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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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#LGBT

フェミニズムとミソジニーの議論をパワポで考えていたら「無意識の既得権益」が見えてきた。(後編)

フェミニズムとミソジニーの議論をパワポで考えていたら「無意識の既得権益」が見えてきた。(後編)

前回の記事では「射精責任」という書籍の発売をめぐって起きている論争をきっかけに、思考のフレームを整理した。

その結果「◯◯で得をした or 損をした」という経験を拡げようとした場合に軋轢が生まれやすいこと。特に「得をした」という経験を拡大させる場合、得の上限によっては抵抗勢力が生まれやすく、それは同時に「無意識の既得権益」が顕在化するトリガーである、という話を書いた。

後編では、この「無意識の

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フェミニズムとミソジニーの議論をパワポで考えていたら「無意識の既得権益」が見えてきた。(前編)

フェミニズムとミソジニーの議論をパワポで考えていたら「無意識の既得権益」が見えてきた。(前編)

「射精責任」というタイトルの本が出るらしい。

まだ中身はわからないが、なかなか刺激的なタイトルなので、Twitterでは発売前から物議を醸している。

「受精責任もあるだろ!」

という男性からの批判が多いが、今回の件に限らず、この手の議論はよく見かける。

女性だけが損をしている
男性だけが得をしている

もしくは

女性だけが得をしている
男性だけが損をしている

こんな対立構造で語られるこ

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埼玉県LGBT条例に対するツッコミ・ツイート集1

埼玉県LGBT条例に対するツッコミ・ツイート集1

 埼玉県のLGBT条例の内容が、私のようなLGBT当事者から見てもなかなか危ういので、ツッコミ・ツイートをここに収録します。
 過去のツイートも拾って収録してゆくつもりですので、時々チェックしていただければ、幸いです。
 そして、ツイッターユーザーの皆様、お気が向きましたらリツイートをお願いします!

1.性自認による差別禁止は女性スペースの危機2.埼玉のLGBT差別通報窓口の恐怖3.ファミリーシ

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お砂糖とスパイスとなにか素敵なもので

お砂糖とスパイスとなにか素敵なもので

女の子が好き。
対価なんて求めない。
寧ろ、こちらが何か差し出したい。
女の子は皆かわいい。
「女の子は、お砂糖とスパイスと何か素敵なものでできている」
私の好きなアーティストが曲中で言っていた。
いい例えだと思う。
女の子は特別でそんな幻想を抱けるような存在だ。

でも上手く関われない。
踏み入れるのが怖い。
彼女たちの求めるものは不明瞭。
女子特有の空気の読み合いも苦手だ。
昔から、女の子より

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【トランス差別】橋本愛は何故”差別主義者”と言われたのか?

【トランス差別】橋本愛は何故”差別主義者”と言われたのか?

こんばんは、烏丸百九です。

別の話題について書く予定だったのですが、先日発表されたスポニチアネックスの記事がネットで大バズし、Twitterなどが地獄絵図となっていたので、緊急的に対応しようと思います。

まず、批判を受けて当初の意見を180度転換し、潔く謝罪した橋本愛さんの判断の正しさに敬意を表したいと思います。「それは差別では?」と指摘されるとすぐ逆上するのがデフォルトの日本人としては、本当

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ジェンダー活動家よ教えてくれ、「女性」とはなんだ?

ジェンダー活動家よ教えてくれ、「女性」とはなんだ?

人気保守派論客のマット・ウォルシュ(Matt Walsh)がCBSの人気トーク番組Dr.Philに出演し、大反響を呼んだ。ジェンダーをテーマにした討論で、ノンバイナリを自称する活動家カップルを言い負かしたのである。

放映内容をところどころクリップした動画は複数あり、いずれもバズっているのだが、今回の記事ではそのうち2本に日本語字幕をつけた。

また、討論内容を見た世論の反応と放送終了後の活動家カ

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ジェンダーカルトから子供を救え!〜戦う親達〜

ジェンダーカルトから子供を救え!〜戦う親達〜

1:母の叫び

教師とは名ばかりのジェンダー活動家達が学校内に蔓延し、幼い子供達に過激な性教育を施したり、偏ったジェンダー観を植え付けて思春期の生徒達を混乱させ、時には積極的にLGBTQの世界に導いている、という米国の教育現場の実態については、何度もレポートしてきたように思う。月刊WiLL2月号でもいくつか実例を紹介したし、LGBT問題をまとめたサイトFair Spaceでも、学校のみならず行政や

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ジェンダーギャップ指数116位と肌感覚

ジェンダーギャップ指数116位と肌感覚

7月13日に世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数で、日本は116位。G7のなかで最下位なのはもちろん、対象さんカ国が146カ国なので、他国と比べて低い順位なのは明らかでした。

ジェンダーギャップ指数は一見、国の政策や社会など大きな括りの中の話で、私たち市民には関係ないように思えます。しかし、日々 仕事をする私たちにとって大きく関わる『暮らしのこと』でした。

ジェンダーギャップ指数

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「ジェンダー」はフィクション!?ジェンダーレスな世界へようこそ。

「ジェンダー」はフィクション!?ジェンダーレスな世界へようこそ。

ジェンダーはなくなる

私たちを縛り続けてきた、女らしく。男らしく。そんな「ジェンダー」の存在感が近年どんどん薄くなってきてる気がします。

いずれ「ジェンダー」は世の中的にも消えてしまうと思いますが、そんなん待てねえという方のために、今すぐにジェンダーをレスさせる方法をお伝えしたいと思います。よかったら聞いていってください。

少しだけ自己紹介

みなさんこんにちは。あゆみむです。30代、猫と暮

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ノンバイナリー全員を「彼」「彼女」と呼んではダメ、という誤解。

ノンバイナリー全員を「彼」「彼女」と呼んではダメ、という誤解。

ニューアルバム『BADモード』や、世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」への出演で、今また世界中から注目を集めている宇多田ヒカル。

先日、彼女が公表しているセクシュアリティ「ノンバイナリー」について講談社FRaUで執筆し、たくさんのみなさんに好評をいただきました。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

しかし、一部の読者の方から、こんな指摘がありました。

結論から

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女子生徒の制服にスカートではなくスラックスの着用を認めるとどうなる?

女子生徒の制服にスカートではなくスラックスの着用を認めるとどうなる?

フォロー1万人越えの変なTwitterアカウントがツイートした内容が拡散されて1.9万いいねがついていました。
ツイートに共感する声が目立ちましたが、僕は少しモヤっとしたのでその辺を説明します。

まず該当のバズっていたツイートを読み上げます。

職員室で女子生徒のスラックスの制服について、反対派の教員が『女子のスラックスを認めたら男子でスカートを履きたいという生徒が出てきた時に困る』と主張してい

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女の子の姿になって初めて、わたしは鏡を直視できるようになった。

物心ついた時には、

すでに自分の顔が嫌いだった。

ほんとうは女の子として生きていきたいのに!!などと思える余裕は無くて。

ただ一方的に適応を迫られるだけの

地獄のような境遇。

家は宗教団体で、うやうやしく掲げられた教祖の肖像画に睨まれながら暮らす日々。ほかの信者たちからみて、わたしだけが明らかに異質な存在で、教団内の誰とも気が合わない。そんなわたしがいることを両親は明らかに恥じていた。

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男の子もセーラームーンを楽しんでいいじゃない

男の子もセーラームーンを楽しんでいいじゃない

「美少女戦士セーラームーン」の3つのアニメシリーズが、YouTubeで公開される。

sailormoon-officialチャンネルで、随時公開。

この機会に、少しずつセーラームーンを観直している。

公開された30年程前に観たときには、どこか後ろめたい思いがあった。なぜなら、私が男の子だったからだ。

最初は、特に気にしていなかったんじゃないかと思う。ありふれた子どもが、不思議な力を手に入れ

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同性愛者の私の幸せ

 私は同性愛者である。 

 突然だが、
同性愛者には同性愛者にしか味わえない幸せがある。

 正直な話、
男性と女性が、
互いの根本的な違いを愛し合うのは難しいと思う。

 男性と話すと、
つくづく思うことだが、
私たち女性と彼ら男性は、
全く以て違う生き物だ。

 男性と女性は価値観の優先順位、考え方が、大きく違う。

(まぁ、だからこそ面白いんだけれどね。
この世に一つの性別しか存在しなかっ

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