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皮膚の威力

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皮膚、皮膚感覚の奥深さについて、一般的には知られていない皮膚の威力について
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記事一覧

学び直しの先には・・・何がある?

学び直しの先には・・・何がある?

ここのところ、学び直しについて考えています。

その発端は、自分自身の内面に変化が起きたことにより見える世界や気づきが変わったのだと考えています。

今までは、今持っている、今の自分に出来ることから何をするかを考えて行動していました。
それでは、やれることは限られていることに気付いていなかったのです。
若い頃に学んだことで、これからの人生を生きていくには限界があることを感じました。
日頃から何かを

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睡眠の質と体重増加の関係性

睡眠の質と体重増加の関係性

睡眠の質について

睡眠の質にはストレスホルモンが関係しています。
日中に感じたストレスによって睡眠障害が起き、その結果、体重増加に至ってしまうことがあるようです。

ストレスホルモンである「コルチゾール」が体内で分泌されているときに、人はストレスを感じています。

健康な状態ならば、コルチゾールは朝多く分泌されて、夜にかけて分泌量が少なくなっていくとのこと、眠るころにはコルチゾールが最も低いレベ

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アトピーに抗ヒスタミン剤は効かない

アトピーに抗ヒスタミン剤は効かない

蕁麻疹(じんましん)の痒みには、ヒスタミンが神経に結合するのを妨げる薬剤、抗ヒスタミン剤が有効です。
しかし、同じ痒みでも抗ヒスタミン剤はアトピー性皮膚炎の痒みにはほとんど効果がありません。

アメリカと日本での研究結果で、蕁麻疹とアトピー性皮膚炎では、その痒みが脳の異なる部位で認識されている可能性を示しました。
それぞれの大脳で応答する部位が異なったとのことです。

つまり、脳はアトピー性皮膚炎

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皮膚ダメージの回復が遅れる時間がある

皮膚ダメージの回復が遅れる時間がある

私たちの身体には日内変動と呼ばれるリズムがあります。
サーカディアンリズムと言われることもあります。
このリズムがきちんと作動していれば、朝は気持ちよく目覚め、夜になると次第に眠くなります。このリズムを調整しているのは、脳の中でも最も古い時代にできた脳幹です。
この部分が24時間周期のリズムの源になっています。

ただ、この装置も外からの光の刺激で調整されています。夜遅くまで蛍光灯が煌々と輝く部屋

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温かい皮膚感覚がその人の心も温かくする

温かい皮膚感覚がその人の心も温かくする

温かい皮膚感覚がその人の心も温かくする

熱いものや温かいものに触れたときと冷たいものに触れたときとで、初対面の人への感情や、他人への思いやりの意識に違いが現れることがある。

下記はアメリカでの実験です。
熱いコーヒーカップか冷たいコーヒーカップを人に持たせます。
架空の人について、「その人は知的で器用で勤勉で決意が固く現実的で慎重な人です。」
と書かれた文章を見せます。
そして、その人の性格に

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人に触れること、触れられること

人に触れること、触れられること

人に触れること、触れられること

人間は、軽く触れられるだけで、様々な心理的変化、どちらかと言えば他者に好意的な状態になると言われています。

アメリカの実験で、本屋に客が入って来た時、店員がカタログか何かを手渡します。その時に店が客の二の腕に軽く触れる、あるいは触れない。
すると、客が店にいる時間に違いが現れました。店にいた時間の平均は、触れられた客が22分、触れられていない客が14分でした。そ

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皮膚感覚と心の動き

皮膚感覚と心の動き

皮膚の奥深さについて

ここのところ、研究結果などで皮膚への刺激、触った感触、何かを持ったときの重さ、暖かさ冷たさなどが人の心へ影響していること。
または判断するときの材料となっていることが研究の結果で明らかになっています。
アメリカでの実験です。
「固い椅子と柔らかい椅子を用意してそれぞれに座ってもらった実験があります。
被験者には、1万6500ドルの新車を買うことを想像してもらい、ディーラーと

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皮膚の不思議

皮膚の不思議

皮膚の不思議
前回、夏井睦先生の「傷はぜったい消毒するな」をご紹介しましたが、今回もその内容を少し。

精神状態が損傷修復に大きく影響する患者がいる。
その病変を毎日眺めて暮らしている。そのため、患者にとっては疾患自体が強いストレスになり、治癒を遅らせていることは極めてありそうな話だ。これが、角質のさまざまなトラブルの治療にしばしば難渋する原因の一つと思われる。と記されています。

皮膚というのは

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皮膚感覚 侮ることなかれ

皮膚感覚 侮ることなかれ

最近、皮膚、肌のことが書かれている記事を読んで共感を覚えることが多いと感じています。
皮膚についての研究も進んでいることも理由としてあるのでしょう。
ネットの環境が進んだこともありますが、
今日は色々な情報があり、興味深く記事を読んだり、参考にしたりしています。

私はアトピーということを置いておいても、以前から肌の感覚が敏感であると自分自身は感じておりました。ただその感覚は人に説明をすることが出

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皮膚のバリア機能

皮膚のバリア機能

今回も傳田光洋氏の記事をご紹介します。

■さまざま環境に敏感に反応する皮膚
乾燥した環境に肌をさらすと、バリア機能のある角層が厚く なって環境に適応しようとします。例えば、40%から 70%という通常の湿度にあった皮膚を、 10%以下の低い湿度にさらした場合、バリア機能はほとんど変化しません。でも、90%以上 の高湿度の環境にしばらく置いた皮膚を低湿度の環境に移すとバリア機能は壊れます。環境 の

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皮膚は色を感知する

皮膚は色を感知する

ここのところ、皮膚の奥深さについて記していますが、今回は皮膚は色を感知するということについて

このことは、傳田光洋氏の記事にも下記のことが記されていました。

「角層の破壊前のレベルを 100、バリア破壊後を0とします。これを暗い所に置くと、約 24 時間で 100 に戻ります。ところが、バリア破壊後に 1 時間、赤い光にあてるとより早く回復 し、緑と白は暗いところとほぼ同じ、そし

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皮膚と音の関係

皮膚と音の関係

前回、色について記しましたが、今回は、皮膚と音についてです。

前回同様、傳田光洋氏の記事に音について書かれていましたので、下記抜粋します。



「私が音に興味をもったのは、音の研究の第一人者、大橋力先生によるバリ島 の民族音楽、ガムランの研究がきっかけです。ガムランの奏者はみな、演奏中にトランス状態に陥るのですが、調べてみると脳波や血中ホルモンに変化が見られたというので

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乾燥とストレスホルモン

乾燥とストレスホルモン

前回のアトピーと仕事の中で「鬱」について少しだけ触れましたが、今回は傳田光洋氏の記事に「ストレスホルモンと鬱」についての記載がありましたので、抜粋いたします。

「ストレスを感じると脳から副腎皮質刺激ホルモンが出て、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが生成されます。コルチゾールは免疫反応を抑えたり、いろいろなストレス応答を引き起こします。そこで、皮膚のモデルをつくり、異なる環境下でのコルチゾー

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皮膚感覚がビジネスを変える

皮膚感覚がビジネスを変える

皮膚感覚がビジネスを変えるようなお話について

今回も傳田光洋氏の記事をご紹介します。
資生堂サイト内の対談内の内容の一部を抜粋します。

「視覚・聴覚・触覚などの五感のなかでは、視聴覚の研究がとくに進んでいるんです。それは、「見える」「聞こえる」など、容易に言語化して伝えられるからです。でも、触覚はなかなか共有できない。たとえば、好意を持つ相手と、嫌悪感を持つ相手に触られたときの触覚や感じとるも

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