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ウェディングドレスに スニーカーを履いて
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あるとき夢をみた。夢のなかで、わたしはアンティークの美しいウェディングドレスを着て、とてもハンサムなひとと祭壇の前に立っていた。そのひとの顔はすこし夫に似ていたけれど、それがイエス・キリストであることは、言われずとも分かっていた。
まっしろなレースが、エドワード朝みたいなハイネックの首を覆っていて、裳裾はうしろに長く広がっている。優雅な、うつくしいドレスだった。わたしが何年もまえに、じ
ホフクゼンシンで進みながら -ホームスクーリングで幼児を育てながら、本を書いている母の記-
十月、クリスチャンのホームスクーリング団体、ちあにっぽんのコンベンションに行ってきた。
ちあにっぽんは、もう二十年ほどの歴史がある、日本にホームスクーリングを根付かせるために大きな働きをしてこられた団体である。わたしも、幼なじみである夫も、子どもの頃に、ちあにっぽんのキャンプで楽しく遊んでもらった。
すばらしいコンベンションだった。子どもとしてではなく、親として行った初めての、ちあにっぽ
もういちど、 井深八重さんのこと
曾祖父の従姉妹に当たる、井深八重については、noteを始めたばかりのころに書いたことがある。ふしぎな経緯で、彼女の働いていたハンセン病療養所を訪れたときのはなしを、その生涯と合わせて書いた。
八重さんのことは、ずっと祖母や伯父から聞かされていて、本もいろいろ読んでいた。親戚の偉いひととして。あの記事を書いたときのわたしに、八重さんの心情がどれだけ分かっていたかといえば、どうだろう。あれは
みこころならば もう一年
「友のために命を捨てる、それ以上に大きな愛はない。わたしはあなたを友と呼ぶ」
ラブレターみたい、と思った。キリストのことば。倒置法で語っているのが、なんだか愛おしい。
「あなたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたの内にいつもあるなら、望むものを何でも願いなさい。そうすれば叶えられる」
深夜、虫に起こされた。何だったのだろう、たぶん蜘蛛か何か。足に何かがポンと乗る感触がした。