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こんにちは、”Inclusive Hub”です。
⭐ ”Inclusive Hub”とは
日本を「100人の村」に例えると、高齢者が26人、障害者が7人を占めます。過去にそうした方々の不自由の解消から発想され、世の中全体を便利にしたものは、電話、タイプライター、リモコンなど数多くあります。同じように、日本が世界に先んじて直面する「高齢障害社会」からこそ新しいものを生み出したい。
その目標に向けて、東京都の支援の下、不自由への想像力を広げ
【こころ #39】圧倒的に得意な凸で価値を届ける起業家
竹島 雄平さん
発達障害は、得意と不得意の凸凹とも表現される。竹島さんは、凹の部分で苦しんだ経験も梃子に、圧倒的に得意な凸の部分を活かして新しい価値を届けようとしている、当事者起業家だ。
小中高は、「人との会話を活発にする反面、集中力が持続しないネガティブな部分で苦しんだ」。当時は『発達障害』なんて診断される時代じゃなく、読み書きと理解力は段違いに早く英語も得意な一方で、「先生からは問題児
【め #26】Go beyond 2020(東京2020を超える)
濵井 南咲希さん
上智大学には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに立ち上がり、共生社会を目指して活動する『Go Beyond』という学生団体がある。2020年の前に開催された平昌冬季パラリンピックに調査派遣された学生2名が「様々な違いを超えてその場で感動を共有しあう姿に心を打たれた」ことが発足の原点で、濱井さんは現在、5代目の代表を務める。
『Go Beyond』には
【しんぞう #1】「会社員」になれなかった先天性心疾
古川 諭香さん(前編)
“魚の心臓”と例えられることもある「単心室・単心房症」は左心房と右心房を分ける壁が存在せず、心室や心房がひとつしかない先天性心疾患。難病指定されており、現在の医学では根治が難しい。
そんな病気と生きてきた古川諭香さんは脾臓がない「無脾症」や「内臓逆位」など、心臓病から起因する病気も数多く持っている。
「昨日仲良く話していた友達が急変して、翌日に病室からいなくなってしま
【こころ #38】制度の外側から当事者の“家族”を支える
林 晋吾さん
林さんは、うつ病や双極性障害など精神疾患を抱える方のご家族やパートナーの方向けの無料コミュニティサイト『encourage』を運営する株式会社ベータトリップの創業者だ。
『encourage』では、匿名の掲示板を使ってご家族やパートナーの方同士が悩み相談や情報交換ができ、抱えがちな困りごとや支援制度について専門家が監修した記事やコラムを読むこともできる。2017年9月から運営
【め #25 / みみ #20】視覚・聴覚障害者の映画鑑賞を支える技術
鈴木 久晴さん
ホラー映画として有名な『貞子』シリーズ。2013年に公開された『貞子3D2』に連動したある企画が大きな反響を呼ぶ。上映中に手元のスマホで専用アプリを起動すると、映画本編に連動して呪いのメッセージが届いたり、怖い映像が表示されるなど、360度の恐怖を感じさせると話題になった。そこで、映画本編にピタリと同期させる音響通信技術を提供した会社が、鈴木さんがCOOを務めるエヴィクサー社だ
【横断 #5】インクルーシブデザインから未知の未来へ
タキザワ ケイタさん
すべての人のためのデザインを意味する『ユニバーサルデザイン』という言葉があるが、タキザワさんが代表を務めるPLAYWORKS株式会社は、『インクルーシブデザイン』を実践している。「あらゆる人が使いやすいものをつくることは一緒だが、インクルーシブデザインは、多様なリードユーザーと共につくる活動です。」と教えてくれた。
『インクルーシブデザイン』に取り組む源流は、タキザワ
【こころ #37】本人が何を幸せと思ってどうするかが大事
鬼塚 香さん(後編)
(前編から続く)
鬼塚さんが「声がかかったチャレンジは、そのタイミング」と、福祉現場から教育現場に活躍の場を移し、研究にも取り組み続けて10年近くになる。
福祉の現場で、目の前の人への直接処遇に真摯に『虫の目』で取り組み、そこから感じたことを俯瞰的に『鳥の目』で学び、そして、かけられた声に『魚の目』で柔軟に応えてきた中で感じた課題を聞いた。
返ってきた答えは、誰
【こころ #36】鳥・虫・魚の目をもつ精神保健福祉士
鬼塚 香さん(前編)
鬼塚さんは駒澤大学の文学部社会学科社会福祉学専攻で准教授を務めておられる。出会ったのは、六本木の老舗のディスコ『マハラジャ』。遊びじゃない、いや遊びかもしれない。第10話でご紹介した中澤さんが主催した、障害のありなしに関わらず踊ることを通じて命を輝かせる『ユニバーサルディスコ』の会場で、第7話でご紹介した大野さんに「話を聞いたらいいよ」と紹介してもらった。
誰もが持つ
【みみ #19】聞こえる側の視点から聴覚障害を考えない
松森 果林さん(後編)
(前編から続く)
ユニバーサルデザインアドバイザーの松森さんは、ご自身が30年余り前に卒業した筑波技術大学の講師も務める中で、学生から「駅や公共の施設でリアルタイムな情報が得られない」「コミュニケーションが難しい」という悩みを聞いた。自分が同じことを感じた「30年前と変わっていない」。問題の本質はどこにあるのだろうか。
駅や空港など公共の場所における事故など緊急時
【みみ #18】自分以外の“聞こえない人”との出会い
松森 果林さん(前編)
音のない世界で、顔の表情やボディランゲージなどで言葉の壁を超えてコミュニケーションを取る方法を発見していくエンターテイメント『ダイアログ・イン・サイレンス』。1988年にドイツで始まって以降、世界で100万人以上が、日本でも約2.8万人が体験した。
その日本導入時に企画監修を務めたのが、ユニバーサルデザインアドバイザーの松森さんだ。「どんな人も笑顔になるんですよ、最
【あし #10】自分の人生経験を詰め込んだプロジェクト
豆塚 エリさん(後編)
(前編から続く)
家庭環境から飛び降り自殺を図るまでに追い込まれ車いす生活になった豆塚さんが、それを機に手に入れた“自立に向けた伴走支援を受けることができる世界”とは、どんなものだったのか。
豆塚さんのお母様は、在日コリアン故に「日本国籍である子供に期待をかけた」。医者か弁護士になるように言われた豆塚さんは、「数学が苦手だったから弁護士、大学の志望欄には法学部と書
【あし #9】車いす生活で世界はガラッと変わった
豆塚 エリさん(前編)
豆塚さんは現在、障害や病気によって安定して働くことが難しい方々の自立を伴走していくためのオンラインライタースクールの開校を目指し、クラウドファンディングを実施中だ。
このプロジェクトには、豆塚さんの人生が詰まっている。豆塚さん自身が障害を抱えたことで気付くことができた、自立への伴走支援の重要性。障害を負ってから直面した就労への壁。どうしたら自分の想いが伝わるかを考え