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『パラサイト 半地下の家族』を観て、わしも考えた
映画『パラサイト 半地下の家族』を観た。あまりの面白さに、2回も。
1回目は予想を遥かに上回る鬱エンディングにわりとダメージ受けたんだけど、2回目は特別誰かに感情移入するわけでもなく、始終フラットな視点でストーリーを俯瞰することができた。その結果、色々と新しい気づきがあったので、備忘録的な意味合いも含めて考察を書いていこうと思う。
※ネタバレ含む
まず簡単にあらすじを説明すると、
一家全員
KingGnuという名の“沼”【後編】~常田大希という男について~
グループのリーダーを務めるGt.常田大希は、Vo.井口理の歌声を「嫌われない声」と称している。
これは本当にその通りだと思う。
彼らの最新アルバム『Sympa』を僕は未だに毎日聴き続けているのだが、井口の声は一切嫌いになる要素がない。恐らく“ガナリ”だとか“鼻にかかった声”がヒットの阻害要因となり得る音楽業界で、井口の“全くクセのないクリアな声”はバンドにおいて最大の武器になっている。
それ
KingGnuという名の“沼”【前編】
「アフリカに生息する動物かなにか?」―――
4ヶ月前、友人に「“キングヌー”を知っているか」と尋ねられた際に、僕はこう聞き返した。
“ヌー”自体見たこともないが、その名から『何となくデカくて角の生えた牛』が連想できた。後々Wikipediaで調べた結果、分布も予想通りのアフリカだった。
しかし“KingGnu”は牛などではなく、2019年に入ってから急速にその名を轟かせている日本のロックバン
“クラスのマドンナ”ほど、実は裏の顔を持っているのかもしれない。
大学に1つ下の後輩がいた。
僕と彼女は、所属ゼミが一緒になったことがきっかけで知り合った。
年齢の割に大人っぽく、顔もスタイルも文句なしのパーフェクト。芸能人で言うならば、今田美桜に似ているかもしれない。以下、彼女を「今田」と呼ぶ。
今田は学内で所謂“高嶺の花”的な存在だったが、だからといって近寄りがたい雰囲気などは一切なかった。不思議なことに彼氏の噂は全く聞くことはなく、周りの男子から飲み