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おすすめnote 〜タイムラインから〜

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もう一度読みたい記事、応援したい記事を収録させて頂いています
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#エッセイ

オノマトペって何?

オノマトペって何?

進化する日本語 先日あるネット記事を見ていたら
   日本語はオノマトペが多い言葉・・・
という文章が目についた。

 ん?オノマトペ?
 恥ずかしながら初めて聞く言葉に興味が出て見入ってしまった。

 その記事いわく、オノマトペとは元々
   onomatopee
というフランス語らしく、その発音をカタカナで表したもので、日本語で言えば
   擬音語、擬態語
のことを言うらしい。

 擬音語とは

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教室のキセキ①

教室のキセキ①

帽子をとった、男の子の話

みなさん、こんにちは。
いづみです。

私は長い間、高校教師をしていました。
高校生との生活は、小さな奇跡の連続です。
その記憶のひとつを、紹介しますね。

その日の時間割の最後は、LHR(長いホームルーム)。
当時、私は卒業を控えた3年生の担任でした。
ほとんどの生徒の進路がきまっていた、3学期のことです。

めずらしく進路系のガイダンスや集会もなく、久しぶりにクラス

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季の詞

季の詞

なぜか言葉に対してふつふつと想いが湧いてきた。

言葉は元来、人と人との間での意思疎通、物事の伝達手段として存在している。
ただどの地域で生まれた言葉も、変化を伴い、またひとつの言葉にいくつもの意味合いを内包させ発達していった。消える言葉があり、あたらしく生まれる言葉もある。
言葉の中にはニュアンスとして、文化的情緒が付随されているケースも多い。

そんな中、世界を見渡すにはハードルが高いが、日本

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時代に置いていかれた名作?

時代に置いていかれた名作?

名作と言われている小説を実際読んでみると,
「えっ,これで終わり?」と思うことがある。
「こ,これが名作?」と,愕然としたり…。

語り継がれているうちに,評価が一人歩きして,
過大評価されてしまった感じのものもある。
自分がそのよさを
理解できないだけなのかもしれないが,
名作という固定観念で読むと,
自然にかなりのレベルを期待してしまうのもある。

こういうことがたまにあるので,
よいと言われ

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幸せにしていいよ

幸せにしていいよ

僕の二度目の結婚は、彼女にとっては初めてだった。
少々珍しいタイプの結婚だったので、周囲から好奇の目で見られることは想像していたけれど、それとあわせて、彼女は具体的に片付けなければならない問題を抱えていた。

まず「珍しいタイプの結婚」というのは、僕の別れた元妻と彼女が友人だったことだ。それも学生時代からの親友で、そのことを知っている知人も多い。僕は彼女から見れば「友人のお古」でありそれは事実だが

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きなこ?あんこ?固定観念を打ち破れ「甘~いおむすび4選」

きなこ?あんこ?固定観念を打ち破れ「甘~いおむすび4選」

【1160むすび】
《連続1386日目!》明志屋(川崎)道明寺おむすび

ChatGPTに代表される高度なAI技術の発展が著しい。AIの進歩によって、これまで常識だったことが常識でなくなってしまうこともあるかもしれない。

世の中は大きく変わっているのだ。
固定観念に囚われることから、脱出しないといけないのだ。

と、威勢のいいことを書きながら、今日のテーマもおむすび。

おむすびと言えば、日本を

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たまご焼きとネット人情

たまご焼きとネット人情

お弁当にはかならず卵焼きを入れる。娘たちのリクエストにこたえるために。

私は2年前まで、卵焼きがつくれなかった。卵焼き器に卵をうすくひき、くるんとたたむ。子どもを産むまでろくに料理をしてこなかったため、この工程をクリアできずにいた。

その頃、娘たちの幼稚園入園を前に、私は焦っていた。幼稚園には月に一度か二度、お弁当デーがある。「ばあばがつくってくれるみたいな卵焼きを入れて!」これが娘たちの希望

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一語一語が育てた文芸

一語一語が育てた文芸

秋の季語に桐一葉と言う言葉がある。
桐の葉が一枚散る様を見て秋の訪れを知る。季節の移ろいを受け入れて黙って落ちる姿に、衰微の兆しを感じると言った意味を持つ。

人の心の機微を内包した情緒豊かな言葉が季語には多い。
季語に定まらない言葉にあっても、豊かな表情を持つ語句が、日本語には多く存在する。

日本人が俳句と言う文芸に行き着くまでには、長い長い歴史が存在する。
実際に節をつけて歌われていたであろ

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あなたを想って色とりどりに

あなたを想って色とりどりに

”自分のために服を着る”ことが良いことみたいに言われるけれど、

誰かのために服を着るとき、わたしは無敵になる。

**

ちょっと前、冬から長いこと会えていなかった祖母に会いに行った。恋人より誰よりわたしのいちばん愛しい人。

もう100歳も超えた祖母はいまだに人と接することや活気のある場所が好きで、

世の中がこんな具合であることまでは分からなかったとしても、人が訪ねてきたり訪ねて行ったりする

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DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER

DON'T JUDGE A BOOK BY ITS COVER

何か難解な横文字をつらつら並べて
流暢に自信ありげに話している人を見て
まったく理解できていないのに
わからないことが恥ずかしくて
知ったかぶりをして頷いてしまう
そういうもう一周まわって恥ずかしいやつ
わからないことは素直に聞いた方が絶対良い
無知の知って遥か昔ソクラテスも云ってた

馬鹿でもわかるように話すのは本当に難しい
だから本当に頭の良い人は
すごくわかりやすい話し方をする
逆に頭を良く

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あなたが2021年に投稿した中で、いちばんのオススメを教えてください!

あなたが2021年に投稿した中で、いちばんのオススメを教えてください!

いよいよ12月。
今年もあと1か月ですね。

noteの世界には素晴らしいクリエイターの方々がいて、毎日たくさんの記事やイラストなどが投稿されている。

なるべく、ぜんぶ読みたいのだけど・・
年末はなにかと忙しい。

限られた時間の中で、クリエイターのことやその想いが伝わる作品を読みたいなあ。

逆に、「多くの方に読んでもらいたい」と思って気合を入れて書いた記事なのに、あまり読まれていなくてガッカ

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鮭ぶらぼーと叫ぶぉーう!

鮭ぶらぼーと叫ぶぉーう!

【849むすび】魚商 (小田原)炭火焼き鮭

群雄割拠であり、その可能性は無限大とも言えるのが「おむすびの具」である。

その中でも、魚の「鮭」の果たしている役割は別格かもしれない。

その本体とも言える鮭の身もそうだし、いくらや筋子など魚卵部分も含めて、大人気の具になっている。

いや大人気というか、王様クラスと言えるくらいその存在感は大きい。

しかも、鮭は今が旬だ。

鮭を語るなら今がチャン

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わたしを渡ってゆくもの

大好きな言葉に「人が生きるということは、ただ気持ちのよい風が吹くようなものだ」というのがある。

誰の言葉か忘れてしまったし、細かな表現は違ったかもしれないけど、このような文だった。

わたしは、とてもしっくりきた。

ふっと吹いて、気持ちいいな、となって、そうして終わっていく。
宇宙規模でみるとほんとうに風のような命だと思う。

命を比喩するにはあまりにもあっけらかんとしているけど、言い得ている

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