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日常雑記

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東京在住の30代女子にも思うことあり。 これから自分探しをするつもり。
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15分間のエンターテイメント

月曜から土曜の朝8:00といえば、

NHKの連続テレビ小説。

個人的に好きな女優さんと題材に惹かれて観はじめた。

昨日、今日とストーリーは盛り上がりをみせ、私も釘づけになっている。

毎朝、15分間。

こんな短い時間のなかに、ぎゅっと詰め込まれた人間模様。

視聴者のひとりである私を、何がそんなに夢中にさせるのだろう。

そんなことを考えながら、画面左下に映る「つづく」の文字を眺めていた。

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新しい形式へ

新しい形式へ

私は、ドイツに行きたい。

小川 糸さんのエッセイによって、今まで見向きもしなかった国、
ドイツに行きたいと思うようになった。

そのタイミングが、明日でも、半年後でも、何年後かでもいいという姿勢をもつことで、必ず、絶好のタイミングで「行こう」と動き出せるんだと思う。

それまで、昨日より今日、今日より明日。

ときには歩いて、ときにはジャンプして、そして立ち止まったっていい。

自分の歩幅で、私

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ドイツからの風

ドイツからの風

年齢や環境の変化とともに買い物カゴが軽くなった気がする。

これは、物を見る目が肥えたのか、もしくはただ自分がケチになっただけなのか、そんな思いが頭の中を泳いでいく。

前々回のエッセイに書いたように、私は20代前半から中盤にかけて自分を着飾ることに必死になっていた。ひと目を気にするあまり、稼いだお金を一瞬で洋服やアクセサリーに変えていたのだ。

それが、いまや買い物カゴには必要最低限なものしかな

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いま このとき の 本

いま このとき

わたしと同じ本を手にとって

読んでいる人が

何人いるでしょう

そんな誰かさんと

わたしの身体には

同じ色したジュースが注ぎ込まれているんだわ

あなた

あなた

世界には

やりきれないくらい優しい言葉があるのです

さっき流れてきた歌にも

たくさんありました

いま

きっと私はあなたのことことを考えていたのでしょうね

鼻の奥がツンとします

浪費の果てに

浪費の果てに

私は、ずっと、自分が貧乏性の気質を引きずっているんだと思っていた。

しかし、最近になってもう少し深い考察のなかで生まれた感覚なのだと、

自分を認めてあげることができるようなった。

20代は、多分、周囲の友達よりもお金を使い、洋服やら靴やら買っていたと思う。

自分を装飾するのに忙しかった。

吉本時代、お金がないからバイト代は生活費と洋服代で消えていく。

その分、食費をどうにか抑えるという

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穴があったら入りたい・3

穴があったら入りたい・3

小4のときに好きだったYくん。

吉本新喜劇の姉さんに「恋せよ乙女」と言われ、

芸のこやしにと、そのYくんに会うことにした私。

彼が住む横浜まで会いにいくことに決めたのだ。

いま考えれば、本当に頓珍漢な発想だ。

Yくんでなくても、そのあと恋心を抱いた人なら何人かいたはずなのに、

その人たちをすっ飛ばして、いきなり10年前の小4の一年間のあいだのみ

好きだった人に、無性に会いたいと思うな

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「穴があったら入りたい」を振り返って

「穴があったら入りたい」を振り返って

昨日まで書いていた

「穴があったら入りたい」

というエッセイを書き終えて、いま一息ついている。

気づいたら、8話にまでなっていた。

そのときの自分の状態を思い出しながら書くので、

もう一度おなじ体験をした気分だ。

8話も使って書いた「穴があったら入りたい」というエッセイは、

簡単にまとめれば、以下のようになる。

1)小4のときに好きだった人に横浜まで夜行バスで会いに行った。

2)

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穴があったら入りたい【完】

穴があったら入りたい【完】

非常階段でならんですわったYくんと私。

いま、懸命にこのときの気持ちを思い出そうとしているのだけど、

思い出そうとすればするほど、まったく理解できない行動で、

私ではない誰かの行動のように感じ、感情を推し量れない。

いや、私なのだけど! ほんと意味不明!

または、私の頭を肩から振り払おうとしているYくんに気づき、

ショックで思考停止させたのかもしれない。

なにはともあれ、

非常階段

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穴があったら入りたい・7

穴があったら入りたい・7

昔の憧れだった人が大きく変化していた。

なんてことはよくある話だ。

むしろ変化していない方がおかしい。

だが、その変化に動揺を隠せない娘っ子がいた。

私だ。

勉強ができて運動神経抜群でクラスの人気者は、

私の妄想のなかで、顔立ちそのままジャニーズのような

アイドル化を遂げていたのだ。

目の前にいるYくんと、昔のYくん。

昔とはいうが、本当に大昔のことなのだということにハッとしてい

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穴があったら入りたい・6

穴があったら入りたい・6

待ち合わせした時間が、刻一刻と近づいていた。

初恋のYくんと久方ぶりに会うのだ。

夜行バスの疲労感がたっぷりと塗りたくられた

顔面をどうにかせねばならなかった。

人生ではじめて降り立つ横浜という土地で、

気忙しく隠れた地下のトイレ。

YOKOHAMAの初見聞が、地下トイレ。

薄い無念さを感じる。

顔面のむくみが徐々に引いてきたのを地下で見守りつつ、

地上ではたくさんの人たちが活動

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穴があったら入りたい・5

穴があったら入りたい・5

深夜の夜行バス。

難波のOCATから横浜までの道程だ。

ボストンバックのなかには、

ストッキング、ハイヒール、

例のワンピースとガードルが入っている。

よし、完璧だ。

私は、鞄の取手を強く握った。

夜行バス初体験という状況も手伝って、

私の運転手のおじさんへの眼差しも自然と熱くなる。

「おじさん、頼んます」

☆彡

いつの間にか寝てしまっていたらしく、目覚めたら朝だった。

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穴があったら入りたい・4

穴があったら入りたい・4

小4のときに好きだったYくんに会いに行くために、

モデル・蛯原友里が着るモテコーデを身にまとった19歳の私。

ここで、お忘れではないだろうか。

当時の私は、太っていたのだ。

新喜劇の楽屋で、中華の出前を2人前ぺろりと平らげてしまうときもあったほど。

第三者から「あのちょっとぽっちゃりした子」と名指しされるには

十分な肉が、私の体にはまとわりついていた。

特に気になっていたのは、太もも

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穴があったら入りたい・2

穴があったら入りたい・2

さて、今日は、昨日の投稿の続編へとまいります。

☆彡

給食の時間の、Yくんによる「ふたりでいいやん」という

一言で完全にノックアウトされた私であったが、

別れは突然やってきた。

学年がひとつ上がり5年生となったととき、

Yくんは横浜に引っ越してしまったのだ。

なんの予告もなく関西から遠い地へ行ってしまった。

悲しい、寂しい。

そんな気持ちを当時の私も抱いたのだろうと思う。

だけ

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