学習政策研究所(旧Dr.美子塾)

社会学者。学習政策研究所所長。旧Dr.美子塾 代表。早稲田大学首席卒業、東工大大学院史…

学習政策研究所(旧Dr.美子塾)

社会学者。学習政策研究所所長。旧Dr.美子塾 代表。早稲田大学首席卒業、東工大大学院史上最短で博士号(Ph.D.)取得。著書『地域イメージとまちづくり』(技報堂出版)が修士号と東工大にて認定。早稲田大学非常勤講師、千葉商科大学大学院教授の傍らカリスマ家庭教師,生徒数591人。

記事一覧

国策としての少子化対策ー「子ども」政策の根底の問題は、格差社会 Part5

 前回「少子化対策」、「子ども真ん中社会」、が選挙受けするのか、私はを疑問を呈しました。その結果、予想通り、東京で盛んに衆院補選で演説していた候補は5位で落選。…

国策としての少子化対策ー自治体財政を逼迫する「子ども」政策って庶民にウケる? Part4

今や、嫌と言う程「少子化対策」、「子ども真ん中社会」とか、国策として言われるけど、そんなに「子ども」が大切なの?選挙受けすると思うの? それが大衆受けするのか、…

何と口コミ、人気度世田谷区で第1位獲得!皆様のお陰でございます!学習政策研究所(旧Dr.美子塾) 口コミの内容をご紹介!!

 前回の続編が好評ですが、ここでいったん、私どもの学習政策研究所(旧Dr.美子塾)が2024年4月に、口コミで人気度第1位になったときの、具体的な内容をお知らせ致します…

自治体の財政状況と介護保険ー人口減少時代って本当に悪いこと?  Part2

 続編へのご要望を頂いたので、続きを。 前回、「毎年出生数は過去最低を記録し、80万人を割る一方、死亡者が倍増し、人口減少社会が進む」と書きました。  超高齢社会…

自治体の財政状況と介護保険ー公立小中学校が荒れる原因と高校・大学の無償化が少子化に寄与するか?  Part1

 以前、当時の税制調査会長加藤寛先生に頼まれて、博士号取得したばかりの学者駆け出しの頃、介護保険の設計に当時の大蔵官僚と議論した、と書きました。  また、小池都…

生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、実はデリケートな問題が・・・Part6

 例のS区の私の生徒が通っている小学校は、どんどん荒れていっているようです。校長については、既に保護者が「あれは仕事ができない」と諦めモード。  その結果、多く…

頑張れ!森永卓郎さん!!ーかつての戦友へ癌と体制派と闘う、真の経済アナリストへのエール

少し前に好評を博した、「出る杭は打たれる」シリーズの中に、シンクタンク(頭脳集団)で「稼ぎ頭」とされたかつての戦友、経済アナリストの森永さんを紹介しました。が、…

生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、トップが変わると組織が変わる、学校も例外ではない・・・Part5

 私の可愛い生徒が、生命の危機の怪我した日、その区立小の教諭達が忘年会で楽しく飲んでいた、後日談です。 そのご両親が、納得の行く対応を学校がしないまま、時が経過…

春期講習受付開始!今なら、入会金19,800円が無料キャンペーン!(2024年3月20日まで!)

 まだまだ受験シーズンは続いておりますが、今年は例年になく「サクラ 咲く!」の朗報が多く、家計にやさしい国立中学、筑駒・筑附等の素晴らしい合格のお知らせに、ウキ…

介護保険の設計したけど、司法書士「成年後見人」なりすましが使い込み! 

皆さまは、遺産相続ってご経験がありますか?今、受験期のピークでも授業には全力で邁進していますが、相続税は10ヶ月以内に払わねばならない。 高熱が下がりません。 超…

大病院でも患者に向き合わず暴行に注意!被害者は、高齢者・・・Part4 後日談

 私は教育問題を中心に社会学者としてこのnoteに書いてきましたが、「大病院で患者に向き合わない医師」(2023年7月30日 00:07)は、現在76人が圧倒的に支持され、その反響…

大雪でも、サクラ咲く!ー嬉しすぎる!    頑張れ、受験生!

 ここ数日、続々と「美子先生、合格しました!」と朗報が届いています!毎年の恒例のこの時期、こんなに嬉しいことはありません!  その「合格」という形が努力の成果へ…

ゆとり教育の功罪!ー天下の愚策がもたらしたもの:学力低下と受験加熱、劣等感。 Part3

 前回の「ゆとり教育」が行われていた頃の授業の様子に、愕然とした方もいらっしゃるかと思います。私の子どもの場合は、この小5で「ゆとり教育」の授業が終わったので、…

ゆとり教育の功罪!ー天下の愚策を目撃して愕然!! Part2

「ゆとり教育」が始まった背景を、当時の詰め込み教育が知識暗記を重視し創造力の欠如を問題視した、という説が濃厚ですが、それ以前に日教組(日本教職員連合組合)が「ゆ…

ゆとり教育の功罪!ーなぜ天下の愚策が始まったのか? Part1

現在、受験期、1年で最も繁忙期。それでなかなかnoteの更新ができませんでした。今日は「ゆとり教育の功罪」の背景から書いていきます。  結論から言えば、「ゆとり教育…

生徒が生命危機の日,教員達が忘年会!集団授業で個性が伸ばせるなんて傲慢!Part4

そもそも、集団授業では、熟練した塾講師もその成績を上げるのに大変苦労するものです。「学力向上」という、明確な目標があっても、一部の超難関中学を受験する生徒以外は…

国策としての少子化対策ー「子ども」政策の根底の問題は、格差社会 Part5

 前回「少子化対策」、「子ども真ん中社会」、が選挙受けするのか、私はを疑問を呈しました。その結果、予想通り、東京で盛んに衆院補選で演説していた候補は5位で落選。立憲民主党3議席獲得が報じられました。

 裏金問題で自民党への国民の政治不信を裏付けた結果であり、思考停止状態で「子どもを大切に」を謳ったところで、ウケないのです。なぜなら、この問題の根底には、社会学者として言わせて貰えば、もっと深刻な問

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国策としての少子化対策ー自治体財政を逼迫する「子ども」政策って庶民にウケる? Part4

今や、嫌と言う程「少子化対策」、「子ども真ん中社会」とか、国策として言われるけど、そんなに「子ども」が大切なの?選挙受けすると思うの?

それが大衆受けするのか、私は疑問なのですが、思考停止状態で「子どもが幸せ」であるための政策を、東京で立候補者が盛んに衆院補選で演説しているの、聴きますが、日本国民は本当にそれを望んでいるのでしょうか?

まず、人口論の基本から。人口の高齢化は少子化が理由で、合計

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何と口コミ、人気度世田谷区で第1位獲得!皆様のお陰でございます!学習政策研究所(旧Dr.美子塾) 口コミの内容をご紹介!!

 前回の続編が好評ですが、ここでいったん、私どもの学習政策研究所(旧Dr.美子塾)が2024年4月に、口コミで人気度第1位になったときの、具体的な内容をお知らせ致します!

 嬉しい限りです。最近、何だか本業について書く機会が減っていましたので、全て口コミは5点を頂いておりますが、具体的にそのサイトに寄せられた一部の口コミをご紹介いたしますので、ご覧になって下さいませ。

 このサイトでは、「世田

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自治体の財政状況と介護保険ー人口減少時代って本当に悪いこと?  Part2

 続編へのご要望を頂いたので、続きを。

前回、「毎年出生数は過去最低を記録し、80万人を割る一方、死亡者が倍増し、人口減少社会が進む」と書きました。

 超高齢社会の原因は、乳幼児死亡率の低下や少子化によるものです。平均寿命が延びたから、と誤解されている方も多いかもしれませんが、それは一因であって、主たる原因ではありません。沖縄は平均寿命は長いですが、高齢化率が第一位ではありません。

しかし、

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自治体の財政状況と介護保険ー公立小中学校が荒れる原因と高校・大学の無償化が少子化に寄与するか?  Part1

 以前、当時の税制調査会長加藤寛先生に頼まれて、博士号取得したばかりの学者駆け出しの頃、介護保険の設計に当時の大蔵官僚と議論した、と書きました。
 また、小池都知事が打ち出した高校無償化、岸田総理のいう3人目の大学費用は無償化について、いつか、書きます、と。

 今回は、自治体行政を逼迫する最も大きな要因の一つとなってしまった介護保険と、それによる公立小中学校が荒れる原因、一見全く関係ないような問

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生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、実はデリケートな問題が・・・Part6

 例のS区の私の生徒が通っている小学校は、どんどん荒れていっているようです。校長については、既に保護者が「あれは仕事ができない」と諦めモード。

 その結果、多くの保護者が地元の公立中学ではなく、他区への進学を考えているとか。おまけに、これまで「対応」らしきことをしてくれた副校長も、何か学校に保護者が伝えても、逃げ腰気味だとか。その加害生徒に発達障害の可能性があることも、認識しているにもかかわらず

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頑張れ!森永卓郎さん!!ーかつての戦友へ癌と体制派と闘う、真の経済アナリストへのエール

少し前に好評を博した、「出る杭は打たれる」シリーズの中に、シンクタンク(頭脳集団)で「稼ぎ頭」とされたかつての戦友、経済アナリストの森永さんを紹介しました。が、その直後、衝撃の膵臓癌ステージⅣを告白のニュースを知ったのは、私自身が癌の経過観察で執刀医の予約受診の待機中でした。

彼の出版デビュー本は『悪女と紳士の経済学』で、私が社会学者として議論した成果を元にしてくれ、初版の謝辞には私の名前を入れ

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生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、トップが変わると組織が変わる、学校も例外ではない・・・Part5

 私の可愛い生徒が、生命の危機の怪我した日、その区立小の教諭達が忘年会で楽しく飲んでいた、後日談です。

そのご両親が、納得の行く対応を学校がしないまま、時が経過、私がS区の教委に報告して3ヶ月近く。でも、その加害生徒は相変わらず教室内で今度は別の同級生に暴力を振い、学校は荒れる一方、とのこと。

救いは、S区の教委指導後、副校長と担任の若い男性教諭がご両親に謝罪、その加害生徒も私の生徒にだけは、

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春期講習受付開始!今なら、入会金19,800円が無料キャンペーン!(2024年3月20日まで!)

 まだまだ受験シーズンは続いておりますが、今年は例年になく「サクラ
咲く!」の朗報が多く、家計にやさしい国立中学、筑駒・筑附等の素晴らしい合格のお知らせに、ウキウキ!

 でも、高校入試、大学入試、終わっていません!まだまだ・・・

 そこで、先輩に続け!講師は受験生に付き合って寝るのは明け方。・・・
でも、東京の本日の日差しには明らかに春の兆し!「春期講習」、今年も受付開始のキャンペーン、今なら

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介護保険の設計したけど、司法書士「成年後見人」なりすましが使い込み! 

皆さまは、遺産相続ってご経験がありますか?今、受験期のピークでも授業には全力で邁進していますが、相続税は10ヶ月以内に払わねばならない。
高熱が下がりません。

超高齢社会になることは人口推計から明白で、実は、私は博士号取得後の学者駆け出しの頃、時の税制調査会長加藤寛先生から頼まれて「介護保険」の設計を行なった1人なのです。

時の大蔵官僚達との議論で、施設介護はコストが掛かり過ぎ、在宅介護へとシ

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大病院でも患者に向き合わず暴行に注意!被害者は、高齢者・・・Part4 後日談

 私は教育問題を中心に社会学者としてこのnoteに書いてきましたが、「大病院で患者に向き合わない医師」(2023年7月30日 00:07)は、現在76人が圧倒的に支持され、その反響の大きさに驚きました。前回は「ケアマネ」と書いたのが、実は成年後見人の振りの「司法書士」が強制的に父を施設に入居させ、施設からの入院だったことが判明しました。

 ここでは、前回の後日談。私の知らぬ間に、父はその施設から

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大雪でも、サクラ咲く!ー嬉しすぎる!    頑張れ、受験生!

 ここ数日、続々と「美子先生、合格しました!」と朗報が届いています!毎年の恒例のこの時期、こんなに嬉しいことはありません!

 その「合格」という形が努力の成果への神様からのプレゼント!この瞬間のために、今まで頑張ってきたんだなぁ、と心から思います。

 中学受験の是非や大学受験の加熱など、論評や議論は今はとりあえず横に置いて、素直に嬉しい!という気持ちを露呈したかったので、書かせて頂きました。睡

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ゆとり教育の功罪!ー天下の愚策がもたらしたもの:学力低下と受験加熱、劣等感。 Part3

 前回の「ゆとり教育」が行われていた頃の授業の様子に、愕然とした方もいらっしゃるかと思います。私の子どもの場合は、この小5で「ゆとり教育」の授業が終わったので、被害は最小限だったかも知れません。

「ゆとり教育」がもたらしたもの、それは、生徒の学力の著しい低下や、公立小・中学校に任せられない、と考える保護者が激増、かえって中学受験が加熱しました。子どもの小学校は3クラスでしたが、世田谷区の富裕層が

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ゆとり教育の功罪!ー天下の愚策を目撃して愕然!! Part2

「ゆとり教育」が始まった背景を、当時の詰め込み教育が知識暗記を重視し創造力の欠如を問題視した、という説が濃厚ですが、それ以前に日教組(日本教職員連合組合)が「ゆとりある学校」を提言していました。

「教師だって人間だ!」と高々と唱え、ビラ配りしていた担任が、授業参観で大勢の保護者の前で緊張していた時。板書を間違えたのを見て、小3の私が、突然大きな声で「先生!字が間違ってます。支配人の『支』と使用人

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ゆとり教育の功罪!ーなぜ天下の愚策が始まったのか? Part1

現在、受験期、1年で最も繁忙期。それでなかなかnoteの更新ができませんでした。今日は「ゆとり教育の功罪」の背景から書いていきます。

 結論から言えば、「ゆとり教育」は天下の愚策です。従って「罪」は数え切れないほどありますが、「功」は皆無と言っていいと思います。だから、終わったのです。被害者はその時代の子どもたち。

 皆さまは「受験戦争」とか「偏差値教育」といった言葉を耳にされたことがあるかと

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生徒が生命危機の日,教員達が忘年会!集団授業で個性が伸ばせるなんて傲慢!Part4

そもそも、集団授業では、熟練した塾講師もその成績を上げるのに大変苦労するものです。「学力向上」という、明確な目標があっても、一部の超難関中学を受験する生徒以外は、塾の授業中でも、静かにさせるだけで大変。

「ゆとり教育の功罪」を書く前に、前回の校長の「宿題廃止、テスト廃止、通知表廃止!」がいかに意義がないか、書いておきたいと思います。

以前も触れましたが、所謂「宿題」は、その日の授業で理解したこ

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