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発達障害者と定型発達(健常者)のコミュニケーションの違い

前回に引き続き発達障害者と定型発達の違いシリーズ。今回のテーマは両者のコミュニケーションの違いについて。発達障害者、特にASDは他者とのコミュニケーションで悩んでいる方も多いはず。その原因を当事者目線で解説しようと思います。

発達障害者の中には学校や職場などで会話をして無意識に相手をイラッとさせてしまった方も多いはず。自分では気づかなくても知らず知らずのうちに相手を不機嫌にさせてたり怒らせてしまったり。そして友達はいなくなり…。なぜそうなってしまうのか。それは、発達障害者と定型発達ではコミュニケーションの目的が違うからだと思っています。

1 定型発達のコミュニケーション

定型発達の方たちがコミュニケーションで重視しているのは「会話の流れ(テンポ)」です。会話の中身についてはそれほど重視していないです。そのため、定型発達は相づちや共感(分かる~!そうだよね!)みたいな感じになります。そのような会話(雑談)を無意識のうちにしています。

2 発達障害者のコミュニケーション

一方、発達障害者がコミュニケーションで重視しているのは「会話の流れ」ではなく「会話の中身」です。定型発達とは逆に流れやテンポは重視していません。なので相手が自分と違う意見を言うと少し黙って考え込んでしまったり、相手の意見を否定しまったりして会話のテンポが乱れてしまい相手を不快な思いにさせてしまいます。

このように発達障害者のコミュニケーションはどちらかと言うとディベート(討論、闘論)やディスカッション(議論)のようになりがちです。読者の皆さんのなかにも有名なひろゆき氏が共演者を論破して相手を困らせたりしている動画を観たことがある方もいるでしょう。

ひろゆき氏の場合はあくまで討論番組で論破芸を披露しているし、相手や視聴者もそれを分かって議論したり観ているので問題ありませんが、発達障害者はそれを普段の日常会話でしてしまっているので、相手を不快にさせているのです
(あと、距離感がバグって失礼なことを言ったりもしています)。

3 ではどうすれば良いのか

私がこのことに気づいたのは数か月前で、それ以来会話のテンポや共感を重視した会話をするように心掛けています。・・・が、そのような健常者仕草はとても疲れます。自分の意見と違っていても相づちや共感しなければばらず、定型発達はこんな大変なことを無意識のうちにしているのか…と思いましたね。

なので根本的な解決策は、本音で語り合える友達をつくることだと思っています。もちろんそんな友達であっても最低限のマナー(親しき中にも礼儀あり)は必要ですが、無理に相手の機嫌をとる必要のある方は本当の友達とは言えないと思うので、分け隔てなくおしゃべりできる本当の友達をつくることが大事だと思います。

もちろんそんな友達をつくれないからこそ、発達障害だと思いますので、そのような方はTwitterでレスバして気分を発散させてみてはいかがでしょうか。

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