てふすす

脳世界の保存先。

てふすす

脳世界の保存先。

マガジン

記事一覧

わたしがおじさんになった日。

先日、わたしはおじさんになった。 姪が生まれたのだ。愛おしくて仕方がない。姪の誕生日はおじさんの誕生日でもある。なんてこった。ついに、単に年齢を表すのではなく、…

てふすす
4年前
8

バレンタインとバイキング。

ピュアに楽しみたい。 ハロウィンに始まり、クリスマス、お正月、バレンタイン、ホワイトデー…一つのイベントが終わると模様替えのごとくめまぐるしく街の景色は変わる。…

てふすす
5年前
32

言葉のお片付け。

好きなことや日常の一コマをペタペタとnoteに貼り付けるようになって約一ヶ月。私にとって文章を書くことは脳内にあるものに形を与える作業であり、形を与えることで新たな…

てふすす
5年前
28

一人暮らしの大学生に親が送るダンボールの中身写真集。

もし、そんな写真集がこの世界のどこかに存在するならパラパラとめくってみたい。きっと、ツッコミどころ満載でありながらどこか愛おしさの湧く素敵な写真集だろう。 大学…

てふすす
5年前
23

肩書きのない名刺。

「名刺」には肩書きがつきものであるから破綻した「名詞」なのだけれど、そんな名刺をいただいたらきっと感動してしまう。 あるNPOの会員になってから生まれて初めて名刺…

てふすす
5年前
26

レオ◯レス、一部の住民は歓喜

私は今、某レオ◯レスの一室でキーボードをタイプしている。(某の使い方が明らかにおかしい) ツイッターのトレンドからLINEニュース、大学の食堂にあるテレビ、時に「親…

てふすす
5年前
30

レポートで遊ぶ。

試験とレポートが終わってほっとしている。普段なら鶏胸肉を選ぶところ、少し値段の張る豚トロを買ってしまうくらいには有頂天になっている。(結果、胃がもたれて気持ち悪…

てふすす
5年前
35

乾燥した葉の上を歩く音

kresek : 乾燥した葉の上を歩く音 試験勉強をしなければいけないのに、気づいたら机の上のインドネシア語辞典をパラパラめくっていた(本、ラジオ、youtube、netflixと比…

てふすす
5年前
15

「社会心理学」の面白さ

 試験勉強の気分転換に、そろそろテストがやってくる「社会心理学」の面白さと優しさを語りたい。いわゆる「心理学(Personality Psychology)」が社会における人の行動を…

てふすす
5年前
25

「生理用品」と「文化人類学」

 あえてオブラートに包むことなく、「生理用品」と「避妊具」について少し考えたい(突然どうした自分)。 というのも、薬局などでコンドーム等を買う時にあの黒い袋や紙…

てふすす
5年前
25

名付けられていないもの

そこにただ「在る」。 名付けられることを「待っている」。 そんな、まだ名前はないけれど「在る」ように思えることに気づく瞬間がある。言語化して初めて「在る」ことに…

てふすす
5年前
22

雨降りよん

今まで触れてきた方言の中で音としてもっとも好きな表現。 「雨降りよん」 私は大学入学を機に九州に移住するまで、群馬→東京→千葉というようにずっと関東圏で暮らして…

てふすす
5年前
13

DADDY-LONG-LEGS あしながおじさん

 大学生になって以来、どこかで聞いたことのある文学作品や学術書を読み漁りたい欲に駆られ続けている。まだ読んでいないカフカの『変身』から川端康成の『雪国』、リチャ…

てふすす
5年前
15

自分の人生の主語を自分にすること

私の好きなラジオでパーソナリティを務める小説家の朝井リョウが結婚を機に語っていたことが素敵だった。  私は誰かと一緒に生きていくことは、逆説的ですけど自分の人生…

てふすす
5年前
19

色彩は「幸福」を祝うために

 絵画に興味を持つようになったきっかけは、千葉に住む「K」と東京に住む「R」のやりとりにあった。高校を卒業して東京に繰り出した頃、「こんなの自分だって描ける!」と…

てふすす
5年前
11

自動車教習物語

 他のnoteでも既に書いてあるように、私はあらゆる意味で「不器用」だ。家庭科の授業ではミシンを壊し、TOEFLの受験票にはミルクティーをこぼし、手や口を汚すことなくケ…

てふすす
5年前
17
わたしがおじさんになった日。

わたしがおじさんになった日。

先日、わたしはおじさんになった。

姪が生まれたのだ。愛おしくて仕方がない。姪の誕生日はおじさんの誕生日でもある。なんてこった。ついに、単に年齢を表すのではなく、時にどこかネガティブな意味合いを含む「おじさん」と同じ音を持つ存在になってしまった(世界中の「おじさん」に謝りたい)。

おじさんの誕生には2種類ある。まず、姪や甥が生まれた瞬間だ。基本的に、姪や甥から見て両親の兄に当たるなら伯父さん、弟

もっとみる
バレンタインとバイキング。

バレンタインとバイキング。

ピュアに楽しみたい。

ハロウィンに始まり、クリスマス、お正月、バレンタイン、ホワイトデー…一つのイベントが終わると模様替えのごとくめまぐるしく街の景色は変わる。「バレンタインは企業が利益を増やすために利用している〜」、「原価を考えたら損だよね〜」といった商う側目線はとりあえず脇において純粋に楽しみたくなる。

ニンテンドーDSが発売された翌年、まだ小学校低学年だった頃、ある日突然サンタさんの正体

もっとみる
言葉のお片付け。

言葉のお片付け。

好きなことや日常の一コマをペタペタとnoteに貼り付けるようになって約一ヶ月。私にとって文章を書くことは脳内にあるものに形を与える作業であり、形を与えることで新たな絵を脳内に描く作業であり、つまりそれは「思考」そのものであり、一種の「お片付け」になる。

普段から片付けをしていれば汚くならないはずの部屋も私の手にかかると様相は一変する(よくない意味で)。もはや、部屋が汚くなることは自然の摂理だと諦

もっとみる
一人暮らしの大学生に親が送るダンボールの中身写真集。

一人暮らしの大学生に親が送るダンボールの中身写真集。

もし、そんな写真集がこの世界のどこかに存在するならパラパラとめくってみたい。きっと、ツッコミどころ満載でありながらどこか愛おしさの湧く素敵な写真集だろう。

大学の同級生が親から送られてきた仕送りの中身をインスタに投稿していたことがきっかけとなって、私はその魅力に惹きつけられた。当たり前なのかもしれないけれど、人それぞれ驚くほど中身が違う。味がある。物語がある。

私の家に時々届く親からの仕送りは

もっとみる
肩書きのない名刺。

肩書きのない名刺。

「名刺」には肩書きがつきものであるから破綻した「名詞」なのだけれど、そんな名刺をいただいたらきっと感動してしまう。

あるNPOの会員になってから生まれて初めて名刺を作り、なんだか少し大人びた感覚に浸りながら交換する。ただ、いただいておきながら役職が羅列された名刺にはなんだか物足りなさを感じてしまう。

私が知りたいことは、ビジネスの場では重要ではないことなのだけれど。むしろ、「余分」とされること

もっとみる
レオ◯レス、一部の住民は歓喜

レオ◯レス、一部の住民は歓喜

私は今、某レオ◯レスの一室でキーボードをタイプしている。(某の使い方が明らかにおかしい)

ツイッターのトレンドからLINEニュース、大学の食堂にあるテレビ、時に「親」まで日々あらゆる媒体を通して大小様々な「話題のもの」と触れる。パッと思い浮かぶ最近触れたニュースは

・魚も鏡に映った自分を認識することができるかもしれない。体についた寄生虫を砂利に擦り付けて、取れているかを確認するような仕草が見ら

もっとみる
レポートで遊ぶ。

レポートで遊ぶ。

試験とレポートが終わってほっとしている。普段なら鶏胸肉を選ぶところ、少し値段の張る豚トロを買ってしまうくらいには有頂天になっている。(結果、胃がもたれて気持ち悪い)

「文章を書くこと=思考すること」という図式が脳内に出来上がってから、書くことが楽しくてたまらない。縛りの強いレポートであれば、その枠内でいかに論を展開できるかを試すような感覚で楽しみ、制約の少ないレポートであれば、作品を創りあげるか

もっとみる
乾燥した葉の上を歩く音

乾燥した葉の上を歩く音

kresek : 乾燥した葉の上を歩く音

試験勉強をしなければいけないのに、気づいたら机の上のインドネシア語辞典をパラパラめくっていた(本、ラジオ、youtube、netflixと比べたら時間を費やすことはないだろう♪と思って)。kresekとは、インドネシアのジャワの地域で使われる名詞だそう。こんなにも限定的な音を一言で表す言葉があるなんて...面白い!!

mengkristenkan :

もっとみる
「社会心理学」の面白さ

「社会心理学」の面白さ

 試験勉強の気分転換に、そろそろテストがやってくる「社会心理学」の面白さと優しさを語りたい。いわゆる「心理学(Personality Psychology)」が社会における人の行動を「個人の性格や気質」の視点から考えるのに対して、「社会心理学(Social Psychology)」はその人の行動を形作る「環境(社会)」に焦点をあてる。
 私がもっとも惹かれたのは「根本的な帰属の誤り(Fundame

もっとみる
「生理用品」と「文化人類学」

「生理用品」と「文化人類学」

 あえてオブラートに包むことなく、「生理用品」と「避妊具」について少し考えたい(突然どうした自分)。
というのも、薬局などでコンドーム等を買う時にあの黒い袋や紙袋に過剰に包装されることに違和感を抱くからだ。個人的には、中身は「見えない」けれど「想像できる」ようになってしまう包装だから、むしろ他の薬と同じように透明の袋に入れて欲しくなる。もちろん、中身がみられると恥ずかしいだろうからと袋を重ねてくれ

もっとみる
名付けられていないもの

名付けられていないもの

そこにただ「在る」。
名付けられることを「待っている」。

そんな、まだ名前はないけれど「在る」ように思えることに気づく瞬間がある。言語化して初めて「在る」ことになるのかもしれないけれど。

・映画館を出たときのあのなんともいえないノスタルジックな感覚や爽快感

・LINEスタンプの入手速度が異常な母(←これは私の親だけじゃないはず)

・片方の靴下だけ行方不明になる(←これはきっと私だけ)

もっとみる
雨降りよん

雨降りよん

今まで触れてきた方言の中で音としてもっとも好きな表現。

「雨降りよん」

私は大学入学を機に九州に移住するまで、群馬→東京→千葉というようにずっと関東圏で暮らしていたため方言をもっていません

群馬の方言(あくまで私が住んでいた地域)は「ん」と「さぁ」が強調されるくらいで東京と大して変わらないのです(と群馬県民は語ります)。

東京流 
「昨日は何してたの?-買い物に行ってたよー」
群馬流 

もっとみる
DADDY-LONG-LEGS あしながおじさん

DADDY-LONG-LEGS あしながおじさん

 大学生になって以来、どこかで聞いたことのある文学作品や学術書を読み漁りたい欲に駆られ続けている。まだ読んでいないカフカの『変身』から川端康成の『雪国』、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」...終わりがない(Netflixもたくさん観たい、塾のバイトもある、デートもしたい、もー欲だらけ)。
 

 私を悩ませると同時に幸福でもあるのは、ある本を読むと芋づる式に新たに読みたい作品、映画、聞き

もっとみる
自分の人生の主語を自分にすること

自分の人生の主語を自分にすること

私の好きなラジオでパーソナリティを務める小説家の朝井リョウが結婚を機に語っていたことが素敵だった。

 私は誰かと一緒に生きていくことは、逆説的ですけど自分の人生の主語を自分にすることだなとすごい思っているんですよ。
 それは、夫婦とか関係なく「人と人との関係」全部に言えることだと思うんですけど、例えばAKBで総選挙っていうものがあるとして、応援するときに私は「あの子のために」っていう風に自分の考

もっとみる
色彩は「幸福」を祝うために

色彩は「幸福」を祝うために

 絵画に興味を持つようになったきっかけは、千葉に住む「K」と東京に住む「R」のやりとりにあった。高校を卒業して東京に繰り出した頃、「こんなの自分だって描ける!」と美術の時間にピカソの絵をののしる人生を歩んできた私にとって、「モネ」について語りあう二人の姿は眩しかった。都会の洗礼だ。田舎で育ち、小川の水をせき止めて遊んでいた私とはあまりにもかけ離れている。群馬には美術館なんてなかった(いや、あった)

もっとみる
自動車教習物語

自動車教習物語

 他のnoteでも既に書いてあるように、私はあらゆる意味で「不器用」だ。家庭科の授業ではミシンを壊し、TOEFLの受験票にはミルクティーをこぼし、手や口を汚すことなくケンタッキーのチキンを食べることができない。そんな私が運転をするのだ。怖い以外のなにものでもない。(どうか完全自動運転の時代が早く訪れますように!)

 車と運転に全く興味がない私が免許を取る理由は三つ。

・ふるさとが「群馬」だから

もっとみる