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言葉の光ページ

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皆様の執筆された心に留めたいnote記事を集めさせて頂いております。 素晴らしい作品に感謝です。
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416.noteと言う世界⑪1冊でも5冊でも本が作れる時代となった。note作品を本にしてみない。

416.noteと言う世界⑪1冊でも5冊でも本が作れる時代となった。note作品を本にしてみない。

note雑感①
「スキ」を押していないのに「スキ」を押し続けてくれている人がいる。
もちろん「スキ返し」などできなくても関係ない。

私も、同じ、「スキ」なものは「スキ」、迷惑そうならやめる。
ただ、「スキ」無駄にはできない。

それは、「スキ制限」なるものがあるからだ。
このnoteの先輩たちの話によると、「スキ」は一日に150~200が限界らしい。ということは、「スキ」は誰にでも押せばいいもの

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狂っていて、頭おかしくて、イカれているということ。

狂っていて、頭おかしくて、イカれているということ。



 数年前、ゲイバーにて。お客さんの一人が、たまたま隣に居合わせたゲイと意気投合し盛り上がっている最中に、ふと「それは障害者すぎる(笑)」と半笑いで口走っていたのを見かけた。

 会話の脈略はそこまで覚えていないけれど、ゲイの子が身内の失敗エピソードか何かを話していて、おそらくそれに対して「そんなことをする奴はおっちょこちょいのダメ人間である」という旨の辛辣なツッコミの意味で「障害者」という語

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【エッセイ】吉村萬壱「ガザに思う」

【エッセイ】吉村萬壱「ガザに思う」

 小学生の時、団地の社宅に住んでいた。私は詰まらない悪さをしては、母からしょっちゅう叩かれたり飯を抜かれたりする子供だった。団地の地下の真っ暗な物置に私を閉じ込め、扉の向こうから「ネズミに齧られるぞ!」と脅すような母だった。太い二の腕と巨大な脹脛を持つ母に太腿や頬を捻り上げられると、痛さの余り絶叫したが誰も助けてはくれず、翌朝同じ棟の小母ちゃんが、登校する私をベランダから哀れむような目で見送ってい

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【エッセイ】ロバート キャンベル「戦争を言葉で記録する人々のこと」

【エッセイ】ロバート キャンベル「戦争を言葉で記録する人々のこと」

 ロシア軍が東・南・北の三方向からウクライナに攻め入ってから二年が経ち、先月で三年目に入った。二〇二二年二月二四日の朝、戦車部隊の車列がウクライナ北東部の国境を越え、隣接するスーミ州のオフティルカという街を制圧しようとするが策戦は成功せず、翌日にロケットランチャーから街をめがけミサイルを降らせた。英紙The Independentによるとクラスター爆弾が使われたと見られ、その爆弾が落ちた保育・幼稚

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410.noteと言う世界⑤「コメント欄」は自由な表現の場だが、人を傷つけるコメントはご法度。

410.noteと言う世界⑤「コメント欄」は自由な表現の場だが、人を傷つけるコメントはご法度。

1.noteの中のコメントの世界noteの素敵な機能の中に、「コメント欄」がある。

だけど、そのコメント欄のない人もいる。それも自由。
きっと、コメント欄のない人は作品で勝負している気がする。
また、自分の作品を大切にしている人の場合もある。

「コメント」って、楽しんでコメントしている人も多い。
共感したり、感動して、ついついコメントしたくなる。

いつも読んでいると自然と親近感が生まれて、い

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効率

効率

✳︎今日のひとこと

オーディブルを聴きながら小説を書くという特技を身につけたのだが、これって、得なのか損なのかちっともわかりません。時間を節約してるんだか大切に使ってないんだか。
今の時代ってきっとそういうことばっかりなんでしょうね。

【編集協力】西村ゆかさん『転んで起きて』(徳間書店)

【編集協力】西村ゆかさん『転んで起きて』(徳間書店)

絶賛発売中です↓

https://amzn.asia/d/90GA77P

2月22日の発売以来ずっと「離婚」「恋愛・結婚」「イデオロギー」のカテゴリで1位、2位あたりを行ったり来たりキープしている。すごいです……。
でも、イデオロギー……? いや、離婚? え?

ゆかさんも制作の背景として話しておられるけど、この本の取材は60時間に及びました。10年ライターしてるけど、こんなにたくさん取材させ

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ショートストーリー | 共生 | シロクマ文芸部

ショートストーリー | 共生 | シロクマ文芸部

春と風。
サイコロと下駄。
フランス人と生クリーム。

なんの話?

サイコロを二つ、手の中で動かしながら歩くおじさんは、怖い顔をして下駄を鳴らす。
一方、なんにでもスプレータイプの生クリームをかけてしまうフランス人留学生は、いつだってハッピーだ。

春と風。
コロコロとブシュー。
カランコロンとハッピー。

なんの話?

今日ね、道端でね。
髪を乱して、目は虚ろ、くわえタバコで道のど真ん中にタバ

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生理前の気分の落ち込み。治療できる可能性があります!

生理前の気分の落ち込み。治療できる可能性があります!

フローレンスこどもと心クリニックの院長の田中です。当院では2023年11月より大人の女性のための心療内科を開始しました。

診療を開始してみて、多くの女性が、こどものこと家族のこと、仕事のこと、そして、ご自身のことで大きな負荷を抱え「しんどい」思いをなんとか踏ん張っているのを改めて感じています。

今日は心療内科を担当する浦川医師より、女性特有の疾患としての「月経前気分不快症候群」について皆さんに

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チバユウスケに別れを告げに行った俺はまだ生きる

チバユウスケに別れを告げに行った俺はまだ生きる

行きの電車でチバユウスケのプレイリストを聴いていた。マスクの中でこっそり「あんたのどれいのままでいい」と口ずさむ。ミッシェルの曲を聴いていると、あの頃と変わらぬロックンロールがそこにあって、チバがもうこの世界にいないという実感がいまだに湧かなかった。

ミッシェルはとうに解散してしまったけど、バースデイはまだ続いているような気がした。自分が最近ライブに行っていないだけで、バースデイは今もどこかでツ

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短編小説 | Message~私はあなたを許す~

短編小説 | Message~私はあなたを許す~

どこかの、やさしい、だれかは
わかっているよ。

あなたが、こどもをあいせなくて
くるしんだこと。
そのことを、だれにも、うちあけられずに
くるしんだこと。

こどもから、にげるように
トイレにこもったこと。
SNSにいぞんして、げんじつから
にげていたこと。

ゆうがた、なきさけぶ、こどものこえに
みみをふさいで、ないたこと。

こどもの、ねがおに
なきながらあやまった、ひび。

どこかの、だれ

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「共感」は疲弊するが、「思いやり」は健やかで優しい、という研究

「共感」は疲弊するが、「思いやり」は健やかで優しい、という研究

年明けから能登の震災、続いて羽田空港での接触事故と、心の痛む事案が続きました。親族との楽しい団欒のふとした合間にもニュースが気になり、話題にし、いたたまれない気持ちになり、そしてまた団欒に戻る…。そんな2日間を私は過ごしてきました。

そんな折、画像の組織心理学者 Adam Grant の投稿がタイムラインに流れてきました。あまりにタイムリーな内容で驚きました。

粗訳しました。

投稿と共に、A

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大腸内視鏡の腸管洗浄剤が苦手な人の救世主!

大腸内視鏡の腸管洗浄剤が苦手な人の救世主!

ある日、お尻に違和感があってトイレに行くと、出血していた。しかも鮮血。

鮮血ってヤバい感すごいですよね。鮮血じゃない出血もヤバいけど。

私は痔主なんです。不労所得チャリンチャリンの地主ではなくて痔主。ちなみにイボの方。

そこからの出血かなあと思ったけど念のために受診したら、「skin tag、つまり見張りイボですね」と言われた。

skin tag は、なんか響きがシュッとしてカッコいいのに

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自分の中の矛盾を、認めたり、愛したり、許したりすること。

自分の中の矛盾を、認めたり、愛したり、許したりすること。

「自分の中に矛盾があっても、人は正しくいようとしていい」



①自分ってなんだろう

 あたいのエッセイをまだ読んだことがない人のために言っておくと、あたいは老け専のゲイだ。老け専とは「老けている人専門」の略語で、厳密な定義は無いけれど、ゲイ業界ではおじさんやお爺さんくらいの年齢に惹かれる人をそう指している。

 老け専は、世間的に少数派であるゲイセクシュアル当事者の中でもさらにマイノリティな

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