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年中夢求

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ラクな介護の仕方を混ぜつつ ちょっとだけ難しい話なんかも。 リアルな介護と理想の介護 いつか自分が受ける側に立つときの参考になればとm(_ _)m
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悪性グリオーマⅠ

悪性グリオーマⅠ

信号待ちをしているときにふと思った。結局私の心にべったりとへばりついた寄生虫は、私に幻想を与えるだけ与えてくるけど、寄生しているから私の一部になっていると言うことを。

脳内にできた悪性のガンのことをグリオーマというけれど、まさにそれだなと感じる。

頭の中で色々考えても、無駄なのに、あーだこーだと煩い。それを煩わしく思ってため息を一つ吐き出して気付いた。

私のグリオーマはいつも同じことを言って

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すりこみ

楽しいことは、身体が覚えている。

感情とか思考とか簡単に飛び越えて、身体が動く。ただそれだけなんだ。

そこに感情とか思考とかぐちゃぐちゃに混ぜ込んで、わけわからんくしても

残るのは最初の振り込み。

私達の脳はヒヨコかいな(笑)

介護の仕事は楽しい。そう思っていた。でも違った。

私が楽しいのは介護の仕事ではなくて、

人に携わることが楽しかったんだ。

そう気付いた。私のなかにすりこまれ

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見えない旅路のなかで

見えない旅路のなかで

リアルの友達なんか、いなくてもいい。

そう思う人って、コト最近多い気がするの。リアルよりリアルなsns時代だもの。

声だけ、文字だけ

繋がりあうことができる時代に今いきている

何故そんな時代がきたかといえばそれだけ私達は繋がりを求めて進化してきたんだね。

愛は

バッタもんの幻想たちが、私達の思考を膨大に膨らませて破裂する

リアルの友達からの愛を素直に受け取れないうちは、まともな恋愛が

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再会

再会

目が覚めると泣いていた。

号泣だった。涙があふれてきて、あふれてきて止まらなかった。夢のなかで私は確かに生きていた。夢と現実の境目はなかった。あの世界の私も、本当の私だった。それを、残したい。という思いがただそこにあるだけだった。

ある街を私はひとりで歩いていた。なんとなくこちらを伺ってくるある男性に気付いたものの、その男性に見覚えはなかった。

男性はニコニコと笑っていて「こんにちは」と私に

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団地に住むということ

団地に住むということ

70代の男性、女性。各々が独り住まい。

「夫婦」なんていう概念に囚われなくなりはじめた世代である。

団塊世代の先駆けだろうか。

家とか、土地とか持たずに暮らしている。生活保護を受けながら、悠々と暮らしている人も居る。

彼らが自分の人生について、この団地のなかで考える時間はどのくらいあるのだろう。

今、世間では「人生会議」という名の「ACP」(アドバンスケアプランニング)が少し話題になって

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認知症という名の光。

認知症という名の光。

丁度私が小学生とか中学生の頃、アウシュビッツやら三重苦やら、色々…持ち出してネタにする授業が多かった。ヘレンケラー、コルチャック先生なんかもそのひとつだった。

これは何かと言うと単純に「今平和です」ってことを表していたわけです。

人間て変な生き物なので、自分より苦労している人達をネタにして「私達は幸せですよ」という訳ですね。

広島長崎が世界から色々言われるのもその一つ。これっておかしいと思い

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良い施設、を目指す落とし穴。

何をもって良い施設と呼ぶか?はそれぞれいろんな見方があるので一概には言えないかもしれませんが、でもそれぞれの施設の中には、どんな施設であれ「良い施設になるための目標や課題」があるはずです。

昔の話ですが、「痴呆症」というものに該当されていた方が入らされていた施設、それは本当に人権などがないようなものでしたが、いまでこそそういった施設は少なくなりつつある、というか、ある程度「高齢者」としての枠組み

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介護士の職権乱用について

「本当にありがとう」
そんな言葉を 利用者さんから貰えることで
また頑張ろうと思える・・・・なんて。
職権乱用だと思う。
それは介護には全く必要がない話なのに。

介護って本当は感謝されるものではないのにね。

だけど世の中には
感謝することで、誰かの役に立っていると思う人
感謝されることで、誰かの役になっていると思う人
がいて

一見それはバランスが取れているかのようにも思えるんだけど、
でもよ

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介護士の未来。

介護士の未来。

誰も、介護士の世話になんかなりたいと思わない。自分のことが、自分でできなくなる日のことなんて誰も考えたくない。
病気とは、少しだけ違う。生まれてから全く病院にかからないという人は、この地球では少数派だと思う。だから、医療とは少し違う場所にある。だれも、介護を受けることなんて考えたくないのだから。

でも、病院のない国、地域があるように介護という概念自体がない場所もある。それが良いのか、悪いのかとい

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経営と社会貢献からみる介護。

世の中には企業の発展がそのまま社会貢献となっている会社がたくさんあります。そういった企業は会社の発展をある通過点として考えており、その先にあるものがきちんと見え、そこに向かって常に成長し発展しつつ、変わらずに顧客のニーズに応えていますよね。
そういったものを経営戦略などとして、セミナーなどで学ぶことも必要なのかもしれないと、最近密かに思っています。

介護という業界そのものが、ひとつのマーケティン

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介護士っていう職業への考察。

介護士っていう職業への考察。

なりたい職業NO1 に介護士が上がる世の中にするしかないと最近は思う。ただし、期間限定で。期間は2020年~2050年まで30年限定で。
ずっとではなくていい。別に私は介護士自体を神聖化したいわけでも何でもないし、むしろ無くなってしまう時が来れば、それだけ必要度がなくなった世の中になっているわけだからそのほうが良いとさえ思う。
ちょうどベビーブームのころの人たちが高齢を迎える時期の期間が終わるまで

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依存心と介護

依存心と介護

介護という言葉の意味は、障害者の生活支援および高齢者、病人の世話をすること。だから、例えば家族から世話をされている人は「介護を受けている」ともいえる。
でも、家族間においてその人にそういう生活支援が本当に必要なのかどうなのかをマネジメントしてくれる第三者というのは、ほぼ入らないといっていいかと。仮に入ったとしてもそれを受け入れられないかと。
実際、障害者や高齢者のケアマネジメントもその人自身の有り

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価値観という名前の色眼鏡

価値観という名前の色眼鏡

昨日大好きな人とのやり取りの中で
自分がどういうスタンスでこの仕事をしているのかってことを再確認した。
漠然とこうというのをもちながらも、きちんと言葉にすることはあまりないから。でも言葉にすると自分でも驚くぐらいすらすらと出てくるものだ。

人間誰しも「これはこうだ」という思い込みがある。其れが他人とのすり合わせの中で「価値観」になっていく。すり合わせというのはある意味で、自分自身の中での「正当化

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介護のイメージ

介護のイメージ

介護を全くしたことがない人が、抱くイメージとはどんなものなんでしょうか。皆さんの中にもきっと、漠然としたイメージがあるのではないかと思います。
私自身はというと、中学生の時に90歳の男女の現実を目の当たりにしました。認知症という、昔でいうところの「痴呆」にかかっているかいないかは抜きにしても、90歳の男性、女性について、きちんと知ることができるチャンスに恵まれていた私はラッキーなのだと思います。

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