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私の自省録

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  • パニック障害治療記

    10年以上、パニック障害と向き合ってきて感じたことを書いてます

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記事一覧

【2024年版】初めてでも安心!温州市交通攻略ガイド

 上海には日本人が多く、旅行先としてもメジャーだ。しかし、上海の外となると、その周辺にどういう場所があるのか知らない方も多いのではないだろうか。今回は上海から気…

100〜
割引あり
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1か月前

中国なのにハングルがあふれる街、延吉を見てきた

 中国には漢民族以外に55の少数民族がおり、規模の大きい民族は各地にその民族の名前を掲げた自治体を持っている。代表的なものがモンゴル族の内モンゴル自治区や、ウイグ…

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1か月前
18

僕と彼女の東北工程

 好きな女の子が初めて自分の部屋に来てくれた。このためにわざわざ有給を使って、約2000km離れた南方から飛行機に乗って、まだ肌寒い北の大地まで。    彼女の冬服姿を…

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1か月前
2

北京の新空港、北京大興国際空港攻略レポート

 数年前、北京には空港が2つあった。北京首都国際空港と北京南苑空港だ。メインの空港は首都空港で、国際線の発着はこちらの空港が担っていて、中国各地への国内線も数多…

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1か月前
9

中国の鉄道ファン必須のアプリ、MetroManを知っているか

 MetroManというアプリがある。これが、中国の地下鉄網を調べる上で非常に便利なのだ。  中国の地下鉄網は年々伸びており、毎年どこかの都市で新しい路線が開業している…

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1か月前

中国の山奥にある謎の大都会、「青田」に行ってきた

 青田、という街をご存知だろうか。おそらく多くの方は知らないだろうと思う。この街がなかなかにディープで面白く、多様な食事も充実していて興味深い場所なのである。 …

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1か月前
3

パニック障害が寛解しました(4年ぶり2回目)

 ここ数週間、調子がいい。発作も出ていないし、薬も飲んでいないし、強制的に不安にさせられる、あの不快な感じもほとんど表れていない。どうして症状が緩和されているの…

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7か月前
9

南京東路と私の道

 「デートしよ」  彼女はそう言って、私の腕を引く。改めてそう言われると、なんだか恥ずかしいな。私はそう返すと、腕を掴んだ彼女の手を払い、指を重ねた。ついさっき…

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8か月前
5

不登校の後遺症

 中国のとある地方都市。私は今、大学院生としてそこにいる。私は思う。まさか、自分が大学院生になるなんて。ましてや、外国に学位を取るための留学までするなんて、全く…

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8か月前
6

パニック障害が寛解していた頃

パニック障害が寛解していた時期が二度あった。 どうして寛解していたのだろう?と考える。 あの頃には、生活を共にする、信頼できるパートナーがいた。 パートナーと言っ…

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11か月前
2

JPOPが聴けなかった

 ここ最近、結束バンドのアルバムを何度も聞いている。アルバム中の曲はどれも素晴らしい。ぼっちざろっくを見終わってから、すっかり結束バンドの虜になっている。ぼっち…

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11か月前
5

一瞬でも、外向性が強い人の行動様式をエミュレートできるのは、それだけ自分の内向性が強いから、なのだろう
絶対値を取ってしまえば同じなわけだ
それでも、ベクトルを反転させる負担は大きい
写輪眼を使ったあとのカカシ先生みたいになるのも、致し方ないか

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1年前

18切符、私の始発

 20歳、初めて一人旅に出た。希望する大学に合格して、しばらく暇になった私は、かねてより行ってみたかった関西へ、18切符で旅することにしたのだ。ずっとYouTubeなどで…

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1年前
6

中国におけるMBTIの流行は何故なのか

 MBTI、あるいは16タイプ診断と言えばわかりやすいだろう。INFPとか、ESTJとか、使用する心理機能の傾向によって、人の性格を16タイプに分類する性格診断テストである。日…

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1年前
8

女らしい女というゲーム

男らしく、頼りがいのある男性がいいという女性がいる。 女らしく、おしとやかな女性がいいという男性がいる。 男らしさとは、なんだ? 女らしさとは、なんだ? そんな…

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1年前
23

2022年中国コロナ隔離記 大連編(1)

 2022年12月某日。留学ビザを取得した私は、中国へ赴くために成田空港へと向かった。当時、中国入国にはまだ5+3の計8日間の隔離が義務付けられており、その期間はホテルか…

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1年前
2
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割引あり
【2024年版】初めてでも安心!温州市交通攻略ガイド

【2024年版】初めてでも安心!温州市交通攻略ガイド

 上海には日本人が多く、旅行先としてもメジャーだ。しかし、上海の外となると、その周辺にどういう場所があるのか知らない方も多いのではないだろうか。今回は上海から気軽に行ける街として、浙江省第三の都市・温州を紹介する。この記事では温州の交通手段に絞って解説するので、温州に訪れる際には役立ててほしい。

温州とは 温州市は浙江省第三の都市で、省都の杭州、第二の都市・寧波に次ぐ経済規模を誇る。自動車のナン

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中国なのにハングルがあふれる街、延吉を見てきた

中国なのにハングルがあふれる街、延吉を見てきた

 中国には漢民族以外に55の少数民族がおり、規模の大きい民族は各地にその民族の名前を掲げた自治体を持っている。代表的なものがモンゴル族の内モンゴル自治区や、ウイグル族の新疆ウイグル自治区である。これら2つは省に匹敵する大きな行政区分だが、それ以外の地域にも小さい自治体は多数存在する。今回は、その一つである延辺朝鮮族自治州へと向かった。

 延辺朝鮮族自治州は中国の東北である吉林省に属し、その東部に

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僕と彼女の東北工程

僕と彼女の東北工程

 好きな女の子が初めて自分の部屋に来てくれた。このためにわざわざ有給を使って、約2000km離れた南方から飛行機に乗って、まだ肌寒い北の大地まで。
 
 彼女の冬服姿を見るのは初めてだった。やたらと体格がでかい人の多い北方に似合わない華奢な身体をもこもこのセーターと帽子に包んだ彼女の姿は愛らしく、空港の到着出口から出てきた瞬間に思わず抱きしめてしまった。春になっても最低気温が氷点下になる寒い地域で

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北京の新空港、北京大興国際空港攻略レポート

北京の新空港、北京大興国際空港攻略レポート

 数年前、北京には空港が2つあった。北京首都国際空港と北京南苑空港だ。メインの空港は首都空港で、国際線の発着はこちらの空港が担っていて、中国各地への国内線も数多く発着している。だが、需要に対してのキャパシティが限界に達していた。南苑空港は市街地から近いものの規模が小さく国内線のみ、ほとんどLCC専用の空港で、首都空港を補完するほどの役割は持てていなかった。

 そんな北京の航空事情を解決するために

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中国の鉄道ファン必須のアプリ、MetroManを知っているか

中国の鉄道ファン必須のアプリ、MetroManを知っているか

 MetroManというアプリがある。これが、中国の地下鉄網を調べる上で非常に便利なのだ。

 中国の地下鉄網は年々伸びており、毎年どこかの都市で新しい路線が開業している。百度などで自分で調べるだけではとても追いつかないほどだ。しかしこの、MetroManというアプリを使えば、その情報を簡単に追いかけることができる。

 地鉄が通っている中国大陸の全ての都市に加え、台湾、香港、マカオまで網羅されて

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中国の山奥にある謎の大都会、「青田」に行ってきた

中国の山奥にある謎の大都会、「青田」に行ってきた

 青田、という街をご存知だろうか。おそらく多くの方は知らないだろうと思う。この街がなかなかにディープで面白く、多様な食事も充実していて興味深い場所なのである。

 場所は中国の浙江省麗水市。温州市の隣の都市の自治体である。上海からはおよそ350km離れた距離にある。高速鉄道で温州市からは約20分、上海からは約3時間と、アクセスは悪くない。

 

 写真を見て分かる通り、青田は中心に瓯江と呼ばれる

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パニック障害が寛解しました(4年ぶり2回目)

パニック障害が寛解しました(4年ぶり2回目)

 ここ数週間、調子がいい。発作も出ていないし、薬も飲んでいないし、強制的に不安にさせられる、あの不快な感じもほとんど表れていない。どうして症状が緩和されているのだろうか?その理由を、簡単に考えてみる。

心を開ける相手がいるから まず、これが最大の理由だろう。今、自分にはいつでも連絡できて、精神的に寄りかかれる人が何人かいる。不安を感じたときは、その人たちに「不安だ」と言えばいい。
 そういう友人

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南京東路と私の道

南京東路と私の道

 「デートしよ」

 彼女はそう言って、私の腕を引く。改めてそう言われると、なんだか恥ずかしいな。私はそう返すと、腕を掴んだ彼女の手を払い、指を重ねた。ついさっきまで部屋で当たり前にしていたことなのに、外で同じことをするのは不思議と勇気のいるもので、心臓の鼓動を早めながら、一緒にレストランへ向かった。

 以前から彼女が勧めてくれていた、海鮮鍋のチェーン店で夕飯を食べた。上海と、その周辺の省にしか

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不登校の後遺症

不登校の後遺症

 中国のとある地方都市。私は今、大学院生としてそこにいる。私は思う。まさか、自分が大学院生になるなんて。ましてや、外国に学位を取るための留学までするなんて、全く想像しなかったことだった。

 マージナルマン、というやつだろうか。中学に入ってからずっと、自分はどこにも所属していないような感覚がある。いや、実際にはどこかに属してはいるのだ。属していても、それは正式なメンバーではなく、あくまでゲスト。あ

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パニック障害が寛解していた頃

パニック障害が寛解していた頃

パニック障害が寛解していた時期が二度あった。
どうして寛解していたのだろう?と考える。
あの頃には、生活を共にする、信頼できるパートナーがいた。

パートナーと言っても、恋人ってわけじゃない。
友達・・・というのもちょっと違う。
一緒に行動を共にして、一緒に食事に行く。
いわば、準家族のような存在だ。
一度目は同じ寮、同じ大学に住んでいる学生たちだったし、二度目はルームメイトがそれだった。

自分

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JPOPが聴けなかった

JPOPが聴けなかった

 ここ最近、結束バンドのアルバムを何度も聞いている。アルバム中の曲はどれも素晴らしい。ぼっちざろっくを見終わってから、すっかり結束バンドの虜になっている。ぼっちちゃんを見ていると、ちょっと羨ましい気持ちになる。彼女はまさに、自分の中高生の頃の憧れを体現しているからだ。

 中学に進んでから、大学に入学するあたりまで、私はJPOPが聴けなかった。現実に戻されてしまうから。専ら英米のロックを聴いていた

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一瞬でも、外向性が強い人の行動様式をエミュレートできるのは、それだけ自分の内向性が強いから、なのだろう
絶対値を取ってしまえば同じなわけだ
それでも、ベクトルを反転させる負担は大きい
写輪眼を使ったあとのカカシ先生みたいになるのも、致し方ないか

18切符、私の始発

18切符、私の始発

 20歳、初めて一人旅に出た。希望する大学に合格して、しばらく暇になった私は、かねてより行ってみたかった関西へ、18切符で旅することにしたのだ。ずっとYouTubeなどで調べてはいたけど、一歩を踏み出せなかった列車の旅。私の、20代の原点。

 早朝、東京駅のホームで東海道線に乗った。沼津行き。この列車を選んだ理由は、グリーン車に乗るから。小田原とか熱海止まりの列車が多い中、沼津行きならちょっと遠

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中国におけるMBTIの流行は何故なのか

中国におけるMBTIの流行は何故なのか

 MBTI、あるいは16タイプ診断と言えばわかりやすいだろう。INFPとか、ESTJとか、使用する心理機能の傾向によって、人の性格を16タイプに分類する性格診断テストである。日本では数年前、2016年くらいから流行しているので、知っている人も多いだろう。そんなMBTIが、最近中国でも流行しているようなのだ。

 自分が16タイプ診断を知ったのは2015年だった。大学の就職支援と言うか、キャリアデザ

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女らしい女というゲーム

女らしい女というゲーム

男らしく、頼りがいのある男性がいいという女性がいる。

女らしく、おしとやかな女性がいいという男性がいる。

男らしさとは、なんだ?

女らしさとは、なんだ?

そんなものは全部思い込みに過ぎない。

自分の中に作られた鎖に過ぎない。

あるいは、常識として定着してしまった鎖に過ぎない。

その鎖を他人に向ける者は、結局、自分もらしさの鎖に縛られる。

私は、人種差別も、らしさの問題も、同じ種から

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2022年中国コロナ隔離記 大連編(1)

2022年中国コロナ隔離記 大連編(1)

 2022年12月某日。留学ビザを取得した私は、中国へ赴くために成田空港へと向かった。当時、中国入国にはまだ5+3の計8日間の隔離が義務付けられており、その期間はホテルから一歩も出ずに過ごすこととなった。その時の記録を、ここに記す。まあ、なんやかんやで結局23日間も隔離されることになるのだが…

 

 3年ぶりに国際線に乗るとあって、成田空港へ着いてからは楽しさよりも不安のほうが上回っていた。今

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