても手術になろうかと、予想しています。つきましては、4年続けてきた週二投稿をいったん休ませていただきます。帰還がいつになるかわかりませんが、1か月を想定
おせっかい【エッセイ】二五〇〇字
過去に、『おせっかい』でこんなことを書いたことがある。
10年前、現役だったころ。取引先のYさんとわが社スタッフHの女性2人との、いきつけの寿司屋(写真の店)での食事会のこと。おふたりが着いてすぐ。ダイエット中のHに、『炭水化物が人類を滅ぼす』という本をプレゼントした。するとYさんがおっしゃった。「今からお寿司を食べようとしているときに、渡す本じゃないでしょ!」と。結果、値の張るネタをたらふ
思い込み【エッセイ】二〇〇〇字
「酒、やめる!」
そのあとに「日本酒は。ネ」なんて、姑息なことは言わない。アベ何某元首相がお得意だった「ご飯論法」のように。正確に申し上げると、「アルコホールを、毎日、呑むのはやめようと思う」だろうか。友との呑みや食事会、なにか特別な日以外は呑まない、ようにしよう、と決めたのである。
実は10日前の深夜、トイレで起きた際に催し嘔吐したことがあったのだ。20年ぶり。ショックだった。そんなに大量に
ある「エッセイ修行場」の話【エッセイ】二六〇〇字
わが「エッセイ教室」の秋期講座は、先週の土曜日が最終日。冬期講座まで1か月の休みに。苦悶の日々からの解放感がある一方で、虚脱感もある。それほどに充実した「修羅場」、いや「修行場」なのだ。
今期も妙妙たる作品たちとの出会いがあった。なかには、活字となる子たちもいるだろうが、そのほとんどは、その「修行場」での披露で終わってしまう。それではあまりにも不憫。その意味でも、このnoteの場を活用すること