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料理の徒然

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Happy White Day♡ホワイトデーのディナー!

Happy White Day♡ホワイトデーのディナー!

Happy White Day♡ (San Valentino Giapponese!?)

ホワイトデーのディナー

「日本では、3月14日はホワイトデーだよ!男の子がディナー振る舞うんだよ!」と言ったら(半分騙し!?)、思ったよりすごい気合の入りようでした。。

「メニュー決まった」
「お店はしごして138の買い物をした」
「秘密がバレるから19時30分前には来ちゃダメだよ」

と言ってたので

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私のガストロノミー・ツアーで持ち帰って頂きたいもの。

私のガストロノミー・ツアーで持ち帰って頂きたいもの。

私はイタリア料理家としてガストロミーツアーを組んでいます。

4月のプーリア・ガストロミー・ツアーもいよいよ迫ってきましたね。

参加者の皆様に何を持ち帰って頂きたいか、常に頭の中にある問いです。

突き詰めれば、料理教室や講演や文章でいつも言っていることと変わりませんが、でも、ガストロノミー・ツアーはイタリア現地で生の空気を吸い、本物を食べて、飲んで、全身を浸すわけですし、私ともずっと一緒にいる

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2024年料理家としての抱負:延べ3000人以上に教えてきた料理家が今年挑戦したいこと

2024年料理家としての抱負:延べ3000人以上に教えてきた料理家が今年挑戦したいこと

12月30日、オンライン料理教室「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」は、2023年最後のレッスンを終えました。

年の暮れ、毎年恒例の「イタリアンおせち」

90分で6品作るインテンシブな1回。

1品1品に今年1年の総復習を詰めて、楽しくテンポ良く。

シンプルで美味しいイタリア料理の基本は、普段料理にもいかせます。

振り返れば、2023年に行ったレッスンは54回。

まずは、レッスンをご受講

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2023年みんなの「今年最も心に残った料理」

2023年みんなの「今年最も心に残った料理」

ところで皆様、皆様にとって今年1年で「最も心に残った料理」って何でしょう?

自分が作ったものでも、食べたものでも、心温まった思い入れのある料理、もしあったらぜひ教えてください。

私私は、11月に母とプーリアの家族の元に来た時にマンマが作ってくれたミネストラかなぁと。

「ボローニャでは数日間、お肉や豪華な食事続きだったでしょう」と、着いた日には野菜たっぷりのスープを作ってくれました。

シンプ

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ひと足早いクリスマス。ボローニャでの最後の晩餐

ひと足早いクリスマス。ボローニャでの最後の晩餐

ひと足早いクリスマス。

クリスマスはプーリアの家族の元で過ごすため、21日がボローニャでの最後の夜。晩餐しよう!と。

まずは買い出し。ボローニャ随一の魚屋さんへ。

シャコ1㎏買って来たのですが、これが信じられないくらい大変な下準備で。(まぁ、アレぴっぴが黙々とやってくれるので私は隣でニコニコしてただけですが。)

ボローニャの白ピニョレットの泡を開けて、ブルスケッタ(アンチョビバターは最近の

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イタリア男たちの料理事情と、沢山料理を作ってもらって気付いた料理の徒然(#料理の文化人類学)

イタリア男たちの料理事情と、沢山料理を作ってもらって気付いた料理の徒然(#料理の文化人類学)

9月初めに別れてから、色んな男とデートをした。

この男Dと付き合った期間は1年弱だったけど、ずっと一緒にいて、物理的にも精神的にもあらゆることを共有してきて、イタリアに残って博士課程に進むことやボローニャに家を買うことなど、人生の大事な決断をする時に一緒にいた人だったし、おそらく愛した人に愛される幸せをはじめて知った恋だったから(それまでの彼氏ごめん)、別れがもう本当にこたえた。1週間くらい、何

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イタリアのジェラートに学ぶビジネス戦略。今イタリアNo.1のジェラート屋さん「Sablé Gelato」のジェラート職人とお話しして考えたこと(#ビジネスで大切なことは全てパスタが教えてくれた)

イタリアのジェラートに学ぶビジネス戦略。今イタリアNo.1のジェラート屋さん「Sablé Gelato」のジェラート職人とお話しして考えたこと(#ビジネスで大切なことは全てパスタが教えてくれた)

さて、今日はイタリアのジェラートの話。

ジェラート大国、イタリア。

最近は日本にもVenchiがオープンしたり、各地に「イタリアン・ジェラート」屋さんなどがあったり、日本でもかなり定着してきていますね。

この夏一次帰国していた時に、両親のお気に入りのジェラート屋さんに連れて行って頂きましたが、片田舎に本格イタリアン・ジェラート屋さんが!
周りは畑、ぽつんと建った小屋の前に車が並び、列ができて

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「お金に余裕があると料理が楽しくなる」この冷酷な説は真だと思いますか?(#料理の文化人類学)

「お金に余裕があると料理が楽しくなる」この冷酷な説は真だと思いますか?(#料理の文化人類学)

※「#料理の文化人類学」
最近、私の興味はマンマ(お母さん)・ノンナ(おばあちゃん)から若者の料理にまで広がり、ボローニャに住む、私と遊ぶような20代30代の子たちに料理を作ってもらっては、「料理の豊かさって結局なんだろう」「どうやったら料理を作る人が増えるだろう」と色々と考えています。

「お金に余裕があると料理が楽しくなる」

皆さんはこの冷酷な説は真だと思いますか?

先日、33歳、カラブリ

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イタリア最大の料理プラットフォームGiallo Zafferanoの創業者Sonia Peronaciの話を聞いて。料理はエンパワメント。

イタリア最大の料理プラットフォームGiallo Zafferanoの創業者Sonia Peronaciの話を聞いて。料理はエンパワメント。

先週末ボローニャのイベントGUSTOで、日本のクックパッドのような、イタリアで最大の料理プラットフォームGiallo Zafferanoの創業者Sonia Peronaci(ソニア・ペロナチ)さんの話を聞いた時のこと。

期せずして、涙ほろほろ。

「料理はエンパワメント」

クックパッドで働いていた頃の熱い想いが蘇ると共に、当たり前に正しいこと、それで結果を出して社会にインパクトをもたらす彼女が

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「ビジネスと文化」を食で論議する

「ビジネスと文化」を食で論議する

今回は安西さんの「『ビジネスと文化』を論議する」を読んで考えたことを徒然なるままに。

https://comemo.nikkei.com/n/n1a18301c9333

なぜ私がこの記事に興味を持ったかというと、「文化を価値コンテンツとして、社会を豊かにするビジネスにする」ということに最近の関心が向いているからです。

「文化を金儲けに使うのは嫌らしい」というある種タブーめいた感覚があるのは私

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コミュニティを少し熱く語る。私のオンライン・コミュニティ「マンマの台所」

コミュニティを少し熱く語る。私のオンライン・コミュニティ「マンマの台所」

私のオンライン・コミュニティ「マンマの台所」、今やメンバー52人。

マンスリーレポートも20回目になりましたが、毎回、書くたびに心が熱くなります(熱いな自分w)。

本当に良いコミュニティなんです。

まずは、真に料理を楽しむコミュニティだなぁと。

料理初心者も、上級者もここではみんな一緒。

毎月のレシピ配信では、作ってみて感想を言い合い、助け合いながら、それぞれ自由にマンマの料理を楽しんで

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今年最後のレッスンのはじめの言葉。「料理を楽しむこと」

今年最後のレッスンのはじめの言葉。「料理を楽しむこと」

オンライン料理教室「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」は今年最後のレッスン「イタリアンおせち2023」を行いました。

毎年大好評のおせちレッスン、1年の集大成として90分で5品作っていく、お祭りレッスンです。

さて、そんなレッスンの始まりに言ったことを文章に残しておきます。
全く同じ風には言っていない&もっと短かったはずですけれど、伝えたかったことなので、覚えている範囲で。

はじめの挨拶

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