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詩小説⑥『ターミナル』

移ろいゆくはなんだろう
季節でもなく涙でもなく
伝えるとは難しいですか
伝わるとは奇跡に等しい

揺らぎ流すはなんだろう
後悔でもなく思い出でも
出逢うとは必然でしたか
出逢いとは奇跡に等しい

何も、ままならないまま
降り積もっては馴染んで
冷えて解けて温まるなんて
どこか体の一部にきっと
今もあなたはいるのでしょう

移ろいゆくはあなたと私
思い一つで距離は変わり
状況一つで空気すら違う
叶えられる事はいつから
限られてしまったのでしょう
それすら変えられたはず

思い浮かんでも掴めないまま
感じ知っても言えないままの
私たちの気持ちはまるで
隠されたまま通り過ぎる永遠
あなたはどうして辛くないの

仰ぎみる色とりどりの未来と
泳ぎ射るどこかで離れた約束

傷だらけでも
痛くなければいいのにね

自分で見つけた幸せと
誰かが見つけてくれた幸せ
自分で差し出せる幸せと
あなたがくれた沢山の幸せ

ただ同じものを見て
綺麗だねと笑いたかった

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