記事一覧
Dの世界の日本文学を真剣に考えてみた/『力と交換様式/柄谷行人』読書感想文
画/透視 Clairvoyance /村上隆 より
10年ぶりに長編小説を書いています。ここ半年間は小説の題材を求めて、高野山で結縁灌頂を受けたり、ChatGPTにメタフィクションを書かせたり、AV監督さんとその仲間たちと対話したりと、とても自由な時間を過ごすことができています。中でも、学生時代に学んだ本、好きだった本をもう一度手に取ることができたことは、幸いでした。
その流れから、今回柄
エッチなビデオを観て感動して泣いた話と哲学対話
今年は哲学と宗教をテーマに記事をいくつか書きました。振り返れば、なるべくロジカルで筋道が通ったときの気持ちよさを大切に、少しでも深く重く暗い所に潜るように記事を書いた1年でした。それは小難しく、ちょっと厄介な、そんな記事だったかもしれません。そしてそんな2023年ラストを飾るnote記事は、振り切って猥談です。
はい、未成年と苦手な人は回れ右!
実をいうと私もそう。どちらかというと性的なことに
オノマトペルの音楽世界が好きだvol.2/和の楽曲の秘密
『オノマトペルの曲を聴いていると、和の要素と、洋の要素のバランスがいつも絶妙だな~と感じます。懐かしさも感じますが、ライブ会場やカフェで聴いても耳馴染みが良くて最高です!こういう和洋折衷の要素のルーツやアイデアの源泉、ここを聴いてほしい!というポイントをぜひ教えてください。』
工藤「セットリストによく入れている、『百鬼夜行』『ありをりはべりいまそかり』のサビで出てくるペンタトニック・スケールがそう
高野山結縁灌頂を経てChatGPTと対話する/曼荼羅とインターネット網の関係について訊いてみる
高野山にて春季胎蔵界結縁灌頂を受けてきました。
高野山の僧侶と参加者の真言が堂内で反響し、エフェクトする様は圧巻でした。教えてもらった印を組みながら、自分も真言を唱え、目隠しをして歩きます。 前の人の背中に指を当て、その感覚をたよりに歩くことになります。
そして僧侶に誘導され、樒(しきみ)という華を曼荼羅に落とす投華(とうけ)を体験できました。
樒を落とした先には曼荼羅があり、自分と縁を結んでいた
それは変化し続けるそれはあらゆるものと関係を結ぶそれは永遠に続く/意味の無意味の意味
『それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く』
作家:宮島達男
赤い光を放ちながら点滅する無数のデジタルカウンター。その数字は様々な速度で1から9まで数えたのち、0の代わりに闇が表示され、また1から数え始める。なかには9まで数えた別のカウンターからの信号を受けてカウントするものもある。
カウンターひとつひとつを個人に、その集合である全体を組織とみることもできるし、また世界
明るく正しい作品だけが人を癒せるわけじゃない
「やばい、もう限界かもしれない・・・」
認めたくない、まだ認めていないけれど、僕はどうやら少し鬱っぽい。
僕は夢だったSEになれたのもつかの間、入社した会社は超ブラック企業で残業に追われる日々を送っていた。毎朝鉛のように重い身体を無理矢理叩き起こし、ぼんやりした頭でコードを書く日々を送っている。
少し気晴らしをしようと美術館を訪れた。なるべく明るい雰囲気の展覧会を選んだ。六本木ヒルズの森美術
youtube小説家だった私がAIが書いた小説なんて全然怖くない理由
売れたいと願ってしまった物書き志望者にとって、世界は地獄です。
なぜならば、驚くほどに物書き志望者はどこにでも溢れていて、売れたいと願ってしまったとたんに「早い」「安い」の価格競争が始まるから。そして承認欲求を満たすための「やりがい搾取」が始まるから。
その上、最近ではAIが文章を書くのも少しずつ知られて来るようになりました。「早い」「安い」で勝負していたら、機械には勝てない。もう、すり減らし
渋谷・煩悩の街を走るということ/異生羝羊心なう
深く深く深く自分を知るということは、遠く遠く遠くから自分を観るということなのではないか、という予感がある。
この予感は、今私が生活の中で縛られている思考の枠、言葉の枠の外に出られる予感、と言い換えられるかもしれない。枠の外には、もう少し豊かな世界が広がっている気がする。それが何かはまだわからないけど。
この予感と共に、私は今、京都のお寺と、高野山に修行に行こうとしている。今は渋谷で暮らしている
もののふナイトパレード オノマトペル×中塚武@月見ル君思フ
彼らは大人なのか子供なのか、正解はどっちなんだろ?
拡張家族の横沢ローラのオノマトペル×中塚武ライブを観に青山の月見ル君思フへ。
アンデルセンや宮沢賢治、ファミコンのパックマン、伝説の猫が出てくる子供の世界にトリップしたかと思えば、超絶技巧のピアノ、ハイセンスなアレンジ、そしてステージ上での音楽仲間への気遣いは、大人の矜恃。
ライブの度に、次から次へと素敵な音楽仲間が繋がっていくのは見ていて私