今井麻希子 (comaki) NVC認定トレーナー

本当に大切なことは、きっとこころを軽やかに自由にしてくれるものであるはず - NVC …

今井麻希子 (comaki) NVC認定トレーナー

本当に大切なことは、きっとこころを軽やかに自由にしてくれるものであるはず - NVC (Nonviolent Communication)や言葉に寄り添い・紡ぐことに情熱を注ぎ暮らしています。『「わかりあえない」を越える』翻訳。 http://yukikazet.com

マガジン

  • NVC - 新たな地平に旅をする

    「何が正しく・何が間違っているか」から「何を大切にしたいか」へ。NVCとの出逢いは、選択と想像を豊かにし、創造に新たな可能性をもたらすパラダイムシフトだと感じています。一生かけて歩んでいく旅路のことを、ここに綴ってゆきます。

  • NVCを深める

    • 18本

    NVC大学の4人のナビゲーターがNVCを深めるうえでの視点を紹介していきます。

  • 全人的医療を支える共感的コミュニケーション・NVC

    • 4本

    医療現場を、人間性を大切にした癒しの現場にするために・・・NVC(Nonviolent Communication:共感的コミュニケーション)の視点から、その可能性を探ります

  • IFS (Internal Family System)

    人の心の中には、さまざまな声がある。そのどれもがとても大切なことを伝えてくれている声。自分のなかのもっとも小さな声にも、耳を傾けてゆくこと。そして、創造性や可能性に満ちた、揺るぎないセルフ(大いなる自己)にたつセルフ・リーダーシップ。IFSの提示する世界観を紹介していきます。

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Journey to Self Leadership -今井麻希子 -メディア掲載・提供プログラムのご案内-

NVC認定トレーナー今井麻希子のメディア掲載情報&提供プログラムをご案内します。 最新の情報は以下のリンクをご覧ください。 https://yukikazet.com CNVC(NVCセンター…

鎌倉でハイキングをして気づいたリサとガスパールみたいな私の人生を豊かにするNVC的考察

「たべられたくなかったチョコねずみとさとうがしのブーのぼうけん」みたいな長いタイトルをつけてみたかった衝動を、ひとまず一旦満たしてみた。 昨日、久しぶりに鎌倉の…

死にたくなりながら頑張らなくてもいいんじゃない?

気圧の影響による気分のブレがものすごい。数日前の雨の日のただ雨なだけでびっくりするほどのブルー。 「ダメだダメだダメだ・・・」と、さながら碇シンジ君ばりに頭を抱…

NVCの「初級」「中級」「上級」って何?

NVC(Nonviolent Communication)の学びの場づくりをする中で、常日頃、悩ましく思うことがある。それは「初級」「中級」「上級」といった捉え方についてのこと。何をもっ…

"力み"をとるチカラ

今が見頃の藤の花を眺めにスタバに訪れる日が続く。通りにはさつきの花が美しい。何故だか子どもの頃はさつきの花が少しも好きではなかった。ひょっとしたら、そんな名前を…

すみっこに追いやられる「賢さ」

身の回りにいる多くの人たちが、マインドフルネス・瞑想の習慣を持っている。そして憧れる人たちのいく人もが走る習慣を持っている。 このうちマインドフルネスについて思…

「まわれ、右」と大阪人の必要

鎌倉は御成のスターバックスコーヒーのもっとも美しい季節が訪れた。「フクチャン」で知られる漫画家・横山隆一の邸宅跡につくられたこの店舗には、プールを備えた美しい庭…

見えない痛みの継承のこと

恐ろしい夢を見た。小型飛行機のようなものが離陸する。それについているロープを握っていた私は、勢い宙に持ち上げられる。大変!生命の危機だ。このままずっと落ちないよ…

あわい(間)にこころを寄せる

桜の花びらが地面に吸い込まれてゆくにつれて、淡い緑が徐々に姿を現す。次第にそれは色彩を鮮やかにして、光を眩しく反射する存在へと姿を変えていく。やわらかさが、鮮や…

NVCから考える「わかちあいの地平」

「いのちの授業」 あなたならどのように紡ぎますか?先日「いのちの授業」を伝えている 一般社団法人リヴオンの 尾角光美(てるみん)さんと対談をしました。リヴオンはグ…

「つらい」気持ちに、居場所がある社会でありますように - NVC未来ダイアローグより

4月9日、一般社団法人リヴオンの尾角光美さんをゲストにお招きした対話の場を開催しました。光美さん(てるみん)の言葉が響き、対話からの気づきも心に留めておきたいと感…

山桜の頃

まだ月の昇る前の遅い夜。鎌倉の友人と自転車を押して歩く帰り道に、今年の開花状況についての話になった。 「市役所のところの木は、もうすっかり葉桜になってしまったね…

柔らかな夜風に吹かれて

京都在住の友達が、桜の写真をSNSにあげている。鴨川沿い、そして京都御所。本満寺の枝垂れ桜も少しずつ咲き始めたらしい。 今から3年ほど前、コロナ禍で人の少ない京都に…

困りごとスルーの技術

私たちの暮らしが今よりちょっと楽になったり、ゆとりが持てたりすることって、「困ったね」ってことを素直に言葉にできて、そのことがちゃんとケアしてもらえる空間が少し…

私はいかにして戦士となったか "How I Become a Warrior" by Jeff Foster

IFS (Internal Family System:内的家族システム)に関連する情報をウェブサイトに探していたときに見つけた英語のサイトで、Jeff Fosterの "How I Become a Warrior" とい…

医療現場でNVCを活用する - 宮崎大学医学部でのワークショップレポート

宮崎大学医学部にて、NVCのワークショップを開催してきました。NVC大学のnoteにて発信しましたので、こちらにもご報告します。 ロールプレーイングや実践重視のワーク。短…

Journey to Self Leadership -今井麻希子 -メディア掲載・提供プログラムのご案内-

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NVC認定トレーナー今井麻希子のメディア掲載情報&提供プログラムをご案内します。

最新の情報は以下のリンクをご覧ください。
https://yukikazet.com

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https://www.cnvc.org/trainers/makiko-imai

メディア掲載・ 「コミュニケーション・シフト - NVCで人生の新しい扉を開く」

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鎌倉でハイキングをして気づいたリサとガスパールみたいな私の人生を豊かにするNVC的考察

鎌倉でハイキングをして気づいたリサとガスパールみたいな私の人生を豊かにするNVC的考察

「たべられたくなかったチョコねずみとさとうがしのブーのぼうけん」みたいな長いタイトルをつけてみたかった衝動を、ひとまず一旦満たしてみた。

昨日、久しぶりに鎌倉の山をハイキングしているうちに、自然にONになっていた「自分をご機嫌にさせてくれるモード」というものを忘れないでいるために、言葉と綴ってみようと思います。ゆるっと行きます!

山は発見の嵐だ。

「前の日に雨が降ったけれど地面がどれくらい滑

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死にたくなりながら頑張らなくてもいいんじゃない?

死にたくなりながら頑張らなくてもいいんじゃない?

気圧の影響による気分のブレがものすごい。数日前の雨の日のただ雨なだけでびっくりするほどのブルー。

「ダメだダメだダメだ・・・」と、さながら碇シンジ君ばりに頭を抱えて深〜い谷へと落ちていったと思ったら、翌朝を青空で迎えると、「ああ、なんて世界は素晴らしいのだろう」とびっくりするほどカラッとしている。人はかくも天候に気分が左右される生き物なのだろうか。梅雨が来るのが今から恐ろしい。

こんなにしんど

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NVCの「初級」「中級」「上級」って何?

NVCの「初級」「中級」「上級」って何?

NVC(Nonviolent Communication)の学びの場づくりをする中で、常日頃、悩ましく思うことがある。それは「初級」「中級」「上級」といった捉え方についてのこと。何をもって初級なのか。何をもって上級というのか。上級を学ぶと「一通り学び終えた」ということになるのか。

社会的にわかりやすい指標があることによって、学びの進み具合を可視化し、共有することに役立つことは確かにあるだろう。

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"力み"をとるチカラ

"力み"をとるチカラ

今が見頃の藤の花を眺めにスタバに訪れる日が続く。通りにはさつきの花が美しい。何故だか子どもの頃はさつきの花が少しも好きではなかった。ひょっとしたら、そんな名前をした演歌歌手のために、見たかったテレビ番組を奪われたからかもしれない。

力む、ということについて考えていた。

「力まないで」という指導を受けたことは幾度もある。スポーツの類においてそうであるし、演劇や合気道といったことにおいても、真剣に

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すみっこに追いやられる「賢さ」

すみっこに追いやられる「賢さ」

身の回りにいる多くの人たちが、マインドフルネス・瞑想の習慣を持っている。そして憧れる人たちのいく人もが走る習慣を持っている。

このうちマインドフルネスについて思うのは、子どもの頃には、こういうものを必要と感じることなど、まるでなかったな、ということ。

子どもでいた、ある時点までは、というのが正しいか。

それは雲の流れとか、虫とか、木々が揺れるのとかを見るのに夢中で、かくれんぼをしては見つから

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「まわれ、右」と大阪人の必要

「まわれ、右」と大阪人の必要

鎌倉は御成のスターバックスコーヒーのもっとも美しい季節が訪れた。「フクチャン」で知られる漫画家・横山隆一の邸宅跡につくられたこの店舗には、プールを備えた美しい庭園がある。その辺りにはチューリップが、そして藤棚や八重桜の姿があり、水面にピンクの花びらが揺れるのは、入れ立てのカフェオレの表面をみているみたい。ゆるやかな遠心力が、とてもやさしく心地よいのだ。

そんな風景が目の前にあると、おもわず顔を上

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見えない痛みの継承のこと

見えない痛みの継承のこと

恐ろしい夢を見た。小型飛行機のようなものが離陸する。それについているロープを握っていた私は、勢い宙に持ち上げられる。大変!生命の危機だ。このままずっと落ちないように握っていればよいのだろうか。いや、すぐにでも手を離せば地面に落ちても軽傷で済むだろうか?選択の余地などあるようでなく、高いところが怖いのに、どんどんと持ち上げられ、力んでいるつもりが少しも力が入っていないようにも感じ、恐怖に耐えきれず魂

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あわい(間)にこころを寄せる

あわい(間)にこころを寄せる

桜の花びらが地面に吸い込まれてゆくにつれて、淡い緑が徐々に姿を現す。次第にそれは色彩を鮮やかにして、光を眩しく反射する存在へと姿を変えていく。やわらかさが、鮮やかさへと変わる。4月とはそんな季節だ。

和暦研究家の高月美樹さんが、SNSにオオミズアオの動画を載せていた。薄緑とピンク色のもふもふとした蛾。目の前にいたらびっくりして鳥肌が立ってしまうかもしれないその存在は、神秘さを纏う美しさで見るもの

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NVCから考える「わかちあいの地平」

NVCから考える「わかちあいの地平」


「いのちの授業」 あなたならどのように紡ぎますか?先日「いのちの授業」を伝えている 一般社団法人リヴオンの 尾角光美(てるみん)さんと対談をしました。リヴオンはグリーフケアという、喪失に伴う痛みに心を寄せる活動に長年取り組んでいらっしゃる団体です。

リヴオンは現在、"「子どもの自殺予防教育」と「自殺により死別経験した子へのサポート」両輪で届ける"というテーマでクラウドファンディングを展開して、

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「つらい」気持ちに、居場所がある社会でありますように - NVC未来ダイアローグより

「つらい」気持ちに、居場所がある社会でありますように - NVC未来ダイアローグより

4月9日、一般社団法人リヴオンの尾角光美さんをゲストにお招きした対話の場を開催しました。光美さん(てるみん)の言葉が響き、対話からの気づきも心に留めておきたいと感じて、NVC大学のnoteにまとめましたのでこちらにもご紹介します。

Compassionate Communityという言葉が、とても響きました。

私は何のためにNVCを学び、実践し、わかちあおうとしているのだろう。その根本にもつな

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山桜の頃

山桜の頃

まだ月の昇る前の遅い夜。鎌倉の友人と自転車を押して歩く帰り道に、今年の開花状況についての話になった。

「市役所のところの木は、もうすっかり葉桜になってしまったね」
「玉縄桜は例年通り早かったけれど、その他はずいぶんゆっくりな気がしますね。そういえば、スタバの桜も綺麗だけれど、あれはいつも、結構遅いタイミングな気がするなあ・・・」

鎌倉の山間に暮らす友人によると、山桜が少しずつ咲き始めたのだとい

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柔らかな夜風に吹かれて

柔らかな夜風に吹かれて

京都在住の友達が、桜の写真をSNSにあげている。鴨川沿い、そして京都御所。本満寺の枝垂れ桜も少しずつ咲き始めたらしい。

今から3年ほど前、コロナ禍で人の少ない京都に、一月ほど過ごしたことがあった。その年は一週間ほど前には桜が見頃を迎えていたということを、時に疎ましく思うデジタルデバイスの通知機能が伝えてくれたのは、つい数日前のことだ。日記よ、君はいつの間にそんなところに住まうようになったのかい?

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困りごとスルーの技術

困りごとスルーの技術

私たちの暮らしが今よりちょっと楽になったり、ゆとりが持てたりすることって、「困ったね」ってことを素直に言葉にできて、そのことがちゃんとケアしてもらえる空間が少し増えてゆくことと関係していると思う。

困りごとをスルーすること、つまり、何事もなかったかのようにやり過ごす力を磨いているうちに、気づくと、発想力だとか、おかしいということに声をあげる力、本来あって欲しいことを大切にする力が、どんどんか細い

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私はいかにして戦士となったか  "How I Become a Warrior" by Jeff Foster

私はいかにして戦士となったか "How I Become a Warrior" by Jeff Foster

IFS (Internal Family System:内的家族システム)に関連する情報をウェブサイトに探していたときに見つけた英語のサイトで、Jeff Fosterの "How I Become a Warrior" という詩が紹介されていました。彼自身がfacebookでシェアしているリンクはこちらです。自分なりの訳をつけてみましたので、ここにシェアします。

私はいかにして戦士となったか

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医療現場でNVCを活用する - 宮崎大学医学部でのワークショップレポート

医療現場でNVCを活用する - 宮崎大学医学部でのワークショップレポート

宮崎大学医学部にて、NVCのワークショップを開催してきました。NVC大学のnoteにて発信しましたので、こちらにもご報告します。

ロールプレーイングや実践重視のワーク。短時間ですがさまざまな声に触れらることのできた、大切な時間でした。