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少しだけ自由になるために、「ミライの小石」に目を向けよう
「“未来”という絵を描いてください」と言われたら、あなたは、何色の絵の具を手に取るでしょうか?
もしあなたが、今年、成人式を迎えた新成人ならば、子供が描く太陽のような明るい色合いではなく、やや暗めの、例えば灰色のような絵の具を選ぶ可能性が、ほんの少し、高いかもしれません。
インターネット調査会社マクロミルが、2022年の新成人500人に対して行った調査によると、約62%が、日本の未来に対して「
ミライの小石23.未来の「消費」と「体験」はどうなるのか?~Z世代を起点に改めて考えてみた~
こんにちは、段野です。
年末にニュースサイトを斜め読みしていたところ、Z世代の倍速視聴・ネタバレ視聴に関するニュースが目につきました(注1)。
Z世代がタイパ (タイムパフォーマンス)を重視して、倍速視聴やネタバレ視聴を駆使し、自分が気に入った作品の視聴だけに時間を費やすことはよく知られた行動です。
私もコンサルティングの仕事では、市場調査や技術調査に臨む際、市場調査報告書の概要、技術
VRワークショップをして何が分かったか
■はじめにこんにちは橘田です。このノートでは、2023年10月24日のサイエンスアゴラオンラインでVRワークショップを実施した「スナック☆mirai」について、実体験を基に振り返りを綴っていきたいと思います。
■未来洞察×VRで何がしたかったか?未来洞察は平たく言えば、未来のことを考える活動です。
私たちは、未来を考える空間を用意し、複数人の参加者で代替的な未来や望ましい未来について話し合ってい
フォーサイター(フォーサイトの実践者)宣言 ~シンポジウムを終えて~
こんにちは、あわたです。
先日ご案内した「未来を先読む力を組織に実装する~欧州・日本の官民フォーサイト活動から学ぶ~」と題したシンポジウム*1は、会場参加約40名、オンライン参加約100名と、盛況のうちに終了しました。
※シンポジウムの告知記事
1.フォーサイトシンポジウム開催による気づき本シンポジウムでは、フォーサイトに取り組む欧州と日本の公共セクター(いずれも普段我々との接触機会は限られ
実践!フューチャーズ・リテラシー(futures literacy) ~「みらいのかけらを釣り上げて、へんてこなみらいを考えよう」の巻~
こんにちは、八幡です。最近、秋がなくなったとよく言われますが、今年は特に「秋不足」を実感する気候でしたね。
食欲の秋、運動の秋、芸術の秋などといったフレーズも、心なしか、あまり耳にしなくなった気がします。皆さんは、短い秋をどのように楽しまれましたか?
さて、いきなりの話題転換で恐縮ですが、未来デザイン・ラボでは、「思ってもみなかった未来に目を向けることで、少し自由になれる」との考えのもと、次世代
未来洞察と私04.未来洞察で言う「気づきが大切」ってどういうこと?
■はじめに
「未来洞察は当たることを狙った予測ではありません。未来洞察をする過程における気づきが大切なのです。洞察とは物事の本質を見極めること、見抜くことです。アハ体験なのです。」
こんな説明を先日あるワークショップの中でしました。ちょっと待ってください。「気づき」って何でしょうか?
株価のように予測が当たって嬉しいのは分かりますが、気づきは何が嬉しいのか分からないとなる方もいるのではないでし
仮想未来人になる?フューチャー・デザインとは?
こんにちは、段野です。
日本総研は、スローガン「自律協生社会」を実現するために、シンクタンク、コンサルティング活動にデザインのケイパビリティを取り込むべく、武蔵野美術大学と提携し共同研究を進めています。
「デザイン」とは程遠い人生を送ってきた私も、いまでは美大との共同研究に参画することになり、「次世代起点のデザイン」というテーマでデザインリサーチを進めています。
具体的には「ある地域の2050
【告知】VR空間で未来を語り合う「スナック☆mirai」、一夜限りで開店します(サイエンスアゴラ・オンライン)
こんにちは橘田です。
このnoteでは2023年10月27日(金)に実施されるサイエンスアゴラ・オンラインでの企画出展に向けた準備の様子についてご紹介します。
※前回の告知記事
コンセプトは「スナック☆mirai」
タイトルにある通り、「スナック☆mirai」という店舗型イベントを実施することにしました。
このコンセプト自体が決まったのは、出展当選の通知があったすぐ後の今年8月9日でした。
未来洞察と私02.実践編・発想を飛躍させるため、想定外の変化の兆しを掴む手法~「スキャニングの楽しさ」について
未来洞察に携わるわたしは日頃からスキャニングを楽しんでいます。趣味がスキャニングと言えるかもしれません。
1.スキャニングとはスキャニングは、想定外の「未来の芽」「変化の兆し」をつかむ手法です。
具体的には、既存の視野の範囲外にある情報媒体に目を向け、「不確実性」の高い未来を示唆する記事を拾い上げ、分析を加える作業です(noteでは、その過程を「ミライの小石」としてお見せしています)。本業や経験