記事一覧
谷郁雄の詩のノート48
一年のうちでいちばん好きな月が五月です。仕事に行く途中や散歩の途中で見かける若葉の美しさは格別です。特別なことがない日々でも、心が高揚します。写真は、高円寺にある高円寺というお寺の駐車場で缶コーヒーを飲みながら見上げたときの、一枚。皆さんも五月を堪能してください。インスタもときどき投稿中。(詩集「詩を読みたくなる日」他、発売中)
「つづれ織り」
人生は
ゲームさと
言う人もいる
人生は
旅さ
谷郁雄の詩のノート44
先日の風の強い日に、ランチに行こうと、高円寺駅の高架下を歩いていたら、この赤いマフラーが目にとまりました。
誰か(女性)が落としていったマフラーを別の誰かが見つけて、このガードパイプに結び付けておいたのでしょう。ぼくにはそれが、たまたま結ばれた人の縁として心に映りました。マフラーがどうなったのかは知りません。春になり、マフラーの出番はなくなります。この日の出来事も、ぼくの中では、淡い色の思い出にな
谷郁雄の詩のノート39
皆様、あけましておめでとうございます✨今年は元日から大きな自然災害が発生して、一日中そのニュースばかりでした。被災された方々の気持ちを思うと「おめでとうございます」という新年の挨拶にも陰りが出ます。3日の日に夫婦でお寺にお詣りに行ったら、日光猿軍団の猿回しをやっていました。猿くんも猿に芸をさせる女の子もデビュー戦で、おっかなびっくりな感じ。見物人は大笑いしていましたが、猿くんはなんだか苛立っている
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年の瀬の東京は青空続きの心地よい日々です。巷ではインフルエンザが猛威をふるっていて、病院の待合室には人があふれているようです。年の瀬とくれば年末ジャンボ宝くじ。今年は1等前後賞合わせて10億円。幻のような10億円よりポケットの中の千円札を大切にしたいと思います。夢がないなぁ~。noteも年内最後の更新です。皆様よいお年を。(詩集「詩を読みたくなる日」他、好評発売中)
「ティッシュ」
ポケットか
谷郁雄の詩のノート35
意外と近い場所に「楽園」がありました。でも、よく見ると、小さく「空想喫茶」と書かれていました。なんだ、空想なのか。このお店は、ここでコーヒーでも啜りながら、一人もしくは複数人でそれぞれの楽園を空想するための場所らしいです。あいにく、お店の入口にはシャッターが降ろされていて、お休みのようでした。日を改めて、また訪れたいと思います。「楽園」があった場所は、高円寺駅北口の裏通りです。(詩集「詩を読みたく
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ずっと昔の話。新宿駅で詩集を売っている女の子がいました。首から「わたしの詩集を買ってください」という言葉を手書きした小さなプラカードをぶらさげて。近づいて声をかける人は誰もいない様子でした。今日、ふとその娘のことを思い出しました。詩集、買ってあげればよかったな。もう遅いけど。いまの新宿駅には詩集を売る女の子なんかいません。みんなどこかへ急いでいるだけ。街も時代とともに変わっていきます。今日の風に吹
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